B子さんと県外の遊園地で密会デートをする市長

「住民がコロナ禍で自粛を強いられている中、市長は人妻と遊園地でデートしていました。市民はみんな、呆れかえっていますよ……」

 奈良県・香芝市の住民は憤る──。新型コロナウイルスの影響で、今も人々は自粛生活を迫られている。奈良県では緊急事態宣言は発令されていないものの、感染状況が深刻な大阪府のベッドタウンということもあり、余談を許さない状況だ。

市長がコロナ禍に人妻と遊園地で腕組み

 そんな奈良県の北部にある香芝市で今、福岡憲宏(のりひろ)市長(47)が大きな物議を醸している……。冒頭の住民が説明する。

今年の2月のことです。市内に、大量の怪文書ビラが撒かれたんです。ビラには、コロナ禍で市長が人妻とデートする姿がうつっていました

 確認すると、市長が女性と腕を組み親密そうに歩く写真が何枚も印刷されている……。

 奈良県出身の福岡市長は、大学を卒業後、塾講師となる。橋下徹元大阪府知事などが講師を務めた「維新政治塾」を経て2013年から香芝市議会議員に。昨年5月には、香芝市長選挙に出馬し初当選を果たしていた。

 市長としての手腕はどうなのか。ある香芝市議によると、

コロナに対する危機感が全然足りていない。今年の1月に大阪などで緊急事態宣言が発令されたときは、香芝市でもコロナ対策本部を立ち上げましたが、3月までの間に2回しか会議を開かなかった。他の市なら少ないところでも週に1~2回は開いているのに……

 香芝市のコロナ感染者は今年の1月~3月は月30人前後と落ち着いていたが、4月に急増して120名に。5月も同じ水準が続き、死者も出ている。5月には福岡市長も、奈良県の首長として初めてコロナに感染。経路は不明だ。そんな市長の人妻デート騒動。いったい、どういうことなのか……。

B子さんと県外の遊園地で相合傘密会デート(記事下にコンビニでのカットなどもあり)

『週刊女性』は取材の過程で、このビラの写真の持ち主である香芝市民のA氏に話を聞くことができた。撮影の経緯を聞くと、

福岡市長は当選前から、自身が経営する学習塾でスタッフとして働くB子さん(40代)との親密な関係がウワサされていました。2人とも既婚者です。それで、私の知り合い数人でお金を出し合って調査会社に依頼し、事実を突き止めてもらったんです。ビラの写真は調査で撮影されたものですが、仲間が誤って外に流出させてしまって。誰かが勝手に悪用したようですね」

“既婚者2人”と密会する市長

 調査では、とんでもない結果が明るみに……。

B子さんのほか、市外に住むC子さん(40代)とも休日の合間を縫って頻繁に密会を重ねていたんです。あろうことか、コロナ禍で市民が自粛している最中に、B子さんと県外の遊園地でデートしている事実まで明らかになったんですよ」(A氏)

 調査時期は市長に就任した6月以降で、期間は3週間にも及んだ。膨大な調査結果をもとに、その一部のやり取りを公開する。

・20年6月6日(土)

〈午前11時頃、市長は自家用車で経営する塾を訪れる。直後にB子さんも自転車で塾にやってきた。2人は歩いて近所のラーメン屋に向かい、その後は一緒に各地の飲食店を挨拶回り。14時過ぎ、塾に停めてあったBMWに乗り、2人は走り去った〉

・20年6月13日(土)

〈午前10時、市長が自宅から塾へ移動。1時間後にB子さんも塾に。市長のBMWに乗車しコンビニへ。そこでB子さんは女性用生理用品などを購入。その後、2人は車で和歌山県にある遊園地『ポルトヨーロッパ』へ移動。園内では腕を組んで親密そうに歩く姿が確認された。夕方まで一緒に過ごし、解散〉

コンビニで生理用品などを購入したB子さんと電話中の市長

・20年6月21日(日)

〈午前9時すぎ、塾でC子さんと合流。車で近くのドラッグストアへ行き買い物をし、その後、塾の側にあるアパートに移動。中では30分ほど2人で過ごし、解散〉

7月4日にはB子さんと大阪府にあるイオンモールで買い物デートもしていました。九州で記録的な豪雨災害が起きた日で、奈良県も大雨。休みとはいえ、そんな日に市長は、香芝市を離れて人妻とデートを楽しんでいたんです」(A氏)

 8万人近い市民の命を守る責任のある市長の行動にしてはあまりに軽率だが、それだけではなく……。

「去年の6月、香芝市ではコロナの緊急対応ということで、公民館など市内の公共施設は閉鎖していました。市民の皆様にも、自粛生活をお願いしていた」(前出・議員)

市長を直撃すると……

 市民に自粛を強いておきながら、自分は県外の遊園地でデートを楽しんでいたわけだ。ビラの存在や遊園地でのデートについて、市長はどう考えているのか。6月9日、公務を終えて自宅に帰るところを直撃した。

──ビラの人物は市長で間違いないか?

「そうですね」

──女性たちと交際している?

「2人は塾の手伝いをしてくれていた人ですが、今は辞めています。ご飯は行きますが、交際はしていません」

──遊園地へ行っていた?

「いえ、違いますよ」

──腕を組んで歩いていたのはなぜか?

「雨のときで、さっと(腕が)まわっただけです」

 調査写真では遊園地内で腕を組んで歩く2人の姿が確認されている。この市長の発言で、否定していた“遊園地に行った事実”を暗に認めたことになる。さらに、

──C子さんとアパートで密会していたのは?

「この部屋は塾の一部なんですよ。他のスタッフも出入りしています。選挙後で塾の仕事の引き継ぎのため、よく会っていました」

──コロナに感染したのは密会が原因では?

「2人とは最近はほとんど会っていません」

 女性との不適切な交際は全て事実無根だと言い張った。さらに直撃の翌日、事態が大きく動いた。怪文書ビラについて、議会で追及が始まったのだ。

香芝市内に出回ったビラ。類似の内容で複数パターン作成された

議会で追及されるも……

「このビラは、市長ですか?」

 一人の女性議員が質問した。しかし、市長の回答は、

6月10日、議会でビラについて問い詰められる市長

「(私生活については)議会で取り扱う内容ではありません。ビラの女性の私生活に影響があることも想像されることから、お答えは差し控える」

 この答弁に議会は紛糾。別の議員は、

「コロナで市民に不要不急の外出をしないよう呼びかけていた最中の出来事。ビラの真偽を確認することには公益性があり、説明する義務がある」

 と詰め寄ったが、

「女性のプライバシーの観点から、公の場でのお答えは差し控える。写真の日に何をしていたのかも覚えていない」

 と回答を頑なに拒んだ。しかし、前日に本人が認めていたように、ビラの人物は市長本人だ。追及は1時間にも及んだが堂々巡りで、結局、一歩も引き下がることはなかった。

 説明責任を放棄する市長だが、コロナで苦しむ市民に対して、真摯に向き合う気持ちはないのだろうか……。

福岡市長(経営する塾のHPより)