ZARDのデビュー30周年記念豪華フォトコレクションBOXから、初公開を含むレアショットを撮影秘話とともに公開!
好奇心が強い坂井さん、特大フォトに喜ぶはず
「坂井(泉水)さんは好奇心の強い方でしたから“面白いですね”と喜んでくれたと思います」
こう語るのは、1991年のZARDデビュー当時からCDジャケット、アートディレクションやデザインを担当するアートディレクターの鈴木謙一さん。
2007年5月27日に亡くなったZARD・坂井泉水さん(享年40)を撮影し、倉庫に保管されている10数万枚から厳選した未公開写真10点を含む50点などを収録したコレクションBOXは、30センチ四方LP盤サイズの特大フォトカードが特徴だ。
「やったことがない大きなアナログ盤サイズの写真を集めたものに、長戸大幸プロデューサーが共感し、好奇心の強かった坂井さんも喜ぶのではと企画が実現しました」(鈴木さん、以下同)
ZARDのCDジャケットやアーティスト写真といえば横顔、目線なし、伏し目のショットをイメージするが、コレクションには撮影当時は公開NGだったカットも収められている。
『Don't you see!!』('97年1月発売)のニューヨークロケで撮影した1枚は、ばっちりメイクにミニスカート&ブーツスタイルが新鮮だ。
「ニューヨークのカメラマン、スタイリスト、ヘアメイクのチームにお願いしたのですが、撮影現場ではZARDのイメージと違うのではとハラハラしていました。でも本人は新しいチャレンジにノリノリでとても楽しんでいましたね」
ストレートヘアや縛った髪がトレードマークの坂井さんだが、髪の毛を巻いている珍しいショットもある。
「どちらも当時はイメージと違うということでお蔵入りになっていたカットです。今改めて見直すと新鮮で別な側面の坂井泉水の輝きが見られると思います」
自分で衣装を用意し、自身でヘアメイクも
写真の多くは、坂井さんがカメラを意識しない撮り方をした。
「レコーディングスタジオなどでのスナップ写真、スチールやPV撮影のメイキングで撮ったときのカメラを意識していない写真に坂井さんらしさが出ていたと思います」
当初、坂井さんには試行錯誤があったと振り返る。
「デビュー当初のころはヘアメイクやスタイリストがついていましたが、本人がZARDのイメージを昇華させてからは衣装を自分で用意し、ヘアメイクもすべて自分でされていました」
30周年の節目に改めて思うことは?
「長い期間、ZARDに対して多くのファンの方々が応援してくださっていることにスタッフとして感謝の気持ちでいっぱいです。そして楽曲や坂井さんの詞、イメージが世代を超えて受け入れられていることがとてもうれしいです。
衣装や髪型など冒険したいと思った時期が本人にはあったかもしれませんが、シンプルなスタイルが結果的に普遍的な色褪せないビジュアルにつながっていると感じています」
5月27日発売
『ZARD photo collection box あの微笑みを忘れないで』ZARD(幻冬舎)
・『ZARD/坂井泉水 心に響くことば』展/6月1日(火曜)~7月11日(日曜)/町田市民文学館/完全日時指定制/※新型コロナウイルスの感染状況により会期変更あり
・初のシンフォニックコンサート『ZARD 30th Anniversary Premium Symphonic Concert ~永遠~』/6月27日(日曜)/東京文化会館大ホール