『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を筆頭に、“リアルガチ”な身体を張ったリアクション芸に定評がある出川哲朗(57)。しかし、そんな出川に変革の時が訪れているという。
出川、身体を張るのも難しくなる?
「'15年の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)で“首以外の骨は全部折ってきた”と豪語していた出川も、もう57歳ですからね。過去には椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などを患い、腰が痛くない日はまずないといいます。『イッテQ』でも、パートナーとなる“出川ガール”が急に増えていますね」(女性誌記者)
出川ガールは河北麻友子(29)、堀田茜(28)、谷まりあ(25)の3人で固定されつつあったが、今年1月24日にモデルの箭内夢菜(21)が加入。さらに、6月20日放送の『イッテQ』では、さらに新たに横田真悠(21)が加入。スタジオで出川は、コロナ前に2人追加することを番組サイドが決めていたことを明かし、「このままだとDGW48とか」とまで言っていた。
「出川ガールの人数が増えることで、彼女たちが身体を張る場面が増え、出川の負担が減りつつあります。それに、リアクション芸人としての評価が名高い出川ですが、決して“NGなし”ではありません。実際に、出川ガールの“古参”である河北は、かつて出川がNGを出したせいで危険な挑戦をする羽目になったことを、5月24日の『霜降りミキXIT』(TBS系)で明かしています」(前同)
河北によると出川は「自分がやらないって決めたら、本当にやらない」タイプだという。
10メートルの高さから命綱を付けずにマットへ落下する「ヒモなしバンジージャンプ」を、出川は本気で拒絶し、「私が代わりにやらされることになった。一番大変だった」と、河北は当時を振り返っている。ちなみに、該当のシーンは'13年6月23日に放送されている。
「同局の『鉄腕ダッシュ』も、TOKIOの高齢化に伴い、後輩の若手ジャニーズ育成を見守る保護者のようなスタンスにシフトチェンジしつつあります。現在、出川は出川ガールと一緒に頑張っていますが、さすがにモデルや女優にばかり極端な無茶はさせられない。出川も、後輩芸人に後釜を任せる可能性も考えているでしょうね。ただ、出川クラスの無茶をやれる芸人となると、なかなか難しいところですが……。狩野英孝(39)が、まず思い浮かびますね」(前出の女性誌記者)
狩野は、出川と同じ事務所に所属している。狩野は、言い間違いやセリフを噛む頻度、その“天然”ぶりなどが丸被りしていることから、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では'12年に「出川と狩野」、'17年には「同じ事務所に同類芸人」として特集もされている。
「最近は飛びぬけた天然発言や、クセの強い歌アレンジなどが話題になっている狩野ですが、出川に負けず劣らず身体を張る芸人でもあるんです。'18年の『坂上探検隊』(フジテレビ系)では、ライオンの着ぐるみを被った狩野が草原でライオンに襲われかけたり、 '11年には『(株)世界衝撃映像社』(前同)でシマウマの着ぐるみでサバンナに出たところハイエナに襲われたりライオンの特殊メイクで本物との接触に挑戦したり……。間違いなく、『イッテQ』に出てもすぐに馴染むでしょうね(笑)」(前出の女性誌記者)
さらに、もう1つメリットがあるという。
「出川だけではなく、昨年5月まで『イッテQ』に出演していた手越祐也(33)と同じようなキャラになる可能性もあるんです。手越はビッグマウスを叩いて失敗すると、ナレーションに”イェーイ””ナイッスー!”と茶化されるのがお約束でしたが、狩野もYouTubeやバラエティ番組では毎回のように”カッコいいことを言う→マジメにやってるけど結果的にギャグに”という流れがありますからね」(前同)
狩野のほかに「2人の名前」
番組の若返りを考えるなら、お笑い第七世代という選択肢もある。その場合の候補として、霜降り明星の名前が挙がっているという。
特にせいや(28)についてだが、1月3日の『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で、リアクション芸の元祖ともいえるダチョウ倶楽部の上島竜兵(60)に「せいやなんかはいいんじゃないか、と思った」「見た目も、せいやなんかは小太りで、ちょっとぽっちゃりしてて、いいかもしれませんね」と評されているのだ。ツッコミの粗品(28)がいることで、せいやのリアクション芸人としての価値がより高まる、とも指摘されている。
「関西ローカルですが、'18年には冠特番『霜降り明星の沖縄—1ツアー』(朝日放送)で沖縄の『ハブ博物公園』を訪れた際は、放し飼いされているハブを“ふれあえるわけない!”といいつつも掴んだり、6月2日には『今ちゃんの「実は…」』(ABCテレビ)で激辛グルメ、激臭グルメ、熱湯風呂などを“催眠術をかけてもらえば、あらゆる罰ゲームに耐えられるのでは?”と体当たりで挑戦したり。率先していろいろな企画をしてくれる安心感がありますよね」(前同)
しかし、そのポスト出川の最有力候補として名前が挙がるのは、コロコロチキチキペッパーズのナダル(36)だという。
ナダルといえば『水曜日のダウンタウン』(TBS系)を筆頭に、クズキャラとして知られており、そういう意味では『イッテQ』の雰囲気にそぐわない気もする。しかし、鬼越トマホークは5月19日にYouTubeに『坂井の芸人愛が大爆発!? 全く尊敬されてないけどもっと尊敬されていい芸人ランキング』という動画を投稿。そこでナダルを「NEXT出川」と呼んでいるのだ。
「坂井良多(35)は“芸人たちは彼の凄さに気づいている”“ナダルが楽屋にいるだけで、この収録大丈夫と思える”とまでベタ褒め。クズキャラはテレビ用で“裏では本当にいいやつ”としていました。しかも、なによりすごいのが、ナダルをどこかに連れて行くだけで1,2個は面白エピソードが生まれるというんです」(専門誌記者)
金ちゃん(35)は実例として、今年3月13日にYouTubeチャンネル「よしもと釣り部『BDM』」で投稿した『【衝撃】ナダル、川釣りで穴に落ちる!【コロチキ】』での出来事を取り上げた。タイトル通りナダルが川釣りに挑む動画だったのだが、仕込みではなく本当に偶然、落とし穴にナダルが落ちてしまったのだという。
「こうした説明のあと、坂井は昔の出川と対比させて、“いまのナダルよりも(好感度)低かったじゃん。それが上がってったじゃん。俺絶対そうなる人だと思うよ”と絶賛したんです。また、“一番いいところ”として、“ちゃんとクズな部分もある”と、笑える程度にはクズであると指摘したうえで、言葉遣いは丁寧だし、よく笑ってくれる、とベタボメでしたね」(前同)
動画の冒頭で「漫才を捨てて、観察眼だけで芸能界を生きている」と坂井が話すように、観察眼には定評のある鬼越トマホーク。
意外と「初代出川ボーイ・ナダル」として『イッテQ』に登場する日も、遠くないかも!?