女性で史上初の「究極のサマディ(悟り)」に達したインド政府公認のシッダーマスター=ヒマラヤ大聖者、ヨグマタ相川圭子さん。ヒマラヤ秘境での厳しい修行を越え、究極の真理を悟ったヨグマタ=宇宙の母さんに、読者の悩みを相談。辛酸なめ子さんが感性あふれるイラストとともに、解決へとみちびきます。

※今週のお悩み

 長男が結婚をし、二世帯住宅にリフォームしました。互いのプライベートを守るのがうまくいくコツだと思いましたが、嫁の母親は週に2~3回遊びに来るのに、私たちと長男夫婦が共に食事をしたのは2年間でたった4回。孫に恵まれても、接点を持たせてもらえないのでは? と想像すると悲しくなります。同じ屋根の下に住むのですから、もう少し仲よくしたいのですが。(62歳・専業主婦/群馬県)

画/辛酸なめ子

自分の時間を大切に。

 二世帯住宅とはいえ、長男夫婦と同居することになり、相談者はいろいろ夢見ることがあったのだと思います。おっしゃっているように、互いのプライベートを守りながら、楽しく頻繁に行き来をする関係を想像していたのでしょう。

 なかなか思うとおりにはなりませんね。でも、お嫁さんがあまりあなたのもとを訪ねないからといって、あなたを嫌っているわけではありません。

 お嫁さんは、あなたに頼りすぎるのはいけないと遠慮しているのかもしれませんし、嫁という立場上、お舅さんやお姑さんを家に招くときは、しっかりお片づけして掃除して、お料理もたくさんしてと、考えているのでしょう。

 ご相談には、あなたがた夫婦よりも、お嫁さんご自身の親ばかりを招く、ともありましたが、自分の親は気楽なの。

 言いたいことを言えるし、お片づけ下手、掃除下手など、お嫁さんが恥ずかしいと感じる弱いところも見せられる。わがままだって言えるでしょ? 実家の親を尊敬しているというよりも、遠慮しなくていいから、呼んでいるだけだと思います。

 ご自身がお嫁さん時代を思い出すと理解できるはず。同居するというのは、それだけで気を使うものなのです。いまは、ご長男夫婦との関係がなんとなく寂しいのでしょうが、実は、関係が壊れない絶妙な距離感かもしれません。

 あなたは心の内側を整えて、愛の人になってほしいと思います。お嫁さんを受け入れて、本当に困っているときに手を差しのべられる深い愛のエネルギーを持ってください。

 私がみなさんにお伝えするヒマラヤ密教の恩恵は「太陽のような人になる」こと。誰かに何かをしてもらうよりも、自分から与える人になる。よい波動を与えれば、必ずいい行いが返ってきます。それがカルマの法則。

 いまは長男夫婦のこと、お嫁さんのことが気になっていますが、あなたはあなたの時間を大切に、趣味や好きなことをすればいいのです。その時間から得る充実感や満足感があなたを輝かせて、愛のエネルギーを与えてくれます。自分自身を完成させていくのが、私たちが生まれてきた目的です。

 そのことを忘れずに、長男夫婦を見守ってあげてくださいね。

ヨグマタ相川圭子さん 撮影/矢島泰輔

ヨグマタ相川圭子さん……世界にたった2人しかいないヒマラヤ大聖者。「女性史上初」5千年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者。国連本部で主賓としてスピーチ。日本、インド、ヨーロッパ、アメリカで活躍。日本でディクシャという瞑想秘法伝授と悟りの合宿を行う。道場を持ち、全国で指導展開。本当の自分を知る最高の生き方をガイド。『心と体をととのえて、もっと楽に生きる』(中央公論新社)など著書累計90万部。TBSラジオ・インターFM897、BSテレビに好評レギュラー出演中。
●公式サイト:https://www.science.ne.jp/

辛酸なめ子……東京都生まれ。女子学院中学校・高等学校を経て、武蔵野美術大学短大卒。漫画家・コラムニストとして活躍。『渡る世間は罠だらけ』など著書多数。Twitter:godblessnameko

《構成/池野佐知子》