もはや「小室圭さん」の名前は、メディアのキラーコンテンツなのか。その名が、誌面やネットニュースに登場しない週はほとんどない。
今週発売の週刊誌を見てみると、「小室佳代さん借金問題は勝手に強制終了」(女性自身)、「小室圭さん母“自殺願望”の告白に眞子さま震えた!」(女性セブン)、「小室家の家計簿完全版」(週刊ポスト)と軒並み小室さん親子頼みの記事。
「小室圭さん」のワードが持つパワー
極めつけは週刊新潮で、その見出しは「天皇が東京五輪後懸念の背後に秋篠宮そのまた後ろに小室圭さん」と、何やら小室さんが天皇家を操っている黒幕のようなニュアンスを受ける。
「どんな中身だと期待して読んだら、えええ、これでこのタイトル?って感じでしたよ。3ページの記事ですが、宮内庁長官の『拝察発言』をベースにした内容です。当初は事実関係と証言でまとめ、最終段階で、眞子さまと小室さんの結婚問題が国民のバッシングを浴びたことが天皇陛下を苦悩させた、という流れになっています。その展開もちょっとこじつけがましいというか……」
とテレビ局スタッフは苦笑いだ。
それでも「小室圭さん」の名前をあえてタイトルに持ち出した。その真意はというと、
「小室さんの名前が出るかどうかで、記事の引きが違うんです。特にネット配信となるとなおさらその違いは如実で」
と肩をすくめるのは編集関係者。そのような内部事情を、同誌デスクも公共の電波で明かしてしまっているという。
「1日朝に放送された文化放送『おはよう寺ちゃん』で、パーソナリティーの寺島尚正が、小室さんという存在が陛下を苦悩させて宮内庁長官発言につながったと考えられる、というデスクの説明について、それをつなげるのはちょっと?と疑問を投げかけたんです。
するとデスクが、『小室さんというワードがあるなしで、記事の注目度が違ってきますから』と言いきったんです。その直後に『冗談でね』と言い訳しましたけど、『小室圭さんが強烈な影響を皇室に与えてしまっているということですよ』と小室さんの影響力の大きさを示唆したんです。本音だと思いましたね」(前出・編集者)
週刊新潮のデスクが指摘するように「小室圭」さん、「小室母」というワードは、毎週のように週刊誌を賑わせ、ネットニュースでも多くの書き込みを集める。国民みなの関心ごとであることに変わりない。
ここしばらくの女性週刊誌のタイトルを振り返ってみても、
「小室圭さん“息子の名前は〇仁”皇室利用(怖)未来検証」
「“小室眞子さん”圭さんとのバラ色新婚生活の落とし穴」(女性自身)
「眞子さま小室圭さんと計画裏切りの目隠し婚」
「小室圭さんどさくさ五輪帰国で天皇陛下に3度目の無礼」(週刊女性)
「小室圭さん事実婚で愛子天皇が潰された!」
「小室圭さん入籍断念で皇室マネー10億円生活」(女性セブン)
などなど小室さんオンパレード。Googleの検索ワードに「小室」を入れれば、あの小室哲哉を抑えて、堂々のトップに躍り出ている。
週刊女性が報じた小室母の借金問題に端を発した、小室さん親子に対する国民の疑心暗鬼の視線。誰もが抱くその疑念の視線にこたえる記事をメディアが発信するごとに、小室さん親子のキラーコンテンツ化は進む。
〈取材・文/薮入うらら〉