4月に『週刊文春』で報じられた、フジテレビ女子アナの“ステマ疑惑”。問題となったのは、三田友梨佳アナや井上清華アナなど、7名のフジテレビ女子アナが美容室やネイルサロンで無料のサービスを受けていたことだった。
「宣伝と気づかれないよう商品に関する口コミを発信するのをステルスマーケティング、略してステマと言います。影響力のある人が企業から利益供与を受け、宣伝行為をするというもの。フジの女子アナ7名は、総計数百万円に及ぶサービスを受けていたとされています」(スポーツ紙記者)
この7名の1人、海老原優香アナは、'17年の入社1年目から『とくダネ!』に起用されるなど期待の星だった。しかし彼女の怪しい噂は、件の報道だけでなく……。
「『週刊文春』で指摘された美容室のほか、都内の一等地にある美容サロンでもサービスを受けていました。1回の施術で数万円もするコースを、無料で提供されていたそうです」(美容ライター)
ステマ疑惑が報じられると「写真を削除して」
'19年の年末から、知人の紹介でサロンに通うようになったという。
「サロンの公式SNSに写真をアップすることを条件に、無料でサービスを受けていたんです。今年の3月まで、10回ほど通っていたみたいですよ」(同・美容ライター)
実質的に、広告塔の役割を担っていたことになる。
「いわゆる“ウィンウィン”の関係だったわけですが、海老原さんが施術後に写真の撮影を拒んだことがあったそうです。お店の方が抗議したところ、“次からはちゃんと撮影に応じます”と答え、その場は収まったようなんですが……」(同・美容ライター)
3月下旬にフジテレビ内でステマ疑惑の調査が始まると、事態は急展開を迎える。
「サロンに対して突然“これまでの写真を削除してほしい”と連絡。サロン側は“投稿ができていないぶんの施術に関しては、料金を払ってほしい”とやんわり伝えたそうです」(同・美容ライター)
彼女が通っていたサロンの経営者の知人もこう重い口を開いた。
「本来、投稿はモデル側のSNSにもシェアしてもらうんですが、海老原さんはPRはいっさいできないとのことだったみたいです。でも店側がアップしたものなら大丈夫だと。一度、肌のコンディションを理由に撮影を拒否。ラフな格好にすっぴんだったみたいで、そもそも撮影させる気がなかったんでしょうね」
サロンでは、海老原が写った投稿を今も削除していない。
「写真をアップできない理由がモデルさん都合の場合は、施術の料金をもらっていたそうです。このことも連絡しましたが、支払う気はないようで……現状、削除は断っているみたい」
お友達付き合いの延長線上
事実を確認するため、5月中旬に自宅マンションから出てきた海老原を直撃。初めのうちは「広報を通してください」と口を閉ざしていたが、質問を重ねると経緯を語ってくれた。
「写真掲載を条件に無料でっていう話ではなくて。知り合いの方から紹介されてオープン時に行ったら、“写真撮らせてもらえませんか?”っていう話に。SNSに載せる際はこちらがチェックするという話だったんですけど、確認の連絡が最初の一度しか来なくて……。こちらとしては、書面とかで正式に“いいですよ”というふうにはお伝えしていなかったんです」
サロン側とは異なる見解のようだ。会社には、すでに報告してあるという。
「“SNSに掲載する際に確認の連絡がないので、消してくださいとお願いしてますが、こういう(消してもらえない)状況です”という説明をしています。サロンには、消してもらえるのならお代もお支払いさせていただくんですけど、SNSがブロックされていて連絡が取れないんです……」
海老原自身は、ステマという認識はなかったと話す。
「特にSNSを確認もしなかったので……どういう感じなのか見てなくて。知り合いなので、“写真撮っていい?”“いいですよ”っていう、お友達付き合いの延長線上みたいな感じなのかなって」
約30万円ものサービスが、アナウンサーだからこその特別な扱いだとは考えなかったのだろうか。
「“無料でやってもらうこと自体、世間知らずなんじゃないか”っていうことに関しては、そのとおりだなと思います……今後は、より気をつけていこうと思っています」
無料でサービスを受けていたことについてフジテレビに問い合わせると、
「ご指摘の件は、弁護士などの専門家にも確認のうえ、いわゆるステルスマーケティングには該当しないと考えております」
グレーな“ステマ”の境界線。内面の美しさを磨くには、美容サロンに通うより真摯な反省が大切かも。