暑い夏、怪談で涼しくなりた~いって人も多いはず。でも、霊に憑かれちゃったらそれどころじゃない☆ 「もし憑いちゃったら!?」「憑かないように予防できる!?」そんなみんなのお悩みに、最強霊能者がお答え!!
暗くて怖い場所にいる霊はまともじゃない
いよいよ夏本番。肝だめしで心霊スポットに足を運ぶ人も増える時期だが……。
「絶対に近寄らないで!」
と、強く警鐘を鳴らすのは、琉球ユタのHALだ。
「暗くて怖いところにいる霊は、そういう場所が好きなんです。霊だってもとは生きた人間。それぞれに性格も違うし、好みもある。で、そんな場所が好きな霊に、まともなやついないでしょ?」
霊がもともとは生きた人間だったら、心霊スポットでなくても、われらの生活圏にウヨウヨいるってこと?
「いるよ! ボクはオバケって呼んでる(笑)。視える人、視えない人あるけどね☆」
カジュアルに答えてくれたのは霊能者のシークエンスPAPAとも(以下、PAPA)。ええ、そんなの怖すぎ。では、まず視える人々が“いる”と口をそろえる、わが週刊女性編集部を見ていただこう!
【Part1】まずは編集部をお祓い☆
◆編集部の一角には巨大な霊道が通っていた
「ああ……あそこだね」
編集部に入るなり、ずずいといちばん奥へ足を運ぶPAPA。そのあたりはまさに“視えるタイプ”のスタッフが、よく霊を目撃する激アツゾーンではないか! なんの前情報もなしに……。驚愕する取材班を尻目にPAPAは、
「うん、大きい霊道がね、ドーンと通ってるの。オバケの通る道ね。(向かいのビルを指さして)あのビルから、こっちに向かって。ここ7階だしね。だいたい5~7階くらいの高さなの、霊道って」
と、おっとり解説。うええ! それって祓えるタイプじゃなさそうだけど……。
「そう、祓えない。でも通り道だから、しょうがないよね」
こともなげに言うPAPAに、ずっと深夜1人の作業時におびえていたスタッフたちもうっすら納得。そっか。しょうがないもんね。だが次の瞬間、グラビア班デスクTの言葉に全員が固まる。
PAPAのお祓い、腕前を拝見!
「いまPAPAさんが指さしたあのビルですが、昔、飛び降り自殺がありました……」
そのビルはまさに編集部と同じくらいの高さ! ギエー、やっぱ怖いよ~!!
「あ、霊が来る方向に向けてお札貼ればいいよ。“ここは避けて通ってね”って。あと、できたら東に向けて神棚をつくって。それでもっと雑誌も売れると思うよ!」と、PAPA。
その後すぐお札を貼った取材班であった。あとは編集長、神棚つくってくださ~い!
【Part2】気になるお年ごろ悩める乙女をお祓い☆
◆男友達の霊の影響で縁遠く
次のお祓い対象は都内在住のyunaさん。美貌と若さを持ちつつも“ろくな恋愛をしていない”彼女を(勝手に)憂えた(失礼な)記者が緊急招集☆ その希望者の多さから最近では“個人鑑定”も行うというPAPAの腕前をさっそく拝見した!
「言いづらいことも言うよ」
目を見つめ、おもむろに語り始めたPAPA(以下同)。
「あなたについているご先祖はみんな女性なの。しかも地位もプライドも高いけど、結婚に恵まれなかった人ばかり。その人たちが“結婚なんてしなくていい”って言ってる」
自分たちが添い遂げた経験がなかったので、結婚=幸せという概念が皆無だという。
「実は女性の先祖しかついてない女性って縁遠いの。だから、亡くなったおじいちゃんにお願いしようね。心の中でおじいちゃんを思い出して“おじいちゃん、近くに来て! 素敵な恋愛したいんだけど”って甘えて頼めば大丈夫!」
異性の身内の霊がついてくれれば、じきにいいご縁がつくそう。そもそも、亡くなった身内へのお願い事は聞き入れられやすい。
実際、PAPA自身も初めて危険な霊と対峙した際“おばあちゃん、助けて!”と頼ったという。しかし、yunaさんの問題はそこだけではなかった。
「若い男の子が憑いている。あなたのことを少し好きだったみたいだ。思い当たる人がいるでしょう?」
yunaさんの頭に浮かんだのは、大学時代の男友達。ある日、突然“教室まで送るね”と手をつないできた彼。告白などはなかったが、ほどなくして亡くなった、と人づてに聞いた。死因は不明だ。
「その彼がいると、ダメなの。男の人が寄ってこないし。じゃあ、ボクがもらうね」
yunaさんの肩に手を置き、3分ほど念じたのち……
「もう大丈夫だよ。これからは恋愛に前向きになれるよ」
と、お祓いは終了した。
「亡くなる瞬間にチラッと好きだった人を思い出して憑いちゃう霊もいる。憑かれた側は、自分ではどうにもならなそうなときは、ボクらみたいなプロに相談するといいよ」
【Part3】教えてHALさん、自力で祓う方法は?
◆“自分は自分”と考え、外では“危うきに近寄らず”
「霊がいる・憑くってのは当たり前。人間でもいるでしょ? 因縁つけてくる人。“目が合った”とかの理由で憑いてくるのはそんなタイプ」
と、語るのは前出・HAL(以下同)。では、そんな因縁系の憑依を予防するには?
