今春スタートした阿部寛主演のドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)。阿部扮する元暴走族の弁護士が低偏差値の高校を進学校に生まれ変わらせる─という人気ドラマシリーズが初めて放送されたのは'05年。今作は“その16年後”を描いた続編だ。阿部はもちろん、東大を目指す生徒役だった長澤まさみも大人として出演しているのも大きな話題になっている。
だが4月25日に放送された第1話で、阿部や長澤よりも話題をさらったのは紗栄子だろう。16年前、落ちこぼれ生徒のひとりとして出演していた紗栄子が、何の事前告知もなく登場したのだ。このサプライズにSNSには多くの声が寄せられたのだが、それもそのはず。
「彼女は今や芸能界きっての“カリスマ”インフルエンサーですからね。今更テレビに出る必要なんてないくらいの」(スポーツ紙記者)
公式YouTubeチャンネルの登録者数は22万人、インスタグラムは162万人ものフォロワーを抱えている。
「ファンのほとんどは、紗栄子さんと同世代の女性。彼女のファッションや美容テクはもちろん、気取らないライフスタイルも支持されています。シングルマザーとして2人の子どもとの時間を大事にしながら、仕事やボランティア活動にも全力投球する生き方に、みんな憧れているんですよ」(女性誌編集者)
当時はまだ17歳
昨年4月、所属事務所から独立すると、その発信力を生かして実業家としても本格的に活動をスタートさせる。自身のアパレルブランドを立ち上げただけでなく、栃木県内にあった広大な牧場を買い取り、牧場経営に乗り出した。
「最初は地元の人間も“本気でやりっこない”“どうせ芸能人の話題づくりでしょ?”なんて冷ややかな目で見ていたんだけれどね。東京からこっちに住民票まで移して、本当に本人が頑張っているもんだから、少しずつ“協力したい”っていう人が増えてね。寂れきっていた牧場が、今では週末になると観光客の車で駐車場はいっぱいだもん。大したもんですよ」(牧場関係者)
だが、その牧場経営に夢中になる少し前、彼女は“禁断の恋”に夢中になっていた。あろうことか、未成年の男子と極秘交際していたというのだ。“デキ婚”したメジャーリーガー・ダルビッシュ有をはじめ、小出恵介、実業家の前澤友作氏らと浮名を流してきた“恋多き女”とはいえ、相手が未成年とはにわかには信じがたいが……。その関係を知る数少ない知人が語る。
「相手はアーティストのYOSHI君です。当時、彼はまだ17歳で」
YOSHI─モデル、歌手、そして俳優としてマルチな才能を見せている超新星アーティストだ。'19年、ほぼ無名&演技未経験だったにもかかわらず、映画『タロウのバカ』で主演に大抜擢。しかも菅田将暉、仲野太賀という超売れっ子俳優を脇に従えてだ。
「菅田さんはYOSHIさんを大絶賛。彼に“すごい大物になる”“この才能を生かすも殺すも俺ら次第”とまで言わしめるほどでした」(前出・スポーツ紙記者)
ただ、その才能よりも自由奔放な言動のほうが話題になることが多かった。
「その映画の完成披露記者会見では先輩の菅田さんや仲野さん、映画監督にまで“タメ口”で大騒ぎしっぱなし。取材陣をあきれさせました。バラエティー番組に出演した際には、初対面の明石家さんまさんを“さんちゃん”呼ばわり。あろうことか“カンチョー”までしちゃって(苦笑)。出演後“何様”“礼儀知らず”“生意気で不快”と大炎上していましたね。そうそう“ドリカムを怒らせた”なんて報道もありましたっけ」(同・スポーツ紙記者)
そんな外野の声など“どこ吹く風”とばかりにYOSHIは一気にブレイク。
「『カロリーメイト』やパナソニックのワイヤレスイヤホンのCMに出演したかと思えば、週刊誌『AERA』の表紙も飾って。『ヨウジヤマモト』『カルバン・クライン』といった世界的ファッションブランドのビジュアルモデルにまで抜擢されたんです」(広告業界関係者)
事務所からも「ありえない」と反対され
そんなYOSHIが紗栄子と出会ったのも、そうした仕事のひとつだった。'20年3月、ふたりが参加した、大型台風被災地復興プロジェクト『YOUR RESTAURANT』だ。
「一緒に被災地を回るうちに、YOSHI君が紗栄ちゃんを本気で好きになっちゃったんです。最初のうちは紗栄ちゃんは“YOSHI君、息子みたいでかわいい”とやんわりかわしていたんですが、あまりのアプローチにだんだんほだされちゃって……」(知人、以下同)
