眞子さまの婚約内定者・小室圭さんと母親の佳代さん

 秋篠宮さまと宮内庁トップから求められた金銭トラブルに対する説明責任を果たすため、4月8日、新たな文書を公表した小室圭さん。また12日、母・佳代さんの元婚約者に「解決金」を支払う意向と報じられた。しかし、28ページにもわたる壮大な“論文”の内容は、愛を誓い合ったプリンセスのためというよりもむしろーー。

「今回公表された“小室文書”の内容を秋篠宮ご夫妻が知ったのは、世間に公表されたタイミングとほぼ同時で、事前に中身を把握されていたわけではないそうです。

 ご夫妻は、小室さんが金銭トラブルを解決するために行ってきた対応を“見える形”にしたという努力は認めていますが、これで多くの人が納得し、喜んでくれる状況になるとは思っておられない。文書が公表された際、秋篠宮さまの反応は芳しくなく、冷めていらっしゃるご様子だったようで“即座にすべての文書を読まれることはないのでは”と、近しい関係者は話していました」(皇嗣職関係者)


 4月8日、眞子さまとの婚約が延期されている小室圭さんが、代理人を通じて、計28ページにわたる“新・小室文書”を報道各社に公表した。

 内容は'17年12月に週刊女性がスクープし、おふたりの婚約が延期となった原因だといわれる小室家の金銭トラブルについて。小室さんの母親・佳代さんと元婚約者である竹田さん(仮名)の間に400万円超の貸し借りが生じていたとされる問題だ。

「文書の概要が4ページと、詳細な本文として24ページで構成された文書でした。本文の24ページ中13ページ分が、本文の内容を補足する脚注で占められており、まるで“論文”のような体裁。

 '19年1月に公表した文書内容が誤解されている件について、小室さん親子が持つ金銭トラブルに対する認識、金銭を支援してくれた竹田さんとの話し合いについて、竹田さんが昨年11月に『週刊現代』で独占告白した内容への反論など、8つの項目に分けてそれぞれの詳細が記されていました」(皇室担当記者)

 今年7月に予定されるNY州の司法試験の受験勉強に追われながら作成した“超大作”に、宮内庁からは絶賛の声が上がった。

「文書の公表日に行われた定例会見で、宮内庁のトップである西村泰彦長官は“非常に丁寧に説明されている印象”と感想を述べ、“金銭トラブルの事実関係や双方の話し合いの経緯も理解できた”と、小室さんの文書を高く評価したのです」(宮内庁関係者)

 この翌日、眞子さまから「今回発表された文書を読まれていろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」というコメントが発表された。

「眞子さまは、金銭トラブルにどのように対応すればいいのかという小室さん側からの相談を受けたり、今回の文書内容や公表時期についても関わっておられました。

 さらに、文書内における金銭トラブルへの対応の方針は、眞子さまの意向も反映されているそうです。元婚約者とお互いの認識をきちんと話し合い、相手の理解を得たうえで解決することに重点を置かれたとのこと」(秋篠宮家関係者)

結婚関連儀式のスケジュールが近々発表される見込みだが……

 小室さんが新たな文書を公表した理由を、宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは次のように話す。

「今回の文書は金銭トラブルの経緯が詳細に綴られていましたが“文書を出したから結婚できる”ということではありません。そもそも、結婚自体は昨秋の段階で確定しているといえます。この文書は、国民に経緯を説明し、少しでも多くの方の理解を得たうえで、『納采の儀』など、女性皇族の結婚に伴う通常のプロセスを経て、結婚するためのものでしょう」

小室圭さんとの結婚を心待ちにされている眞子さま(2020年3月26日・半蔵門で)

 昨年11月、秋篠宮さまが会見で“いろいろな対応を見える形にすることが必要”だというご発言に応えた小室さんは、眞子さまとのご結婚への階段を上り始めている。

「'18年に殿下は“多くの人が喜んでくれる状況にならなければ、一般の結納にあたる『納采の儀』は行えない”と会見で述べられましたが、今回の文書発表で容認に舵を切られるでしょう。

 これから複数の関係者が結婚関連儀式のスケジュールを相談し、そう遠くないしかるべき時期に発表するそうです」(前出・宮内庁関係者)

 ただ、肝心の国民感情はどうか。“新・小室文書”を読んで「納得できた」国民はかなり少数である。国民の心には響かず“カラ振り”に終わってしまったのかもしれない。

小室さんが文書で主張する“金銭トラブル”の時系列

竹田さんの証言と噛み合わない主張

 気になるのは、今回の文書で明かされた金銭トラブルの経緯や当時のエピソードが、竹田さんが週刊女性に寄せた証言と食い違う点や疑問点が多いこと。その一部を紹介する。

(1)竹田さんが佳代さんを食事に連れて行く際に金額の高いお店であることが続き、飲食費の負担が家計に支障を来すと、佳代さんが思い悩んだとの記述があるが、竹田さんは以前にこう語っている。