「なるべく“憑かないように”生活すればいい。意外とイイのは“外に出たらイヤホンして、スマホ見て歩く”こと。自分の世界に閉じこもってたら、因縁もつけられないもん。ただ人間社会だと歩きスマホは怒られるけど(笑)」
それが死んだ人の霊の話なら、生きた人が出す“生霊”はどうやって避ければ?
いい感じの“鈍感力”を鍛えて
「生霊は無理。その場では祓えても結局、人間関係が改善されなかったら戻ってくる」
え、生霊って最凶なの?
「今はスピリチュアルでいう“風の時代”、それは自分を持った人が成功する時代。人に簡単に心を開かない。好奇心を無駄に出さない。“自分は自分”と思えば大丈夫」
つい他人と比較して、嫉妬とかしちゃうけど……。
「それはダメ。自分も生霊を出さないように、いい感じの“鈍感力”を鍛えて。他人は他人。マイペースでね!」
それでも憑く霊は、塩と水で祓う。プラス、HAL流テクも伝授してもらったよ☆
◆「自宅には結界をはる」「憑いたものは落とす」生活を
「塩と水が清めの基本!」
というHALが先ほどオススメしたお清めアイテム、リ●ッシュ。これには理由が。
「霊には霊臭という嫌なニオイがある。リ●ッシュは脱臭効果があって、しかも成分がアルコール。酒もお清めアイテムだし、よくできてるよね」
家で嫌なニオイがしたら、即行スプレーしてヨシ!
始めよう! 自宅の“霊対策”
「もちろん霊を自宅に入れないのがベスト! 玄関外に神様への捧げものである盛り塩をして“神様がいるから入れない”と霊に思わせ、結界をはるといい。それでも靴などについて入った霊は、家のあちこちで落とす努力を!」
履いた靴がクサイのは蒸れたせいだけじゃない(震え)。
「あれも霊臭。だからリ●ッシュをかけて、靴箱には脱臭剤を。炭を置くのもいいね」
玄関の盛り塩で守りを固め、風呂のお湯で身を清める。
「特に夏場はシャワーだけになりがちだけど、ちゃんと浴槽にお湯をはり、使ったら流す! 少なくとも週1回は湯船に首までつかろうね」
つまり家も自分も、ニオイや汚れは禁物だ。霊を祓って、夏を快適に過ごそう!
★いちばん大事なのは玄関!
・玄関外側に盛り塩を
玄関外側、扉の左右両側に、できたら白い八角皿を使って塩を盛り、結界を。
・消臭スプレーを使う
ニオイ=霊臭と思うこと。帰宅したら靴も服もリセッシュで消臭!
・靴にはシューキーパーを入れ、靴箱にしまう
汚れた靴が置きっぱなしだと“また履くから”と霊が靴にとどまる。毎回しまおう。
★清めに欠かせない風呂
・できれば帰宅時と朝に入浴
帰宅時は憑いてきた霊を祓うため、朝は憑かない状態にするため入浴を。
・ロングヘアはよく洗う
憑きやすいのが不潔なロングヘア。ブラッシングと洗髪で汚れを落として。
★寝ている間が大事な寝室
・遮光カーテンを閉めて
睡眠中は魂が身体から抜けて守護霊と対話をする時間。しっかり暗くして。
・ぬいぐるみは絶対置かない
ぬいぐるみは霊が入る。特にクレーンゲームのぬいぐるみは“取れなかった悔しい”念もこもっているので避けよう。
なんでもオバケのせいにしちゃダメ
★汚れは厳禁! トイレ
・用を足したらフタをして流す
汚物を流すとき、水とともに憑いた霊が空気中に散る。フタをして封じ込めて。
★汚さないのが鉄則 キッチン
・汚れた皿はためない
汚れや生ゴミは霊の大好物。使った皿はすぐ洗い、できれば水けをふき取る。
★家族の気をそろえる 居間
・帰宅時、居間に入る前に入浴を
家族の気をそろえる場。弱った状態で入るとほかの家族に悪影響が。身を清めてから居間に!
★“出かける前に塩”も予防にオススメ!
家を出る前に背中に塩を3回かけ、3回なめるとお札がわりに☆
■「霊はいるもの。共存して」霊能者たちが伝えること
「32年前、初めて視えたときは漏らしそうになったけど(笑)、親戚の葬式なんかで死んだ本人に会えるのはうれしかった。オバケはいるけど、なんでもオバケのせいにしちゃダメだよ」(PAPA)
「霊はただの死んだ人間。パワーは生きた人間のほうがあるんだから、おびえなくていい」(HAL)。
2人にとって霊は“ただそこにいるもの”。いま現在、生きているほうが強い。死者に振り回されず、人生をまっとうするのが正解のようだ!
HAL●週刊女性で連載していたことでもおなじみ、琉球最強にして最後のユタ。年間1万人、累計20万人をカウンセリング。その驚異的な的中率はもはやレジェンド。今年3月からYouTubeチャンネルも開設。
シークエンスPAPAとも●“視える芸人”シークエンスはやともの実父。芸人やタクシードライバーなど数々の職を経て霊能者に。霊能力は息子超えの“祓える”最強パパ。テレビ出演、YouTubeチャンネル、SNSでも活躍中!
〈取材・文/大西鮎子、週刊女性お祓い取材班〉