昨年3月、緊急事態宣言発出直前のある日、YOSHIの所属事務所の社屋屋上で小さな慰労会が催された。
「年度終わりに社員や関係者、所属アーティストをねぎらうバーベキュー大会だったんですが、そこにYOSHI君が紗栄ちゃんを呼んだんです。ごくごく内輪の会だったので“なんで紗栄子さんが?”という空気だったって。それでさすがに“会社にはちゃんと伝えておこう”という話に」
そのバーベキューの後、紗栄子は自らYOSHIの事務所社長に電話をかけた。
「“YOSHI君と付き合いたい”と社長さんに直談判したんです。17歳の子どもと大人が、しかもYOSHI君とそう年の変わらない子どもまでいるのに、まさかそんな関係になるとは社長さんも夢にも思わなかったはず」
事務所社長は、その場で紗栄子にはっきりと言った。
「“それは絶対ダメ! ありえない”と電話口で大反対されたって」
だが、社長の怒りも言葉も、燃え上がってしまったふたりには届かなかった。反対を押しきって─いや、無視して交際を継続したという。家の外でも逢瀬を楽しむこともあった。あるときは超高級ブランド『セリーヌ』の旗艦店へ買い物に。
「彼女、そこでYOSHI君に、服や財布などをプレゼントしたんです。“70万円も使っちゃった”って。YOSHI君のお母さんは、外泊が増えたり、突然高価な物を持ち帰ってくるようになったYOSHI君を心配したみたいで。それで紗栄ちゃんが彼の実家に挨拶に行くことに。たしか去年の5月ごろです」
紗栄子の訪問を知ったYOSHIの母親もまた、声も出ないほど驚いた。無理もない、相手は有名人、それも息子の倍の年齢なのだ。
「“YOSHI君と仲よくさせていただいている紗栄子です”と挨拶しにきたって。彼女が帰った後、YOSHI君はお母さんから“お付き合いを考え直すように”と言われたそうです。事務所からもそう言われ続けていて」
すると、このころからYOSHIが明らかに変わっていく。仕事をたびたび無断で休んだり、マネージャーからの連絡も無視するように。
YOSHIの母は消え入りそうな声で……
「自分の大事な恋人と別れさせようとする事務所に“もう信じられない”“辞める”と言い放ったそうなんです」
決まっていたYOSHIの仕事のいくつかは白紙に。
「紗栄ちゃんは“私もYOSHI君を応援するよ”と、独立をすすめたそうです。YOSHI君はすっかりその気になって、ますます事務所やお母さんを遠ざけるように」
だが秋風が吹き始めるころになると、ふたりの関係にも隙間風が。紗栄子がYOSHIに別れを告げたのだ。
「紗栄ちゃんに“捨てられた”と感じたんでしょうね。ショックで、YOSHI君は自宅に引きこもってしまって。事務所も本人といっさいの連絡が取れない状態になっているそうなんです」
今年5月には大手レコード会社からアルバムをリリースする予定だったが、それも制作が中断したまま、完成のメドは立っていないという。
「今では、事務所とYOSHI君は契約をめぐって話がこじれてしまっている状態だそう。YOSHI君に“違約金”の話まで出ているそうです。お母さんは“あの人と出会った日から息子は顔つきも何もかも変わってしまった”と嘆いていました」
ただ、事情を知る、あるアパレル関係者は別の見方だ。
「YOSHI君は才能があるぶん、繊細で純粋。だから悩んだり迷ったりすることも多かった。それでたしかに紗栄子さんを頼るようにね。彼女はその相談に乗ってあげていたんです。恋愛とか、男女の仲ではなかったんじゃ……」
週刊女性は都内にあるYOSHIの自宅を訪ねた。インターホンを押すと、YOSHIの母親が消え入りそうな声で、ひと言だけ応じてくれた。
「はいはい……ちょっと突然すぎて……。すみません、私からは何もお答えできなくて。ごめんなさい……」
YOSHIの所属事務所社長に《紗栄子との交際》《紗栄子やYOSHIとの一連のやりとり》《YOSHIとの契約トラブル》について質問状を送ったところ、
「このたび、お問い合わせいただきました件に関しましては、コメントは差し控えさせていただきます」
と否定はしなかった。紗栄子にも取材を申し込むと、所属事務所を通じてこう回答した。
「YOSHIさんは紗栄子にとって大切な友人の1人です。保護者の方の許可のもと、またはマネジメントが同席のうえでお会いすることはありましたが、ご指摘のような関係ではございませんし、また、紗栄子が所属事務所からの独立をYOSHIさんにすすめたようなこともありません」
才能は生かすも殺すも大人次第、か─。