秋篠宮さまと眞子さま

「6月29日、秋篠宮ご夫妻は31回目の結婚記念日をお迎えになりました。

 コロナ禍のため当日は秋篠宮ご一家だけでの食事会が行われるのでしょうが、眞子さまは今年が“皇族として”お祝いされる最後の年になるのでしょう」

 そう話すのは、宮内庁関係者のひとり。

「眞子さまは、30歳という節目を迎える今秋に小室圭さんとのご結婚を想定して、昨秋から動かれているようです。遅くとも年内には結婚され、来年のご両親の結婚記念日は“民間人”としてお祝いするつもりだと思います」(同・前)

眞子さまが公表されたコメントの「重大さ」

 昨秋、眞子さまが公表された文書には《結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です》と、非常に強い表現を盛り込まれた。

 今年4月に公表された、小室家の金銭問題に関する28ページの文書にも、大きく関与されていた眞子さま。

 その関与が明かされた宮内庁皇嗣職大夫による会見では「今回発表された文書を読まれて、いろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」という、眞子さまのコメントまで公表されている。

香淳皇后の命日に『武蔵野東陵』での儀式に皇族代表として臨まれた(6月16日)

「皇室の方々が公におことばを出されるのは、成年になられた際やお誕生日での会見や式典など非常に限られており、それほど重いもの。つまり、一般家庭の金銭問題に関して眞子さまがおことばを出されたこと自体、前代未聞の出来事なのです」(秋篠宮家関係者)

 昨秋以降の眞子さまについて、宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、次のように語る。

眞子内親王殿下は、昨秋に公表されたお気持ちと、4月の小室圭さんの説明文書への対応では、公より私を強く出され、皇族としては考えられない姿勢を示されました。

 皇室と国民とは精神的なつながりが大切で、国民側からすると常に自分たちに心を寄せてくださっていると感じるからこそ、皇室に対して敬愛の念を持つのだと思います。

 眞子内親王殿下は公務をしっかりと行っておられるので、公に関してはご立派ですが、プライベートにおいてはわれわれと同じ一個人だというお気持ちが強いのでしょう。

 しかし、国民側からすれば公も私も関係なく、皇族として見ています。眞子内親王殿下のご結婚は法的には私の事柄ですが、国民は皇族の事柄として捉えています

 昨年のお誕生日会見では、秋篠宮さまも容認されたことから結婚は既定路線という見方が強い。

 殿下が抱える目下の課題は、一般の結納にあたる『納采の儀』を行うか否かである。

周囲に漏らされた小室家の“辞退”

「結婚に反対するお気持ちはおありでしょうが、結婚は“両性の合意に基づく”と憲法に規定されているので止められません。しかし、家同士の問題である『納采の儀』は、殿下に決定権がある。儀式を拒否することも可能ですが、そうなると眞子さまは“『納采の儀』を経ずに結婚した唯一の皇族”として記録に残り続けてしまうので、できれば避けたいとのお考えでしょう」(前出・宮内庁関係者)

 苦渋の決断で『納采の儀』を行うにしても、過去のご自身の発言が“高いハードル”になっているという。

「秋篠宮殿下の“多くの人が喜んでくれる状況にならなければ『納采の儀』は行えない”というご発言が、ご一家に重くのしかかっているのではないでしょうか。眞子内親王殿下のご結婚が、多くの国民から祝福を受けることは難しい状況だからです。

 幼いころから上皇陛下に“口にしたことは必ず守りなさい”といった教育を受けられてこられた秋篠宮殿下ですから、発言されたことを理由もなく撤回することはできないでしょうし、思い悩まれているのではないかと思います」

幼少時から上皇さまから「口にしたことは守りなさい」と教育されてきたという秋篠宮さま('83年11月)

 前出の山下さんがそう話すとおり、'18年のお誕生日会見での自身のご発言が、殿下を悩ませているようだ。

「小室さん親子に不信感を募らせていた秋篠宮さまは、厳しい条件を提示することで、結婚を諦めさせようとお考えになっていた節があります。

 実際、昨年の秋ごろ、“小室家側が『納采の儀』を辞退することもありうる”と、周囲に漏らされたそうですから。

 しかし、おふたりの結婚の意思は一向に変わらなかった。

 国民の祝福なしに『納采の儀』を行うことはご自身の発言の撤回と同義のため、苦悩されているのでは」(前出・秋篠宮家関係者)

 皇室の方々から発せられるおことばは重く、影響力も強い。'64年の12月、上皇陛下(当時皇太子)はお誕生日会見で「言ったことは必ず実行する。実行しないことを言うのは嫌いです」と、明言されている。“父の家訓”を重んじる秋篠宮さまにとって、発言の撤回をすることには強い抵抗感がおありだろう。

 そしてもう1つ、殿下には頭を悩ませる案件が─。

「皇室行事」を盾に今秋の結婚を阻止か

「新型コロナの影響で延期されていた『立皇嗣の礼』の関連行事である三重県の『伊勢神宮』や奈良県の『神武天皇山陵』への訪問を検討されているのです」

 そう明かすのは、ある皇嗣職関係者。

「本来であれば'20年4月に予定されていましたが、新型コロナの感染拡大が懸念されたことから、参拝はいったん見送られていました。

 とはいえ、『立皇嗣の礼』から7か月以上も経過しており、東京五輪より前にすませたいとのご意向もある。現地の警備体制や下見もすでにすんでいるそうで、7月中旬の参拝が検討されています。

 ただ、コロナの感染者数が減少しない中、県をまたぐ移動で国民感情を刺激したり、沿道に人が集まって集団感染を引き起こすリスクがあるので、訪問時期を五輪終了後の秋にスライドする可能性が浮上しています」(同・前)

 秋といえば、眞子さまと小室さんの結婚時期と重なる可能性があるが─。

「秋篠宮さまにとってはむしろ、秋に訪問するほうが好都合なのかもしれません」(前出・宮内庁関係者)

'13年3月、留学中だった眞子さまを除く秋篠宮ご一家が式年遷宮にあたって、三重県の『伊勢神宮』を参拝された

 いったい、どういうことか。

「眞子さまと小室さんは“結婚式や関連儀式の詳細を国民に明かしたくない”との思惑があるほど、国民の視線を気にされていると聞いています。

 しかし、秋篠宮ご夫妻が秋に三重と奈良を訪問されることで、東京五輪に向いていた国民の視線が秋篠宮家に戻り、結婚問題への批判も再燃することでしょう。ひっそりと結婚関連の儀式や婚姻をしたいのであれば、『立皇嗣の礼』の一連の行事から時間を置かざるをえなくなります。

 秋の結婚はやむをえず見送られ、年末年始は皇室行事が立て込むため、結果的に来年2月以降まで“結婚を阻止”できるのです」(同・前)

 まだ愛娘の結婚に納得できない父は、決意の“伊勢参り”で最後の意地をお見せになるのだろうか─。