いまだにコロナ終息の兆しが見えないなか五輪開催の時期も近づき、2021年もあっという間に折り返し地点に突入。この上半期を振り返ってみると、芸能界、政界、スポーツ界、そして皇室問題と、数々の“スキャンダル”が勃発。『週刊女性』が追い続けた上半期スクープの中から、厳選した記事を再掲する。
6月16日、皇族代表として『武蔵野東陵』を参拝された眞子さま。5か月ぶりに皇居以外での公の行事に臨まれたその日、首相官邸では皇位継承について議論する有識者会議が行われたが、そこでも眞子さまと小室圭さんの結婚問題が話題に上がったようだ。借金問題、小室圭さんの父の自殺、小室佳代さんの“元反社”との交際。眞子さまと小室圭さんは結婚できるのか──。(2021年6月1日号掲載)
「結婚は憲法に定められている権利であり、眞子さまの小室圭さんとの結婚のご意思が変わらない以上、破談はないでしょう。
それでも、結婚は既定路線だと感じている秋篠宮さまが、小室さん親子に対する“最終チェック”をお考えだというのです」(皇嗣職関係者)
秋篠宮さまが初めて小室さんとお会いになったのは'13年だった。この8年間で、小室さんに対する印象はだいぶ変化されたにちがいない──。
小室圭さん、好印象から一転し不信感へ
今からちょうど4年前の'17年5月16日、NHKが夜のニュースで眞子さまの婚約内定が決まったことを報道し、小室さんは一躍“時の人”となった。
「中学と高校はインターナショナルスクール、大学は眞子さまと出会われた『国際基督教大学』を卒業した爽やか男性として紹介されました。新卒で、エリートが集う『三菱東京UFJ銀行(当時)』の丸の内支社に入行したという経歴で、日本中も祝福ムード。'10年には神奈川県藤沢市をPRする『湘南江の島 海の王子』として活動しており、眞子さまにふさわしい“プリンス”だと世間は受け止めたのです」(皇室担当記者)
しかし、潮目が大きく変わってしまったのは'17年12月。週刊女性が「小室さんの母親・佳代さんが元婚約者・竹田さん(仮名)との間に400万円超の金銭トラブルを抱えている」とスクープしたことで、小室さん母子に国民からの批判が集中したのだ。
国民の税金が関係している皇室にとって、お金の問題はタブー。週刊女性の報道から約2か月後、宮内庁はおふたりの結婚に関連する儀式についての延期を発表した。
「秋篠宮さまが求められていた金銭トラブルの経緯説明については、今年4月、小室さんが計28ページにわたる文書で“アンサー”。その4日後、竹田さん側に“解決金を払う”と表明し、トラブルを完全に終了させるために一気に動き始めました。
眞子さまと小室さんは30歳になる今秋の結婚に強くこだわっており、一般の結納にあたる『納采の儀』を、東京五輪が始まる前の7月ごろには行いたいご意向のようです。しかし、新型コロナの感染者数が増加傾向にあるため、五輪前に儀式を行うのは難しく、現状、宮内庁の中では『納采の儀』についての話は出ていません」(宮内庁関係者)
日本全体を巻き込む結婚問題の決着時期が注目される。
一方で、そもそも金銭問題が明るみに出たのは「宮内庁による小室家への“調査”が甘かったからなのでは」という声も上がるのだが──。
「婚約延期の発表時、眞子さまが文書で綴られたように、予期せぬ時期に婚約報道があり、当初の予定が大きく前倒しになったのは確かです。
ただ、そのことが理由で小室家の調査が不完全になったわけではありません。皇室に入る方々は『皇室会議』を経るため、かなり詳細な調査が行われますが、民間に嫁がれる女性皇族のお相手は最低限の調査になることが多い。
さらに、秋篠宮さまのスタンスとして、眞子さまが選んだお相手を調べるという行為を嫌われています。もし、宮内庁が勝手に動けば、殿下との信頼関係が揺らぎかねない状況だったので、小室家の近所に“何かトラブルはないか”と尋ねる程度に留めたそうなのです」(秋篠宮家関係者)
金銭トラブルが発覚する前から、小室家にまつわる“不審”な情報はいくつか報じられたが、殿下が沈黙を守っておられたのは、そういった背景があったからだろう。
しかし、「ここにきて宮内庁内で動きがある」と明かすのは、冒頭の皇嗣職関係者だ。
「宮内庁の上層部では“小室家を徹底的に調べる”と、水面下で動き出しているというのです。これは秋篠宮さまのご意向によるものでしょう。
昨年11月のお誕生日会見で秋篠宮さまは“結婚を認める”と発言された以上、早ければ今秋に眞子さまが降嫁される可能性もあります。
だからこそ、結婚を間近に控えるこのタイミングで、ネガティブな事実が存在していないかどうか、小室さん母子への“身体検査”を行おうと殿下はお考えなのだと思います。これ以上、小室家に問題がある場合“結婚を止める”といった選択肢もありうるでしょう」(同・皇嗣職関係者)
秋篠宮さまが懸念されるという小室家の数々の“疑念”とは、いったい何なのか?
