元アナの石垣のりこ議員(本人HPより)

 いまだにコロナ終息の兆しが見えないなか五輪開催の時期も近づき、2021年もあっという間に折り返し地点に突入。この上半期を振り返ってみると、芸能界、政界、スポーツ界、そして皇室問題と、数々の“スキャンダル”が勃発。『週刊女性』が追い続けた上半期スクープの中から、厳選した記事を再掲する。

 5月、『週刊女性』のスクープにより不倫が明るみになった、立憲民主党の石垣のりこ参議院議員。第2弾では不倫相手の菅野完(すがの・たもつ)氏が石垣議員と同時に“3股”交際をしていた事実、第3弾では石垣議員の国会事務所“私的利用”疑惑を報じた。ここでは石垣議員と菅野氏の動かぬ「不倫の証拠」を掴んだ第1弾記事をお届けする(2021年5月24日配信 年齢は掲載当時のまま)。

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 5月17日発売の『週刊ポスト』で不倫疑惑が報じられた立憲民主党の石垣のりこ参議院議員(46)と著述家の菅野完氏(46)。 

『週刊女性』の取材により、2人の交際当時、菅野氏が既婚者であったことが判明。疑惑は真実となった。

 また、昨年秋頃に石垣事務所内で交わされた、不倫が当選後も続いていた事実を隠ぺいする内部音声も入手。その内実を明らかにする──。

女性への暴行や強制わいせつ未遂
の過去を持つ菅野氏

 エフエム仙台のアナウンサーを経て、2019年の参議院選挙で宮城県から初当選を果たした石垣議員。

「野党第一党は、政権批判こそが職責です」

 過去にSNSでそう語っていた彼女は、立憲民主党内でも屈指の政権批判の急先鋒だ。

「選挙の際、石垣議員は擁立した立憲民主党のほか、国民民主党、共産党などからも支持を得て、野党共闘の旗印として当選を果たしました。

 安倍晋三前首相が辞任した際には、ツイッターで“大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物”などと揶揄(やゆ)して炎上。その後も、度々失言を繰り返すなど、“お騒がせ議員”としても知られています」(政治ジャーナリスト)

2019年、当選直後の炎上ツイート


 一方、石垣議員との不貞関係が疑われている菅野氏はどんな人物なのか。

「著書『日本会議の研究』は12万部のベストセラー。2017年に起きた森友学園騒動では、当時の籠池理事長夫妻に取材を行い、一躍、脚光を浴びました。

 過去にアメリカで暮らしていたときには、交際していた日本人女性に暴行を加えて逮捕状が出されたことも報じられており、日本で逃亡生活を続けていると本人も認めていました」(同)

 国内でも、2019年に支援者の女性への強制わいせつ未遂で書類送検されたことがあるが、不起訴となっている。

 そんな2人の不貞行為を訴えているのが、石垣議員の元夫(45)だ。

石垣議員は菅野氏との関係を隠し、
シンママを装う

 訴状によると、〈元夫と石垣議員が結婚したのは2009年。同年に長女も生まれたが、2014年に離婚し、別居していた。その後、2016年には再び同居を開始。内縁関係を築いた〉という。

 石垣議員と菅野氏が“不貞関係”を結ぶようになったのは2018年の12月ごろ。

〈2019年の選挙期間中に元夫は2人の関係を疑い、石垣を問いただしたが、否定。しかしすぐに不貞の事実は明らかになる〉

 当時、元夫と石垣議員は共有のパソコンを使用しており、LINEの会話も閲覧できる状態にあったため、菅野氏との密会の様子も確認できたものと思われる。

 だが、かねてより選挙協力を求められていた元夫は、選挙が佳境に入っていたこともあり、大切な時期に騒ぎを起こすようなことはできないと考え、家族として協力せざるをえなかったという。

「実は石垣議員は数年前から菅野さんの発行する月刊誌や有料メルマガの会員で、都内で行われるサロンにも、仙台から頻繁に通っていました。

 石垣議員が選挙に出馬すると決まったときも、菅野さんに相談していたようです」(石垣議員の元支援者)

石垣の元私設秘書の菅野完氏(写真/共同通信イメージズ)

 石垣議員は菅野氏との関係を周囲に隠していたようだ。元夫側の陳述書には、2人と家族ぐるみの付き合いのある友人から、

「のり子さんが選挙に出馬したときには、周囲の人に投票を呼びかける協力をしました。2人が夫婦ではなく、のり子さんに別の相手がいると知っていたら、協力しなかった」

「今は子育てを放棄していると言ってよい状態にありながら、周囲にはシングルマザーとして子どもを1人で育てているようなそぶりでいる現状に憤りを覚えます」(一部抜粋)

