4月4日、モデルで実業家のマリエ(33)がインスタライブを行い、今から15年前、当時18歳だった自分を、2011年8月に芸能界を引退した島田紳助氏(65)が“枕営業”に誘ってきたと発言し、関係各所に大きな波紋が広がっている。
マリエの暴露配信、大きな騒動に
マリエの動画の中で、その現場にいたとされ、マリエから「出川さんがCM出てるのはマジで許せない」とまで言われてしまったタレントの出川哲朗(57)は4月9日、所属事務所の公式サイトで、同社の社長名義でコメントを出した。
「その内容は出川さん本人に確認を取ったというもので、テレビ番組の打ち上げなどで出演者、スタッフなど大勢がいる場で同席したことは一度はあるが、プライベートでの食事の機会は一度もなく、マリエさんが動画内で指摘しているような事実はない、というものでした」(ワイドショー関係者)
同日、同じくマリエの動画で名前が上がったお笑いコンビ・やるせなすの所属事務所もコメントを出し、出川とほぼまったく同じで、《やるせなすに事実確認を行いましたところ、番組収録後の打ち上げで複数の出演者、番組スタッフらと1度だけ当該の女性タレントの方と同席したことはございますが、配信の中で話されているような事実はなかったことを確認いたしました》というものだった。
渦中の両者が同様のコメントを出し、事態は沈静化していくのかと思われた9日深夜、今回の騒動の発信源、マリエがインスタグラムを更新。それが再び物議を醸している。
「マリエさんは、“真実を愛することが必要”といった意味合いの英語をアップしたんです。自ら出した”暴露動画”に対し、そこに出てくる芸能人が完全否定のコメントを出す中、それに対する再反論とも取れるような内容。今後、さらに彼女がアクションを起こすのではないかと、一部の芸能関係者は戦々恐々としていますね」(前同)
新生活が始まった4月に突如勃発した、マリエによる芸能界の“過去暴露”騒動――。
お笑いプロ関係者は、
「このマリエさんの暴露で、雨上がり決死隊の宮迫博之さん(51)の吉本興業、地上波への復帰がさらに遠のきそうです」
と言うのだ。
2019年6月に“闇営業問題”が報じられ、地上波番組から姿を消した宮迫。2020年1月からはYouTuberとして芸能活動を再開し、公式YouTubeチャンネル『宮迫デスッ!』のチャンネル登録者数は140万人を突破。
YouTubeは好調もで、吉本の会長は厳しい目
3月21日にアップされた千原兄弟の千原ジュニア(47)との対談動画も大いに話題を呼び、YouTuberとしては第一線での大活躍を続けている。
しかし、宮迫本人が熱望している吉本への復帰、そして地上波テレビ、“ホーム”だと話す『アメトーーク!』(テレビ朝日系)への復帰はいまだできていない。
吉本の会長は2月12日発売の『FRIDAY』(講談社)の取材に応じ、宮迫について「もう戻らんでええと思うで。いちいちYouTubeでネタにすんなって話や。辞めてまで吉本のことネタにすんなよ」と、極めて厳しい、突き放すコメントをしている。
「吉本会長のコメントからもわかるように、宮迫さんの吉本と地上波への復帰は、闇営業問題が報じられた当時よりも難しくなっていると言えるのではないでしょうか。そんな中、今、宮迫さんの復帰に今最も大きな影響力を持っていると言われているのが紳助氏なんです」(前出のお笑いプロ関係者)
闇営業問題が報じられた当時、明石家さんま(65)は自身の個人事務所で宮迫を預かることを表明。2019年11月には都内の一流ホテルで、テレビ局幹部などを招待した通称「宮迫を囲む会」を開催。大々的に宮迫の復帰をサポートしていたことも記憶に新しい。
また、ダウンタウンの松本人志(57)は、宮迫とロンドンブーツ1号2号の田村亮(49)が2019年7月に記者会見を行った直後、「後輩芸人達は不安よな。松本動きます」とツイートし、宮迫と亮のために動くと表明していた。
にもかかわらず、さんまでも松本でもなく、紳助氏が宮迫の復帰に影響力を持っている、とはいったいどういうことなのだろうか。
前出のお笑いプロ関係者が続ける。
「闇営業問題が報じられ、約2年が経とうとしています。さんまさんも自身のコネクションを使い、宮迫さんの復帰に尽力したわけですが、依然として前進はしていません。宮迫さんの復帰の件を話し合うために2人で食事をしたという吉本の会長の近々のコメントを見る限り、むしろ、事態は悪化しているとも言える。
また、松本さんに至っては、宮迫さんが闇営業問題勃発時の当初についてしまった“ウソ”、“闇営業ではお金をもらってなかった”という発言に強い怒りを持っているといい、現在も宮迫さんから電話もできない状態だとも言われています。そんな中にあって、紳助氏の存在感が増してきていたんです」
