(左から)有村架純、広末涼子

 “交際”と言えるかどうか微妙なところだが、『女性自身』(8月10日号)の有村架純と大相撲・小結の明生の交際報道に有村の所属事務所がかみついた。

 同誌によると最近、有村に“恋の噂”が出ていて、相手が明生関だという。ただ記事には、明生の所属する立浪部屋の関係者や後援会幹部の話として、

《いまや2人は連絡を取り合う仲だそうですよ》

《まだ本格交際にまではいってないかもしれないけど、近いうちにそうなればいいなと願っています》

 とあるが、具体的な交際の様子は書かれておらず、目撃情報も、もちろんツーショット写真もない。明生にも直撃取材をしているが、彼は有村のファンであることは認めているものの会ったことはないと言っている。

過剰反応をするむきもあるが……

 同誌の表紙には

『新小結明生と有村架純 後援会は結婚させたい』

 と見出しがあり、本文のタイトルを見ると、

『後援会は「結婚させたい」新小結・明生と「かわいがり愛」』

 となっている。本文を読んで“なんだこれ”と思った読者は多いだろう。とある芸能事務所の関係者も、タイトルと中身に大きな乖離(かいり)があり、拍子抜けしたというが、

「週刊誌がよく使う手法なので、業界関係者は見慣れています。まあ、ちょっと雑で乱暴なところがありますが、特に目くじらを立てる内容でもないと思います」(芸能プロ関係者)

 と、寛容な姿勢を示していた。ところが、有村の所属事務所の反応は違った。同誌の発売日当日に、

《本日発売の週刊誌の記事に関しまして、全くの事実無根であり、法的措置を取る予定でございます》

 と記事の内容を完全否定した。

 これを過剰反応と見る者もいるが、「あの事務所ならありえる」と納得する週刊誌記者も。以前、『週刊現代』が同事務所の“大看板”広末涼子に関する記事を掲載したときも同じように強い抗議をしたという。

タレントのイメージは“落とさない”

広末さんが第1子を妊娠したときのことです。男性誌に彼女が横浜市内のバーでお酒を飲んでいたという目撃情報が持ち込まれ、なんでも信用できる筋からの情報だったことからそのまま記事にしたんです。ところが事務所から抗議が入り、今回と同じように“法的措置”を示唆されました。当時、度々CMにも起用されていた広末さんですし、“妊婦が飲酒していた”という話はイメージを落としかねません。

 結局、裁判にはならなかったようですが、週刊誌サイドはのちに『お詫びと訂正』を出すことに。所属タレントの“イメージを落とす”ことは絶対許さないという事務所の強い意志を感じます」(写真誌記者)

 過去に有村と男性アイドルの熱愛記事が出たときや広末と人気俳優との不倫疑惑が報じられたときは週刊誌サイドに強い抗議はしていない。どちらも“写真つき”で報じられたので否定の余地がなかったのかもしれないが、今回の有村の記事はよほど腹に据えかねていたことがわかる。

 また記事の内容以上にタイトルに問題があったというのはスポーツ紙記者。

“かわいがり愛”ですね。“かわいがり”とは相撲界の隠語で、躾(しつけ)や心身の鍛錬を目的に、親方や兄弟子たちが下の者に厳しい稽古をつけることを意味します。はっきり言って“しごき”です。過去に“かわいがり”で死者が出た事件もありましたので、この言葉にいいイメージはありません。マスコミ関係者なら意味を知っているはずですから、仮に“可愛がる”とかけた言葉遊びだとしても、事務所は悪意を感じたのでしょう。

 しかしながら、一番とばっちりを受けたのは大ファンだというのに勝手にフラれたかたちになった明生さんではないでしょうか

 所属タレントを守らんとする姿勢は事務所によって異なるようだ。