「圭くんが20歳くらいの誕生日に、新橋にある高級フレンチレストランでお祝いをしました。3人で4万円くらいの値段だったと思います。

 その翌年に圭くんの誕生日を“横浜あたりの店にしよう”と提案すると、佳代さんは“昨年のレストランじゃないと誕生日会をやる意味がない”と言ってきて。

 あげく、私の都合はおかまいなしに高級フレンチを佳代さんが予約したのです。このときの会計も、もちろん僕が払っています」

小室圭さんの誕生日に高級フレンチレストランでお祝いした際の1枚

(2)'11年3月に発生した東日本大震災の影響で、洋菓子店で働いていた佳代さんの出勤日が減って収入も激減。その事情を知った竹田さんが、自ら金銭の支援を始めたというが、これも証言と食い違う。

「勤務先のケーキ屋さんが営業時間を短縮することになったそうで“援助してほしい”と佳代さんから連絡がありました。それ以降、たびたび電話がくるようになり、“今月お金がないから10万円を都合してほしい”などと言われて、振り込んでいました。最終的に佳代さんからの電話は、お金の話だけになりました……」(竹田さんの証言)

 文書には支援してくれる際には躊躇があり、その都度「ご無理はないですか?」などと聞いていたとある。しかし、竹田さんから佳代さんの口座には半月で44万円もの“生活費”が振り込まれている記録もあり、お金を借りることに躊躇があったとは思えない。

(3)小室さん親子は、竹田さんに豪華なパーティーを開いたり高価な指輪を買うよりも《(お金は)家族になる3人にとってよりよい使い方をしましょう》という結論になったとある。しかし、2人は竹田さんを“大切な家族”はおろか、軽視していた節があった。

「圭くんが成人した際に『帝国ホテル』の中にある写真館で記念撮影をすることになり、私の車で一緒に向かいました。しかし、婚約中だったのにもかかわらず、小室さん親子だけで撮影をすませて終了。私は“無料のタクシー”にされたのです」(竹田さんの証言)

小室圭さん、帝国ホテルにて成人した際の記念撮影で決めポーズ

“母のため”文書を発表

 これら小室さんの文書に書かれた一連の金銭トラブルに関する説明やエピソードは、竹田さんの証言とはかけ離れたものであり「お母さまは悪くない」と言わんばかりに、佳代さんを徹底的に擁護する内容となっている。

 圭さんがまだ小学生のときに父親が他界し、人一倍母親を守る気持ちが強くなったのは理解できる。ただ、その過剰なまでの思いは、以前から報じられている小室さん親子の“母子密着”ぶりにつながっているのではないか。

「日本で暮らしているときの圭くんと佳代さんは、基本的にいつも一緒。毎朝出勤する際も自宅の最寄り駅まで一緒ですし、駅で別れるときにはぎゅっとハグしているところもよく見かけました。

 外食したり買い物したり、美容院に行く際も一緒でしたよ。しかも、大学生になっても圭さんは佳代さんと一緒のベッドで寝ていたと聞きました。さすがに、その年齢で一緒に寝るのは珍しいというか……」(佳代さんの知人)

 今回公表した文書は、眞子さまとの結婚を進めるために作成したというよりは「母の意向を世間に伝えることが大きな目的だったのでは」と、前出の皇嗣職関係者が語る。

「金銭トラブルの発覚後、小室さんと眞子さまは、竹田さんに解決金という名目でお金を渡す可能性も視野に入れていました。しかし、竹田さんにお金が渡るのを頑なに拒んだのは佳代さんだったそう」

 今回の文書内でも《どのような理由があろうと、早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできない》とある。

「佳代さんは、お金を渡すことで“やっぱり借金だった”と思われることを嫌っていました。それは、必死に圭さんをここまで立派に育て、まじめに生きてきたという自負があるからです。

 圭さんに自分の意見を曲げた姿は見せられず“400万円は借金ではない”と周囲に対しても胸を張って生きていきたい、そんな意地が彼女の中にはあるのだと思います。
“マザコン”ともいえる圭さんは、佳代さんの強い意向を受けてお金は渡さず、今回の金銭トラブルの経緯を説明する計28枚の文書を作成したのでしょう」(同・皇嗣職関係者)

 そんな親子のプライドによって大きな被害を被ったのは、竹田さんである。

 文書が公表された日の夕方、都心にある職場から退勤した竹田さんに心境を聞こうとするも「話すことはありませんので……」と、小さな声でその場を立ち去った─。