コブクロ

 5月11日、コブクロの黒田俊介が『文春オンライン』に、不倫疑惑と相手女性の自殺未遂疑惑が報じられたことについて、謝罪コメントを発表した。所属事務所は同日に公式サイトを通じて、

《記事に掲載されている女性、ご家族に対して大変ご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます》

 と、謝罪文を掲載。記事を全面的に認めるかたちとなった。しかし、その前日に起こしていた“ある行動”が公になったことで世間の非難にさらされている。

不倫・自殺未遂報道をウェブで報じたわずか10分後、『文春』は続けざまに、黒田さんが東京地裁に掲載号の“出版差し止め”を請求する『仮処分命令申立書』を提出していたことも速報しました。

 請求したとされるのが10日。つまり、謝罪文を出した黒田さんですが、その前日には記事を取り下げさせようと必死に動いていたということが明らかになってしまった。その往生際の悪さが露呈してしまったことも含めて、ネットが炎上中です」(スポーツ紙記者)

少数精鋭が裏目に出て

 人気グループであるコブクロだが2016年には相方・小渕健太郎も“不倫疑惑”が報じられている。『週刊新潮』には、過去に不倫していたとする2人の女性の証言が掲載され、楽曲の作風らしからぬ生々しいやりとりにファン離れが起こったことも。それだけに今回の黒田サイドの動きには切羽詰まったものが感じられよう──。

 コブクロのふたりの出会いは'98年、当時、ソロで路上ライブをやっていた黒田と小渕が意気投合し結成された。なかなか芽が出ずに路上ライブに明け暮れる日々のなか、今の事務所社長である坂田美之助氏に見出されたのがサクセスストーリーのはじまりだった。

「当時、和歌山在住の坂田さんが仕事のために大阪を訪れたことがきっかけで偶然、コブクロに会ったんです。彼らの歌に感動して、バックアップすることを決意、事務所を立ち上げることになりました。現在は大手事務所との提携を行なってはいますが、気持ちの面では“3人4脚”のかたちでこれまでやってきた。コブクロのホームページでも坂田さんが“3人の歴史”について熱く語っています」(レコード会社関係者)

 しかし、その少数精鋭な運営ぶりが、今回の“出版差し止め”に関しては裏目に出てしまったようで、

今回の黒田さんサイドの請求内容(「相手女性のストーキング行為を助長させる」として)では、差し止めが認められるようなことはほぼありません。これが大手の事務所だったならば、それくらいのことは承知していますし、『文春』がそれをまた記事にすることも読めたはず。請求すること自体が業界内では異例のことです。このような行動に出たのは“悪手”と言えるかもしれません。焦りがみてとれますね」(芸能プロ関係者)

過去にもあった“訴訟”

 所属事務所『ミノスケオフィスコブクロ』は2人のみが所属する超少数精鋭で、所在地も和歌山県内にある。コブクロのふたりも「和歌山は第2の故郷」というほどなのだそうだが、そこでひっそりと事件が起こっていたことがあり……。

2016年に大手コーヒーチェーン店の『コメダ珈琲』が和歌山県にあるコーヒーショップに対し、あまりに店舗外観や内装等が酷似しているということで、『不正競争防止法』に基づき、使用の差し止めおよび損害賠償を求めていたことが報道されました。

 そのコーヒーショップの経営元がコブクロの事務所も属する坂田さんのグループ会社だったのです」(レコード会社関係者)

 同店は店舗外観やインテリア、食器デザインに至るまで何から何まで『コメダ』と酷似していたということで訴えを受けた。人気のモーニング『シロノワール』にそっくりなメニューまであったらしい。2017年には外観などを改装するかたちで和解が成立したというが……。

坂田氏は情熱的なところが非常に魅力的な方ですが、それゆえに猪突猛進なところもあると聞きます。コーヒーショップの“パクリ”の件についてもあまりに堂々としすぎていた。

 '00年にコブクロが『ワーナーミュージック・ジャパン』と業務提携を結んだときも、はじめは泣いて頭を下げたのだそうですが、次第にコブクロが売れるようになるとワーナーの社員にも乱暴な物言いが目立ち始めたんだとか。両者との間に溝ができたところもあるようです」(前出・レコード会社関係者)

 数々のラブソングを生み出してきたコブクロに訪れた2度目の不倫劇。どう切り抜けるか──。