 などと陳述されている。

元夫との内縁関係を否定し、
不貞関係はなかったと主張

 さらに元夫は準備書面でも、〈2人は2018年12月にはいわゆる男女関係をもち交際を始めた〉〈東京や仙台で逢瀬を重ねていた〉と主張。

 これに対して、石垣議員は準備書面で、

〈元夫とは子どもの養育において協力するという関係で、内縁関係にはない〉

〈元夫が泊まりにくることはあったが住民票も別で、同居した事実はなく、肉体関係も無かった〉

〈再婚の意志はないと度々告げており、選挙時の会見でも離婚していた旨は述べた〉

 などと内縁関係を否定し、不貞関係はなかったと主張している。

石垣議員は当初から離婚していることを公言していた

 その一方で、菅野氏との関係性については、

〈2018年12月頃に一時(菅野氏と)交際していたことは認めるが、その後も交際が継続しているという点においては否認する〉

〈出馬を決定した頃には関係が終了しており、選挙では菅野氏が人脈を有していたことから助言を得ていた〉

 と交際を認めた。

 石垣議員が婚姻関係を否定している以上、内縁関係を証明することは難しく、菅野氏との交際は問題ないのではないかと思われた。

 しかし、2人は確かに、不倫をしていた。実は、菅野氏には交際当時、妻がいたのだ。

 菅野氏の準備書面によると、

〈妻と離婚したのは2019年10月26日〉となっている。

 つまり、石垣議員との交際当時である2018年は離婚前で、不倫を自ら認めたのだ。

妻帯者だった菅野氏との交際は
選挙後も続いていた

 さらに、石垣氏と菅野氏を知る人物からはこんな証言も。

「菅野さんは2019年に離婚したと言っていますが、ウソじゃないですかね。しかも、石垣さんとの交際は選挙後も続いていましたよ」

 と両人の発言を全否定しつつ、こう続けた。

「2020年秋ごろ、私は菅野さんから、石垣さんと交際をしていて、これから妻と離婚をすること、石垣さんとの今後の関係について相談を受けていました」

 この人物は石垣氏からも相談を受けていて、

「菅野さんとの不倫関係、さらには彼が石垣さん以外にも交際する女性が複数いたため、悩んでいました。石垣さんは、菅野さんに対して、“私は愛人になるつもりはありません!”と怒ったこともありました」

 さらに裁判資料には、菅野氏と元妻は、2020年8月時点で、都内で同居していたことも記載されている。

選挙後の2020年にも仲よく2人で動画配信を行っていた

 過去の不倫関係が明らかとなった石垣議員と菅野氏。『週刊ポスト』の質問に、石垣議員は、「交際時期は私人」ということで回答を拒んだ。

 しかし交際が終了していたと主張する当選後にも、石垣議員は菅野氏を私設秘書として登用し、一緒に動画配信を行うなど、親しい様子を披露している。

 取材を進めると、2人の関係が選挙後も続いていたことを示す内部音声を独占入手した。

石垣議員の私設秘書が
交際時期を“改ざん”しようとしていた

 この音声は2020年の秋頃に録音された電話の音声で、音声の主は、石垣議員の私設秘書であり、作家活動も行っている横川圭希氏(55)と、石垣議員の支援者だ。

 当時は、石垣議員が元夫から訴えられた直後で、あわてふためいた様子で、横川氏が支援者に状況を説明している。

「石垣のりこと菅野完が、石垣の元夫に訴えられている。

 選挙の半年くらい前から菅野と付き合っていたLINEのやり取りを、元夫に見られていた」

 さらに重要な証言が。

「菅野が離婚していないと石垣が知ったのは、2020年の6月。石垣はそれまで、不倫だと知らなかった。

 2人には選挙と同時に別れたことにしてくれと伝えた。そうすれば、交際が明るみになっても、(選挙前の)半年だけだったと言える。ホテルに行くときも、部屋は別々に取っているから大丈夫」

 準備書面にある石垣議員の、〈菅野氏と選挙前にはすでに別れていた〉という主張とは食い違う。 

 交際が明るみになった場合に備えて、交際時期を“改ざん”しようとしていたのだ。

 横川氏は『週刊ポスト』の報道後に「(2人の関係は)知らなかった」と支援者向けの動画配信で眉一つ動かさずに語っているが、なかなかの役者である。

 森友学園を巡る財務省の公文書改ざんを散々批判してきた石垣議員。自身の在職中の不倫は隠ぺいするのだろうか。

参議院選挙前にも2人で動画配信を行っていた。この直後に“破局”したのだろうか

 一連の不倫行為について石垣議員に質問状を送ると、代理人を通じて、

「頂戴した質問のほとんどが選挙前の私人のときのことにかんすることで、お答えする事由がありません」

 と答えた。また菅野氏は、

「裁判所に提出した書面に記載した以上の回答はお控えさせていただきます」

 と代理人を通じて返答。

 石垣議員の元夫にも取材を申し込んだが、

「裁判のことについては、最中でもあるので、資料以外に申し上げることは控えたい」

 今年は4年ぶりの衆議院選挙を控えており、石垣議員は参議院議員とはいえ、普段以上に慎重な行動が求められる。

 そんな中での不倫騒動。どうやら、「大事なときに不貞行為を訴えられる危機管理能力のない人物」だったようだ。