2月10日、宮迫は自身のYouTubeチャンネルに「【神回】島田紳助師匠が電話出演してくれました【ガチ】」と題した動画を公開。すでに10年前、2011年に芸能界を引退した紳助氏に電話をつなぎ、トークを展開した動画は当時大いに話題を呼び、動画再生回数は312万回を突破している(4月9日現在)。
さんまでも松本でもなく島田氏を選んだのに……
紳助氏は宮迫との電話の中で、「俺ら来月もゴルフ行くねんけど、言うとくわ」と、紳助氏が吉本の会長とゴルフに行く予定があり、その際に宮迫のことを話すと示唆。何とか吉本に戻りたいという宮迫に対しても、紳助氏は「吉本戻ったほうがええよ。戻ってから辞めんのやったら辞めたらええねん。なんか変な感じで辞めてるからよくないわ」とアドバイスを送った。
芸能界を引退している紳助氏をいきなりYouTubeに引っ張り出した宮迫に対し、今田耕司(54)が番組で「ホンマに出てほしかったら、紳助兄やんに個人的に電話して“YouTubeでトークの企画したいんで出てもらっていいですか?”っていうふうにして、“ええよ”ってなって初めて配信」と指摘し、「芸人としてのセオリーじゃないことをやってしまって、本人がどう思ってるんかなと思って」と苦言を呈したことも話題を呼んだ。
「実は宮迫さんは事前に紳助氏に連絡していたと明かし、すぐに今田さんの誤解も解けたといいますね。
ただ、松本さんはダメ、さんまさんでも厳しいとなった今、吉本の会長ともいまだに親交が深く、ゴルフに行くような仲にある紳助氏にしか、宮迫の吉本と地上波テレビへの復帰を働きかけることはできないのではないか、と言われているんです。
芸能界を引退した紳助氏ですが、いまだにタレントパワーは絶大で、松本さんも“紳助さんと共演したい”と言っているほどです。ただ、引退後これまで、事あるごとに“復帰は絶対にありえない”とコメントをしている紳助氏が、芸能界に完全復帰することはないでしょう。それでも、宮迫さんを復帰させる代わりに、吉本と組んで何か企画やビジネスをやるとなったら、吉本サイド、そしてその先のテレビ局も大歓迎なのでは、と言われていたんです。
紳助氏が吉本やテレビ局にメリットのある動きをすることで、バーターではないですが、宮迫さんを吉本、そして地上波テレビに復帰させる、という交渉は十分に成立するでしょう。逆に言うと、もはやそうでもしないと、宮迫さんの吉本と地上波への復帰は難しいと言われているんです」(前出のお笑いプロ関係者)
宮迫は4月3日、次長課長・河本準一のYouTubeチャンネル『河本じゅんちゃんねる』に出演。動画「【神回】宮迫さん初大号泣!雨上がり決死隊の宮迫博之は僕の大好きな兄ちゃんです。」の中で、号泣して「本当にみんな雨上がり決死隊が大好き。蛍原さんと宮迫さんが大好きなんです」と語る河本に対して、宮迫も涙を流しながら、「絶対実現しますわ。おかっぱさんに土下座してでもやってもらうわ」と、相方・蛍原徹(53)との復活を誓っていた。
しかし、そこにきてのマリエが放った「動画爆弾」――。
前出のお笑いプロ関係者は続ける。
「マリエさんはお酒に酔って話したことですし、なぜ15年も経った今、暴露したのかという疑問も残ります。彼女が今後、そうした芸能界の闇の部分、パワハラやセクハラがあり、それが是正されていくことを目指す活動をしていくというのなら、今回の行動もより意味を持ってくるでしょう。しかし、酒の勢いで言ってしまったというだけなら……。
さらに、どうやって事実関係、当時の状況を証明できるのか。もちろん彼女は、なんらかの“証拠”を持っているかもしれませんが……。ですがはやはり、紳助氏の枕営業要求は現状、マリエさんの言い分でしかありません。
ただ、そうであってもです。今回のことで、テレビをはじめとする大手メディアは、今まで以上に紳助氏に触れづらくなったのは間違いないでしょう。紳助氏自身は、端から芸能界への復帰は考えていないでしょうが、宮迫さんとの動画を見る限り、“宮迫のために一肌脱いでやろう”という気持ちになっていた可能性はありそうです。そうした中で、紳助氏は以前にも増して“アンタッチャブル”な存在になってしまったわけです。
紳助氏は動けなくなり、宮迫さんの吉本、地上波テレビ復帰への架け橋は完全に途切れてしまった。闇営業問題が報じられてから約2年が経ちますが、宮迫さんの復帰は当初よりもさらに遠のいたと言えるのかもしれません……」
宮迫の吉本と地上波への復帰は、八方塞がりになってしまったのだろうか……。