ニューシングル『ネガティブファイター』をリリースするHey! Say! JUMPを代表して、薮宏太くん、有岡大貴くん、中島裕翔くんの3人にインタビュー。

ネガティブを肯定する応援歌

――ニューシングル『ネガティブファイター』は作詞作曲がTik Tokで活躍するマルチクリエイターのうじたまい、振り付けが大人気ダンスボーカルユニット・新しい学校のリーダーズと、新進気鋭のクリエイターたちと組んでいますね。

有岡大貴(以下、有岡)「聴いてくださるみなさんに寄り添えるような、一緒に踊っていただけるような楽曲にしたい思いもあって、うじたさん、新しい学校のリーダーズさんと一緒にやらせていただきました」

薮宏太(以下、薮)「言葉の選び方や遊び方に新しいセンスを感じました。すぐに意味がわからなくても、語感がユニークだったり、とてもいいですよね」

中島裕翔(以下、中島)「“ネガティブ”とか“アンチ”とかマイナスなイメージのワードを使っているのに、イヤな気持ちにならないのが曲の持つ力であり、面白さ。ネガティブを肯定する応援歌になっています。人間ってネガティブになってしまう瞬間が必ずあると思うけど、ひとりじゃないよ、僕たちも同じ気持ちだから頑張っていこうねっていう曲です」

有岡“前を向いて行こう”っていう曲はあるけど、意外と“後ろ向きでもいいじゃん”っていう曲は少ないよね」

中島「無理にポジティブに切り替えるんじゃなくて、この曲は緩やかでいいよって言ってくれているんだよね」

――振り付けはいかがでしたか?

「元気だし華やかだしエネルギッシュだし。(新しい学校のリーダーズは)もうバネが違う!」

有岡「振り付けを教えてもらうときに、初めてお会いしたんですけど、長年一緒にやってきたかのような雰囲気で(笑)。休憩を入れるタイミングもバッチリだったもんね」

「そうそう。俺らが疲れてきたのを察すると“次やったら休憩入りましょう”って言ってくれる(笑)」

中島「手のひらで転がされてたね(笑)」

――お気に入りポイントは?

有岡「僕は途中で入る呪文のようなセリフ。みなさんが歌ってくださるときは自由に文言を変えてもらってアレンジしてほしいです」

僕はやっぱり歌詞の“ぴえんこえてぱおん”ですね。絶対に自分では出てこないワードなので、歌っていて楽しくなるし素敵です」

中島「最近また流行っているシティポップじゃないですけど、どこか懐かしさもあるメロディーでありながら歌詞は新しいし、振り付けもすごくキャッチーで、冒頭のマッスルダンスも印象的。最初からギアがポンと上がる明るさとかわいさがあるんですよ。元気の押し売りにならない、いろいろな要素をまぜ合わせた化学反応がいいなと思います」

どんなお悩みも解決します!

――有岡さん主演の『探偵☆星鴨』(日本テレビ系、毎週月曜、深夜12時59分〜)の主題歌ですが、探偵の星鴨に依頼するならどんなことを頼みたいですか?

有岡「小さなトラブルから大きな事件まで扱いますから、どんな依頼でも受けますよ?(笑)」

中島「じゃあ、うちの浄水器のカートリッジなんですが、交換時期が書いてなくていつから使っているのかがわからないんですよ。どうやって調べればいいですか?」

有岡「マンションの管理会社に連絡するか浄水器メーカーのホームページを調べるかですが、僕から言わせてもらったら替えたほうがいいですね」

中島わ~、解決した~(笑)

「僕は、(サッカーの)南アフリカワールドカップのときに買ったレコーダーをもう10年くらい使ってるんです。全然故障してないけど容量が少なくて、1クールで2本の連続ドラマ録ったら、ほかは何も録画できないんですよね。どうしたらいいですか?」

有岡「見終わったらすぐ消すとか、外付けハードディスクを買うとかあると思いますけど、僕から言わせてもらったら買い替えましょう」

「ありがとうございます!」

中島「(有岡に向かって)僕らは何の探偵モノもやったことないけど、お悩みある?

