「このたび、有村昆と丸岡いずみは、協議離婚したことをここにご報告させていただきます」
映画コメンテーターの有村昆と、フリーアナウンサーの丸岡いずみの協議離婚が成立した。有村といえば、今年5月、週刊誌に『フライデー』でラブホ密会を報じられたばかり。このスキャンダルを受け、“けじめ”として有村から離婚を申し出たという。
有村に親権、丸岡を心配する声
「3歳になる長男の子育ては、今後も協力しあってしていくとのこと。親権は有村さんが持つと聞いています。しかし、ネットでは“浮気した側が離婚を申し出て、親権を持つとか複雑”といった不満の声や、かつてうつ病を患ったこともある丸岡さんのメンタルを心配する声が多くあがっています」(芸能ジャーナリスト)
“夫側に親権”で話題になったといえば、先日離婚を発表した市村正親と篠原涼子も同じだ。2人の息子の親権は市村が持つという。市村は72歳という高齢であるゆえ、こちらも意外に思った人が多いよう。親権は母親側が持つケースが多いが、
「男性側が親権を持つというのも、決して珍しいことではありません」
そう話すのは離婚問題に詳しい堀井亜生弁護士。男性側が親権を持つというのは、どういうケースが考えられるのか。
「多い事例としては、お父さんの方がメインで子育てに手をかけてきたパターンです。その場合はそのまま男性側が親権を持つことが多いです。篠原さん、市村さんのご家庭もこのケースに当てはまるかもしれません」(以下、堀井弁護士)
一部報道によると、篠原が子どもと夫のいる自宅マンションを離れる形で2人は別居。多忙な篠原に変わって、息子たちの学校の送り迎えといった子どもの面倒は、市村が率先して行っていたという。
「離婚後も夫婦でいたときのスタイルを崩さず、親権は市村さんが持つことになったのかもしれません。
“親権=母親”というイメージがあるのも、今までは“子育て=母親メイン”という家庭が多かったからでしょう。でも今は共働き夫婦も多く、お父さんがメインで子育てをしている家庭も少なくありません。そのため、親権を求める男性も増えています」
親権に「跡取り」事情
有村、丸岡のケースはどうか。丸岡は2度の流産、不妊治療を経て、代理母出産で男児を授かっている。例え有村が子育てに協力していたとしても、不倫(未遂)をした夫に親権が行くのは納得がいかない気もするが……。
「歌舞伎役者などの家系ではよくある話なのですが、丸岡さんたちのお子さんも男の子ということで、“跡取り”の事情があったのかもしれません」
有村といえば、父親は藤村延魚氏で『チョイスホテルズインターナショナル』の元副社長兼日本支社長。これまで明かされたおぼっちゃまエピソードは数知れず。そんな家柄の一人っ子でもある有村にとって、子どもは確かに大事な跡取りでもある。
「私がこれまで見てきたケースでも、お母さんが主に子育てをしてきたものの、夫側の家の子として育ったほうが、子どもにとっていいだろうという両親の判断で、親権は父親ということもいくつかありました。
有村さんたちには世間からはさまざまな意見があるかもしれませんが、協議離婚で、親権を争った形跡もないので、不倫と親権については別のこととして考え、お子さんは有村さんの家庭で育ったほうがいいという判断がお2人の間であったのではないでしょうか」
特に、芸能界では父親が親権を持つ割合が高いのでは、と堀井弁護士。
「ココリコの田中直樹さんや中山美穂さんの元夫・辻仁成さんもそうですが、芸能人の方で親権を持ち、シングルファーザーとなった男性は他にもいらっしゃいます。
芸能人の方は仕事の調整が比較的自由に出来ますし、お手伝いさんを雇う経済的な余裕がある人も多く、子どもを育てられる環境にあるため親権を取得するケースが多いのではないでしょうか」
先月離婚を発表した福原愛は、台湾人夫ともに「共同親権」とすることを明かした。日本では離婚後は単独親権になると法律で決められているが、多くの国では父母両者が親権を持つ「共同親権」が認められている。もし日本でも認められたら、一般家庭でも芸能界でも、また新たな形の家族が生まれていくことだろう。
子どもにとって最善の選択とは何か。市村と有村のシングルファーザーとしての活躍にも期待したい。