「おそばとかつ丼とか、まだ全然食べられますよ」(妹・葉子)「昔はお相撲さんと食べ比べしたこともあります」(姉・栄子)

 元祖「姉妹」の芸能人といえば、こまどり姉妹。現在83歳、姉の栄子さんも妹の葉子さんもお達者すぎるご長寿姉妹日本代表! しかし話を聞けば意外にも「短命」の家系に生まれたという。

サウナを毎日1日2回!?

母系統は腎臓が弱くって。あたしたち双子だからなんでも半分でしょう。いとこやはとこも40代で死んでいったから、私たちもそれくらいで死ぬって思ってたんですよね」(妹・葉子)

だから今も汗を流して代謝をよくするために、毎日1日2回サウナに入ってるんだけど、サウナのない時代に生まれていたらもっと早く死んでたでしょうね」(姉・栄子)

 短命の家系であるだけではなく、2人の人生は波瀾万丈そのもの。人気絶頂のころファンが刃物で妹・葉子さんを(姉の栄子さんと間違えて)刺す事件や、葉子さんの末期がんなど、さまざまな試練をしぶとく乗り越えてきた。大食い姉妹として再ブレイクしたことも記憶に新しい。

「ギャル曽根ならぬ“ギャルこま”って呼んでほしいわ(笑)。食べる量はね、むしろ増えてるんですよ。お姉さんはお料理が上手だからなんでも作って食べるけど、あたしは60年間、ずっと外食。安くて美味しくて、身体にいいものが食べられるお店をいつも15軒くらいキープしてるの」(妹・葉子)

忙しいころのくせが抜けなくて、まだ早食いしちゃうのよね。身体によくないとはわかってるんだけど。でも、親からしつこく歯を磨きなさいって、昔から言われてたから、今もあたしたち26本くらいはあるわね」(姉・栄子)

 そんな健康的な2人の自慢は、足腰が丈夫なこと。今でも妹・葉子さんは1日1万歩、姉・栄子さんは5000歩を歩くようにしているという。

「いつも一緒に歩くわけじゃないのよ。でも、毎日喫茶店で情報交換をしてね。何が健康にいいとかあれが美味しいとか、そういうことをね」(姉・栄子)

 “元祖・アイドル”の可愛らしさは拭いきれないようで、ウォーキングをしていると、「ナンパ」されることも。

浅草の川沿いなんかを歩いているとね、50とか60くらいの人がさ、私たちに声かけてくるんですよ『お茶でもどうですか?』って」(姉・栄子)

私たちだって知ってショック受けられたら困るからね、『この先で彼氏と待ち合わせしてるんです』なんて断ったりするんです(笑)。しがらみになったらめんどくさいじゃない。今の状態が最高よ。3食美味しくいただけて、元気で面白いテレビなんか見れていればね」(妹・葉子)

 そんな姉妹の最新の野望はもちろん、ステージに立ち続けること。

「あたしたちくらいの年齢だったらもう、ステージでもマイクに立つまで人の肩を借りたりしなきゃいけないでしょう。でも、今はコロナで仕事がほとんどできないけど、いつまでもスタスタスタって歩いていられるようでいたいわねえ」(妹・葉子)

普段からコツコツ身体にいいことやってね。この先何年も、2人そろって仕事ができていれば、何度でも話題にもなると思うのよ。そうしたらまた、取材をしてちょうだいね」(姉・栄子)

 芸能界最強のしぶとい姉妹、コロナごときの逆境ではビクともしておりません!

PROFILE●並木栄子(姉・なみきえいこ)並木葉子(妹・なみきようこ)● こまどり姉妹。1938年、北海道生まれ。上京後、三味線を弾いて流すうちに評判となり『こまどり姉妹』としてデビュー。8月22日に池袋LIVE INN ROSAにて「令和三姉妹」ライブにゲスト出演予定、チケット販売中!

(取材・文/高松孟晋)