有岡最近、手のひらが乾燥してるのか、ちょっとしたところに引っかかったりするんです。どうしたらいいですか?」

「レジ袋開けにくいとか、紙をめくりにくいとか?」

有岡「レジ袋は最近使ってないけど、紙がめくりにくいのはある!」

中島「“(星鴨が事件を解決したときの決めゼリフで)見えた! 輝く一番星!”。いろいろな方法があると思うんだけど、僕から言わせてもらうならハンドクリームを塗る! さらにその上からラップを巻くとか

指サックするとか(笑)

有岡「指サック!?(笑) 解決しました、ありがとうございます!」

中島「じっちゃんの名にかけて解決しました(笑)」

ほかのドラマがまざってるから(笑)

“30代”について、どう思う?

ーー有岡くん、4月15日に30歳のお誕生日を迎えましたね

有岡「誕生日になった瞬間、ちょうど仕事でメンバーと一緒にいたんです」

どうやってお祝いするか、みんなソワソワしてたからね(笑)」

有岡「歌いながら“おめでとう”って言ってくれてありがたかったよ」

「自分ではそんなに感じないけど、まわりから30代を意識させられることが多くなるよね。小さいころから仕事してるスタッフさんから“もう30代!?”って驚かれたり」

中島「俺は(30代まで)あと3年くらいあるけど、30代って漠然と何かが変わりそうな意識はある。ひとりの人間として、男として、アイドルとして、いろいろ考えるタイミングなのかな」

有岡「デビューしたての10代のころ、番組の収録で共演したアナウンサーさんや芸人さんたちが楽しげにしゃべっていて、その雰囲気のまま収録が始まる感じに憧れがあったんです。最近ようやく、スタッフさんや共演する方たちとの年齢が近くなってきて横の広がりが増えた気がするのがうれしいですね」

中島「30歳の記念に自分で何かプレゼント買う予定は?」

有岡うーん(しばらく悩んで)。いいスーツ!

中島「おお、いいじゃんいいじゃん!」

有岡「自分に合ったオーダーのスーツがあったらいいかも」

(編集部からの“メンバーからもらいたいものは?”の質問に)

有岡「(テレながら)いつも大きな愛をもらってます!」

ーー最近何かと戦った?

「ゆで卵を味付け卵にしたくて、6個パックをぜんぶ茹でて味付けのタレにつけようとしたとき、6個中3個が半熟すぎてカラ剥き中に割れちゃったんです。卵のカラ剥きとの戦いに(半々なので)引き分けました(笑)」

有岡「水回りの掃除! 最近できてなかったからガッツリ取り組んで格闘しました(笑)。こだわっているのはお風呂のあとに水気を取ること。今までワイパーで拭き取ってたんですけど、誕生日に電動で水を吸い取る機械をいただきました。超便利です!」

中島夜中にお菓子を食べようかな~という誘惑と戦って勝ちました(笑)。小腹が減ってくるような夜に映画を見るとき、ふだんはお菓子食べないのについチョコとかをつまみたくなっちゃうんですよね」

ーー最近ネガティブになったことは?

「普段からあまりネガティブにならないんですけど、こないだマンションのポストの暗証番号が何回やっても開かなくなったんです。そしたら右回しと左回しを勘違いしていて、しばらく落ち込みました(笑)」

有岡ふだんは寝たらだいたいリセットできて、引きずらないほう。でも、最近、ベッドに入ってから漫画を読みはじめたら止まらなくなってしまったことがあって。睡眠時間が少なくなって、俺は何をしてるんだってネガティブになりました(笑)

中島「海外の方と話す機会があって、ちゃんと会話が通じるかなと一瞬ネガティブになりました。でもある程度、意思疎通できたと思います。僕は、ふだんからネガティブなタイプ。つい先々のことを考えては思いつめがちな心配症です

『ネガティブファイター』
5月12日リリース
初回限定盤1・2 各1375円、通常盤 1170円
※すべて税込み

取材・文/熊谷真由子