いま、世間の関心事は新型コロナウィルスとオリンピックであることはいうまでもないが、それに関連して注目されている女子アナがいるというのだ。
TBSの田村真子アナと野村彩也子アナだ。
田村アナの父親はいまやよく知られた田村憲久厚生労働大臣だ。田村アナは上智大学新聞学科を卒業して2018年にTBSに入社。正統派の美人アナとして人気を博し、現在は『ラヴィット!』でMCを担当している。入社当時、父親は閣僚ではなかったため、それほど話題にはならなかった。が、ここにきてコロナ対策に関わる大臣となったため父親の注目度とともに、彼女の注目度も上がってきている。
先日、田村大臣が緊急事態宣言下に100名ほどが参加した政治資金パーティーにゲストスピーカーとして出席していたことが写真誌に報じられた。大臣になってからは何かと非難されることが多くなり、彼女も内心穏やかではないだろう。
「局内で彼女に対して父親の話を振る人はいません。やはりみんな気を遣っているんだと思います。ただ、何かと話題に気を遣わなくてははならないことに不満を訴える社員がいることも事実です」(TBS関係者)
コネ採用と言われている“2人のアナ”
だが田村アナ自身に対する社内での評判は、すこぶるいいという。
「彼女はアナウンス技術も高く、ニュース原稿を読むのも完璧です。バラエティーをやらせても上手く回しますし若手のホープといっていいんじゃないでしょうか。将来はスターアナになるでしょうね。人柄もいいし悪く言う人はいませんよ。どうしても“コネ採用”と言われてしまいますが、それは仕方ないことです。でも彼女はもともと優秀で仕事がちゃんとできていますので、同じくコネを指摘されている“あの子”とは違いますね」(同・TBS関係者)
関係者が語る“あの子”とは、野村彩也子アナのこと。
女子アナになる前から父親・野村萬斎と弟と一緒に『KUMON』のCMに出演(2019年)するなどしていたため、“一流狂言師の娘”であることは広く知られていた。野村アナの注目度がさらに上がったのは父親が東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出チームを統括するようになってから(現在はアドバイザー)。
「猛暑だから体調が悪い」と研修を休んで
彼女は慶應義塾大学環境情報学部を卒業。入社2年目で現在の担当番組はテレビとラジオ合わせて10本というから、彼女がどれだけ局の期待を背負っているかが伺る。それなのに、局内の評判はあまり芳しくない。
「本人は実力があるから出演番組が多いと思っている節がありますが、周りはアナウンス技術についてはまだまだだと思っていますよ。それでいて悪いところを直そうとしないという話も。一番驚いたのは新人研修中に“猛暑だから体調が悪い”と長期間、休んだことでした。要するに“お嬢様”なんです」(TBS番組制作スタッフ)
と手厳しい。だが、そんな彼女を上層部が擁立するのには、会社を挙げてのある思惑があって……。
「会社側としては、2020年に行われるはずだった五輪で“父娘共演”を目論んでいたのでしょう。だからとりあえず娘を売り出そうと番組に出し続けた。彼女のアナウンサー技術が少し足りないと思われるのには、しっかりとした研修ができていないうちに“実戦”ばかりやらされていたきらいもあるのではないでしょうか」(同・TBS番組製作スタッフ)
著名人である父親を利用したい会社の思惑は理解できるが、それで振り回されることになる女子アナは気の毒だ。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。