約14億人を抱えるおとなりの巨大国家では、今、起きていることもスゴかった! 常にトンデモな話題を提供し続ける中国の最新版“ありえない”ニュースを、ピックアップしてお届け!
“ゆづ”の人気は日本以上!?
フィギュアスケートの羽生結弦(26)選手は、その実力、容姿、性格から、中国でも人気が過熱している。自身も羽生ファンだという中国人の30代女性によると「兵役があることもあり、男らしい肉体を追求したがる中国人男性にはいないタイプ。初めて見たときアニメの登場人物かと思った」という。
羽生選手の「くまのプーさん」好きも有名で、演技後には観客席から大量にプーさんのぬいぐるみが投げ込まれる。だが、中国では「くまのプーさん」と体形が似ている習近平国家主席の隠語にもなっているので、SNSではNGワードになっている。
とはいっても、上海ディズニーランドのファンタジーランドには「プーさんの冒険」というアトラクションが存在する。それどころか、中国各地の遊園地では多くはないがプーさんも見られ、黄色いボディがなぜか緑色になっていたり(衝撃!)、尖閣諸島(中国名は釣魚島)の領有権を主張(アメリカ産のキャラなのに!)していたりする。SNSではダメでも、娯楽施設ではOKなのか?
2022年に開催される北京冬季五輪では羽生選手の演技後に投げ込まれるプーさんのぬいぐるみも規制されるのだろうか? いっそのこと、赤や青、パンダ柄に変色したぬいぐるみを持ち込んで、「これはプーさんではありません!」といった一休さんのとんちのような展開を期待したいところだ。ちなみにアニメの『一休さん』は、ひと昔前の中国ではかなり知名度の高い作品だった。
中国のスポーツ界を見ていると、卓球や体操といった個人種目は中国人の身体能力が発揮されているといえる。筆者は青島市やハルビン市の万達モールでスケートの練習風景を見かけたこともあり、個人競技のフィギュアスケートでは中国人選手も今後、躍進すると予想される。
昨今の日中関係は険悪化しているが、中国人から「日本の選手のスポーツマンシップは素晴らしい」と絶賛されることもある。羽生選手とていつかは現役から引退する日を迎えるので、将来は中国フィギュア界でコーチに就任している可能性もあるかも?