31歳の年の差婚!山寺宏一

 声優・山寺宏一(60)が3度目の結婚をした。“七色の声を持つ”といわれ、アニメ『アンパンマン』シリーズや洋画の吹き替えなどで活躍中。子ども番組『おはスタ』(テレビ東京系)の司会としても長年親しまれた人だ。

山寺宏一の結婚にツッコミ!

 最初の妻は声優のかないみか。次も声優の田中理恵で、今回はタレントの岡田ロビン翔子(28)だ。アイドルグループ・チャオベッラチンクエッティの元メンバーだが、知らない人が大半だろう。

 そんな結婚について、山寺はこうコメントした。

ツッコミどころ満載の2人かもしれませんが、このような時代に一緒に生きていくことを決めたわれわれを、どうか温かい目で見守っていただけたら幸いです

 2人、とあるが、満載のツッコミはもっぱら山寺へのものだ。例えば、32歳という年の差を「さすが」だとする声について「男女が逆だったら、こんなに祝福しましたか?」(フリーアナ・大橋未歩)とか、バツ2であることについて「3回もしたいもんなんですね。結婚の何がいいんですか?」(タレント・松田ゆう姫)とか。また、専門家(仲人士・村上れ以子)からは「時間差一夫多妻制」という斬新な言葉が飛び出した。

 さらには、こんな発掘エピソードも。2006年にラジオで、よゐこのふたりが山寺の「女性の好み」を暴露していたのだ。最初の離婚をしたばかりの山寺に「誰かアイドル紹介して」と言われ、ピンポイントすぎるこんなリクエストをされたという。

「“もう自分はこれ以上は売れることはできないな。でも、どうしようかな。この世界(芸能界)好きだし…”とか思ってて、何かチャンスがあれば辞めるきっかけ探してるぐらいの子

 再々婚の相手はこの条件にピッタリ!? ネットでは「だから、ロビンなのか」という声も出た。

 ただ、山寺は批判を避けられそうな立場でもある。こうした「年の差バツあり婚」でも、老若男女に有名な加藤茶の場合は若妻がかなり叩かれることに。一方、市村正親が篠原涼子と再婚したときはそうでもなかった。これは市村の活動の場がもっぱらミュージカルで、世間のイメージが「よくわからないけど、すごい人」だったことも大きい。

 山寺もまた、多くの人にとって「よくわからないけどすごい人」なのではないか。そういう意味で、この結婚も「批判」よりは「興味」の対象だ。声優界のドンファンと呼びたいほど、山寺の女性遍歴は面白い。

山寺の女性遍歴

 最初の結婚は31歳のときで、相手は29歳の実力派二世声優。次は51歳のときで、相手は33歳のちょっとセクシーな写真集もヒットしたアイドル声優だった。そして、今回が59歳で、相手は28歳の元アイドルだ。

 年の差は2歳、18歳、31歳と広がり、結婚期間は13年、6年と短くなり、相手はだんだんアイドル寄りになっている。このまま結婚・離婚を繰り返し、いずれはトップアイドルと結婚したりして、という勘ぐりも入れたくなるのである。

 そういえば、木村祐一が3度目となる結婚を辺見えみりとしたとき、芸人仲間からは「何度でも結婚しそうなキム兄にとってはたぶん通過点」という声が出た。実際、2年で離婚して、現在は4度目の結婚中だ。

 山寺にも同じニオイを感じるのだが、どうだろう。ここはいっそ“七色の声”にちなんで、7回の結婚を目指す手もあるかもしれない。人生百年という時代だけに、還暦はまだまだ折り返し地点ということで。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。