「GLAYパッケージで売ったら売れそうですよね。売っていいっすよ、全然」
8日(火)に放送された『相席食堂』の2度目となるゴールデンSP『千鳥の相席食堂 ゴールデンスペシャルAiseki Music Fes 2021』(ABCテレビ・テレビ朝日系)。この日の“旅人”は全員がミュージシャン。そんななか、まさかの人選で登場したのはGLAYのHISASHI。冒頭の発言は、HISASHIが、旅人として滋賀県甲賀市のとあるお茶屋を訪れ、“GLAYをイメージしたお茶”を茶師に作ってもらったときのものだ。
「売っていいっすよ」とはなんとも粋な対応だが、GLAYは20万人ライブを成功させるなど、一世を風靡したビッグバンド。そこはただの冗談……という空気で放送は終わったが、冗談では終わらず、本当にお茶の販売が実現していた!
番組内で宣伝されることはなかったが、その情報がSNSで拡散されると、即完売。ファンや視聴者からは「本当に売ってるなんて」「買えなかった」という声が相次いだ。どのような反響があったのか。煎茶を販売した丸安茶業に聞いた。
たった15分で完売の大反響
「放送中から反響があり、用意していた分は15分で完売、その後、7月製造分を追加で販売しましたが、こちらも1時間もたたないうちに売り切れになってしまいました」
そう話すのは、HISASHIが訪れた丸安茶業で、番組内で実際にお茶を作っていた5代目茶師・前野安治さん。
HISASHIからは、「ハードな曲もJ-POPも好きで相反する2つの面を表現できる」というGLAYの名の由来の一説から、“甘めだけど渋みもあるお茶を作って欲しい”とのリクエストが。独自の配分で茶葉をブレンドして作られたオリジナルの煎茶は、 '96年にリリースされたGLAYの名曲から、その名も『グロリアス』と命名された。
「売ってもいいと言ってもらったとはいえ、番組内では冗談半分みたいな感じだったので、みなさん、本当にグロリアスが売っているとは思わなかったみたいです。そのあと、改めて許可を得たのですが、快く許可をいただき、販売に至りました。
僕の先輩とかはGLAYさんどハマり世代。反響あるんじゃない? とは言われていましたが、思っていた以上でとても驚きました」
千鳥も「ロケめちゃくちゃうまいやん」と思わずツッコんでしまうほどのスムーズな進行で、放送後には「HISASHI」「グロリアス」がトレンド入りを果たした。
すべて完売、再販予定は?
番組内でお茶を実際に飲んだHISASHIは、「美味しい! これからずっとこれでいいな、俺」と絶賛。事前にGLAYをイメージして、何度も試作を繰り返していたのかと思いきや、こんな回答が。
「実は当日まで僕もどなたがいらっしゃるのか知らなくて。本当にあの場の流れでHISASHIさんのリクエストを聞いて、できたお茶なんです。
オリジナルでお茶を作らせていただくのは私たち茶師の仕事の一環なので慣れてはいるのですが、イメージを聞いて作るのってなかなか難しい。でもすごくいいものができて、HISASHIさんにも喜んでいただけたのでよかったです」
使用したお茶の原料は近江茶「玉露」と「煎茶」でランクは特級。滋賀県のお茶のわずか0.005%しか製造できない貴重な限定品で、値段は50g、3000円となっている。
「生産量の少ない貴重なお茶を使っているので、数にどうしても限りがでてしまって。ファンの方からはゆっくりでもいいから再販をお願いしたいとの声をいただいています」
再販の予定を聞いてみると、
「8月製造分の販売を、6月13日にする予定です。それで今年分の“グロリアス”は終了です。もし売り切れてしまったら、また来年に期待していただければと思います」
とのこと。そんな前野さん、大きな反響とともに、ファンからの温かいメッセージにも驚いたという。
「ファンの方がみんな優しくて、僕の身体のことまで心配してくれるんです。インスタやメールで励ましのお言葉もたくさんいただいています。ファンの方や買いたいと言ってくださる方にもご迷惑をおかけしないように頑張りたいです」
GLAYはメンバー同士仲がよく、とにかく“優しい”というのはファンの間でも有名な話。その“優しさ”をファンはしっかりと受け継いでいるのかもしれない。最後に、前野さんがおすすめの飲み方を教えてくれた。
「氷出しで飲んでいただきたいです。氷出しってまだ浸透していないイメージがありますが、HISASHIさんも氷出しが1番わかりやすくて美味しいとおっしゃっていたので、ぜひ試していただければ」
30〜50代のGLAY世代なら誰しもが口ずさめる“グロリアス”。いったい、どんな味がするのだろうか。一度、飲んでみたいものだ。