左から赤西人、田中聖、田口淳之介

「いまは3人で楽しくやらせてもらってるけど、赤西くん、田口くん、田中くんとの6人でデビューして世に認知されたのも事実。いろいろあったけど、こうやって名前が出せるようになってよかったです」

 6月8日、福岡県で行われたKAT-TUNのコンサートで、中丸雄一が“あの3人”の名前を出すと、会場が歓声で沸いた!

 今年、KAT-TUNはデビュー15周年を迎えた。

「ツアーでは、デビュー前の曲を歌ったり、姿は映っていないものの、6人時代の映像が流れるなど、ファンを喜ばせる演出がたくさんありましたね」(スポーツ紙記者)

 KAT-TUNは2006年に“ブラック&ワイルド”をコンセプトにデビュー。現メンバーの亀梨和也、上田竜也、中丸雄一に加えて、赤西仁、田中聖、田口淳之介の6人は絶大な人気を誇った。しかし、“栄光”は長く続かなかった。

左から中丸雄一、亀梨和也、上田竜也

「2010年に赤西さんがグループを脱退し、2014年にジャニーズ事務所を退所。2013年に田中さんが度重なるルール違反によって契約解除になり、2016年には田口さんが事務所を退所しました。田口さんの脱退で、1年8か月間グループの活動を休止するなど、存続の危機もありましたね」(同・スポーツ紙記者)

脱退した3人の今ーー

 現メンバーは、それぞれの得意分野を生かして活躍しているが、“辞めメン”はいま何をしているのか─。

 ジャニーズ時代は亀梨とともに“仁亀コンビ”として、人気を二分した赤西は活動の拠点を海外に移している。

「2018年からアメリカのハワイに引っ越して、現在はロサンゼルスを中心に仕事をしています。音楽活動だけでなく、個人事務所でグッズ制作、DVDの著作権管理、企業とのコラボなど、幅広く仕事を手がけています。赤西さんはスタッフ任せにせず、率先して企画を出すので、ビジネスマンとしても高く評価されていますよ」(芸能プロ関係者)

 ただ、昨年からのコロナは痛手だったようで……。

予定していたコンサートやイベントはすべて中止に。現地でやることがなくなったためか、昨年の7月下旬、日本に帰国していました。2か月ほど、滞在していたと聞いていますよ」(赤西の知人)

 昨年、ひそかに帰国していたことについて、赤西の個人事務所に問い合わせると、

「そのような事実はございません。現在、赤西はアメリカに滞在しており、昨年は1度も日本に帰国しておりませんし、本年も1度も帰国しておりません」

 と否定したが、昨年9月初旬の夜、都内のお好み焼き店『P』ではこんな姿が目撃されていた。

赤西さんと錦戸亮さん、山田孝之さんの3人で食事をしていました。このお店は、赤西さんの家族が経営していたお店なので、“仲間内の会”という感じでしたね」(居合わせた客)

 赤西は昨年、錦戸とユーチューブの公式チャンネル『NO GOOD TV』を開設し、ユーチューバーとしても活躍している。ジャニーズを辞めてからは、日本のテレビに出なくなったが、最近の彼の活躍を見て、テレビ局内ではこんな声も。

“赤西さんを起用したい”という声が上がっているんです。彼のユーチューブ内での発言や行動は、ネットニュースに取り上げられるなど、影響力がある。ドキュメンタリー番組で、彼の仕事の裏側に密着したら、おもしろいと思いますよ」(テレビ局関係者)

麻雀の才能を開花させた田口淳之介

 独立後も順調な赤西とは対照的なのが田口だ。

'19年6月、報道陣の前で“土下座謝罪”を行った田口淳之介

「2019年に、交際相手の小嶺麗奈さんとともに大麻取締法違反で逮捕され、懲役6か月・執行猶予2年の判決が下されました」(前出・スポーツ紙記者)

 道を踏みはずしたものの、現在は芸能活動を再開している。

「音楽活動が中心ですが、最近は、趣味でやっていた麻雀の腕に磨きをかけ、AbemaTVの麻雀番組にも出演しています」(前出・芸能プロ関係者)

 田口は、今年KAT-TUNのデビュー日である3月22日にツイッターで、グループの公式アカウントと辞めた2人のアカウントにお祝いのコメントを投稿。“グループ愛”の強さからみると、メンバーとコラボする日も近い……わけではないみたい。

「KAT-TUNが15周年を迎えたことが話題になったときに、仕事仲間が“ジャニーズにいるメンバーは難しいけど、田中さんと共演したら、おもしろいんじゃないですか?”と水を向けたそうです。しかし、本人は“絶対やりたくないです”と真顔で拒んだといいます」(レコード会社関係者)

 自分なりの仕事観があるのだろうが、最近はそれによって周囲を振り回すことも。

「“自分はアーティストだ”という自負が強く、気に入らない仕事は絶対に受けず、取材のチェックなどもすごく細かい。田中さんとのコラボを拒んでいるのも、彼のことが嫌いだからではなく、“アーティストとして認めていないから一緒にできない”という思いからではないでしょうか」(同・レコード会社関係者)

YouTuberと連携する田中聖

 一方、田中はアーティストにこだわらず、幅広く仕事をしている。

2016年2月11日、ライブ後の田中聖

ユーチューブや舞台の仕事もしています。ライブでは有名アーティストとコラボし、自分でPV撮影もしています。PVに人気ユーチューバーを呼ぶなど、幅広い人脈でさまざまな案件の仕事をこなしていますよ」(芸能プロ関係者)

 ジャニーズ時代にはたびたび“ルール違反”をし、2017年には大麻取締法違反で逮捕されたが(※のちに不起訴処分)、最近はすっかり“更生”していて─。

「ライブのグッズ販売で、スタッフが机に商品を並べようとすると“自分で並べるから大丈夫ですよ”と、自らグッズを並べていました。周りのスタッフは、彼の腰の低さに驚いていましたよ」(イベント会社関係者)

 仕事先へ向かう移動手段も、庶民的だ。

「どんな高級車で来るのかと思っていたら、地元の千葉県の柏ナンバーのプリウスを運転してきたんです。しかも、数人のスタッフもみんな一緒に乗せていて、まるでブレイク前のバンドみたいでした」(同・イベント会社関係者)

 かつては“ギリギリ”で生きていた6人だったが、ようやくそれぞれの“リアル”を見つけられた!?