小室圭さんの父、祖父母が立て続けに自殺
「1つには、小室さんの父親である敏勝さんと、そのご両親が次々と自ら命を絶っている点が挙げられます。'02年に敏勝さん、その1週間後に敏勝さんの父の善吉さん、その1年後には敏勝さんの母親も自ら命を絶ってしまったそうです。これだけ立て続けに自殺が起こった背景に何があったのか、訝しむのは当然だと思います」(同・前)
神奈川県藤沢市内の寺院に敏勝さんら3人が眠るお墓がある。小室さんの父親はどんな人だったのか。
「横浜市役所に勤めていた敏勝さんは、とても穏やかで自分の意見を主張するような方ではありませんでした。佳代さんの言うことを“そうだね”と、優しく肯定する人で、例えば外食する際に佳代さんが家族3人分のメニューを勝手に頼んでも、特に何も言わずに召し上がっていました。圭くんが『国立音楽大学附属小学校』の進学にあたって国立市に引っ越した後も、職場まで片道1時間半もかけて、毎日休まずに通勤していましたよ」(敏勝さんの知人)
家族のために必死だった敏勝さんのストレスがたまってしまった原因は、佳代さんが引き起こした揉めごとだった。
「一級建築士の資格を持っていた敏勝さんは、マイホームを建てる計画を立てていました。その際、敏勝さんの両親に金銭的支援を頼んでいたところ、佳代さんが内装などにこだわって予算を大きくオーバーしたことが理由で揉め、嫁姑が仲たがいしてしまったのです。間を取り持っていた敏勝さんは、仕事のストレスも相まって心を病んでしまい……。その後、自宅を出て行方不明になった敏勝さんは、多摩川の河川敷で自ら命を絶ってしまったと聞いています」(同・前)
元暴力団関係者に頼み込んだ小室佳代さん
敏勝さんと善吉さんがこの世を去った直後、佳代さんは驚きの行動に打って出る。
「善吉さんの死後に問題となったのは、遺産を“誰が相続するのか?”について。佳代さんは“孫である圭も相続する権利がある”と主張したのです。旦那さんと義理のお父さんが亡くなり、親戚一同が悲しみに暮れる中だったので、冷たい人だと感じました。ただ、マイホームの件で敏勝さんの家族と揉めていた手前、佳代さんは自らが交渉のテーブルにつくことを嫌がっていましたね」(小室家の関係者)
そこで佳代さんが頼ったのが、懇意にしていた“元暴力団関係者”の男性・Aさんだ。週刊女性は彼に接触し、当時の話を聞いた。
「もともと小室さん親子は、当時私が営んでいた飲食店に週1くらいで来店する常連さんでした。敏勝さんが亡くなった後は頻繁に店に来て“お金がなくて生きていけない”と涙を浮かべていました。気の毒だったので食事をごちそうしたり、閉店時間を過ぎた後も相談を受けていました。
そんなとき、敏勝さんのご実家の遺産相続について“代わりに交渉してくれないか”と、私を頼ってきたのです。かなり昔のことですが、私が暴力団に関係していたこともあり、経歴を利用できると思ったのかもしれません」
佳代さんは「夫の実家は遺産相続の話をしても相手にしてくれない」などと同情を誘い、Aさんは敏勝さんの実家に向かったのだが──。
「佳代さんから聞く話とはまったく違って、敏勝さんのご親戚たちは“きちんと対応します”と誠実に向き合ってくれる方々だったのです。安心した私は、その場で相続の話をまとめ、その後は佳代さんたちにも十分な遺産が入ったはずですよ。
しかし、相続の話が終わって間もなく、佳代さんはお金が入った封筒を持参して“手を引いてください”と言ってきたのです。意味がわからずに腹が立った私は、封筒はもちろん受け取らず、佳代さんとは絶交しました」(Aさん)
親族の連続自殺の真相や、元暴力団関係者の存在なども当然、宮内庁にとっての懸念事項だろうが、最も心配なのは“お金の問題”だろう。
最近、佳代さんが「遺族年金を不正受給していたのでは?」という疑惑が浮上した。
「敏勝さんが亡くなったことにより、佳代さんは遺族年金を受け取っています。竹田さんと婚約中に受け取っていたとされる年金額は、『遺族共済年金(当時)』と『中高齢寡婦年金』を合わせて年約110万円。
ただ、遺族年金は受給対象者が再婚したり、事実婚の状態になると、法的に受給資格が失われます。竹田さんと婚約したことで、遺族年金の受給資格の失効を危惧した佳代さんは“事実婚は内密にしてほしい”と、彼にメールで伝えていました。つまり、竹田さんから生活費などの援助を受けていたにもかかわらず、受給資格を失うはずの遺族年金も受け取っていたという“詐取疑惑”が浮かび上がったのです」(皇室担当記者)
『弁護士法人 天音総合法律事務所』の正木絢生代表弁護士によると「佳代さんと竹田さんが事実婚状態にあったのかがポイント」だという。
「遺族年金とは、夫によって生計を維持していた配偶者や子どもに対する給付です。
妻が再婚した場合だけではなく、事実婚の状態にあるときも失権、つまり年金がもらえなくなります。ただ、婚約と事実婚はちがう概念であり、婚約中でも同居していない場合や財布が別であれば、事実婚として扱われないこともあり、受給資格は失われません」
小室さんが先日公表した新文書の中で、竹田さんからの金銭に対して《母は贈与税を納付しています》と記述している。これは「遺族年金を不正受給していない」と主張したいということだろう。
「婚姻関係や事実婚状態ではない第三者から、年間110万円以上の金銭がわたった場合、贈与税を支払う義務が発生します。佳代さんは贈与税を納付したことで、“事実婚状態ではなかった”と主張したかったのでしょう。事実婚状態でなければ、婚約中に受給していた遺族年金も、違法にはあたらないですから。
しかし、当時佳代さんが竹田さんに送ったメールには“事実婚はなるべくどなたにも知られたくない”などと記されており、明らかに事実婚と認識していたはずなのです」(前出・皇室担当記者)
法律をかいくぐるための主張を行い、遺族年金の受給資格を保持し続けた佳代さん。
「女手ひとつで小室さんを育て上げたことに関しては、さぞ苦労されたと拝察できます。とはいえ、彼女は金銭にまつわる問題が多すぎる。
秋篠宮さまが恐れているのは、再び“誰かにお金を借りている”といった金銭トラブルが公にならないかどうかだと思います。もし今後、身体検査を行って、見逃すことのできない問題が発覚した場合、眞子さまと小室さんの結婚にも“急ブレーキ”がかかる可能性は十分あるでしょう」(前出・皇嗣職関係者)
最後のハードルを小室さん母子は越えられるか──。