'19年に公開され大ヒットした『かぐや様は告らせたい ～天才たちの恋愛頭脳戦～』が帰ってくる！ 待望の続編にして完結編で生徒会会長の白銀御行を演じる平野紫耀に初取材。生徒会副会長・四宮かぐや（橋本環奈）との恋の行方はどうなるのか？ 学生生活の2大イベント“体育祭”と“文化祭”を舞台に愛と友情、クスッが詰まった作品の見どころや、気になるあのことを聞いてみました!!
もし付き合ったら…
平野紫耀は天才？
全然です（笑）。最初から「なんで僕なんだろう？」と思っていました。ずっと「僕で大丈夫ですか？」と聞いていた気がします。続編で白銀だけ演じる人が変わっていたらどうしようと思って（笑）。
実際の僕とは真逆のキャラクターですね。身近で天才だなと思う人はジャンルによって違いますけど、オールマイティーな方向だとメンバーの岸くん（King & Princeの岸優太）。何がって聞かれると困るんです。僕と同じように岸くんが天才だと思っている人に聞いても同じ答えだと思いますよ。理由を言うのが難しい。岸くんと話していると異次元の人と会話している感覚になるんですよね。だからって、岸くんみたいになりたいとは思わないです。だって、なれないから（笑）。
前作の『かぐや様は告らせたい ～天才たちの恋愛頭脳戦～』は、メンバーみんな見てくれて「すごく面白かった」と言ってくれました。うれしかったですね。今作も見てくれるといいな。
白銀御行の魅力とは？
まわりの困っている人を決して見捨てないところや、決めるところは決める潔さだったり、男気のあるところがカッコいいなと思います。白銀は、いい意味で計算高いんです。
例えば、僕だったら怒ってしまうかもしれないことでも、それをせずにスムーズに問題を解決する。大人だなと思います。天才は勉強だけではなく、人間関係も予測して計算できるんだなって。まじめだけど野性味もあるというか。そういうところは同じ男として憧れます。実はテレていたり、意地を張っていたりする白銀の部分も見てもらえるとうれしいですね。映画オリジナルの展開もあるので、ぜひ楽しみにしてほしいです（原作は累計発行部数1500万部を超える大ヒット漫画作品）。
恋愛頭脳戦が描かれている映画。恋の駆け引きは得意？
恋愛の心理戦ってやったことがないです。駆け引きが得意なタイプではないので、たぶん、これからもすることはないかな。告白は、僕からしたい。なぜか、男からするものっていうイメージがあって。ファンのみなさんから言われる「好き」は、本当にうれしいです。あっ、でも、今回の作品に出演したことで駆け引きもちょっといいなと思いました。
白銀とかぐやが「好きって言ったじゃないか」「いや違います、そっちが言ったんです」みたいなやりとりをするシーンがあって。そんな言い合いをしているふたりがすごく可愛らしいなって思いました。もし、誰かと付き合うことがあったら、そういうやりとりがすごく楽しいんだろうなって。
今作でも、巻いていたバスタオルが落ちるシーンが！
身体づくりは、まったくしていないです。原作の白銀って、マッチョではないと思うので。ただ僕って筋肉質なので、思ったように細くなれないんです。コンサートの時期以外は、食べて寝ての繰り返し。子どもなので食べたらすぐに眠くなっちゃうんですよ。それでも、太ったりも、やせることもないですね。
最近、食べて美味しかったものは、さっき昼ごはんに食べた“いんげんの胡麻あえ”。めちゃくちゃ美味しかったな。そんなに美味しいと思ったことがなかったんですけど、久々に食べて小さな発見がありました。僕、胡麻あえが好きなんだって。
ジャニーさんの「声」が聞きたい
合コンに参加する白銀。もし、気になっている女性から「合コンに行く」と言われたら？
むずかしいですね。どうだろう？ 多分、これまでの相手の行動によって態度を変えるかな。本当に僕のことを好きじゃないっていう気がしていたら「楽しんで」って送り出します。でも、ちょっと僕のこと好きで振り向かせようとしているのかなと思ったら止めますね。「行くな」って言うか、「じゃあ、俺もついて行こう」って（笑）。でも、もし僕が本当に好きな相手だったら、そういうふうに試されるのめちゃくちゃ嫌いかもしれないです。
白銀を演じるうえでの役作り
身体作りはしなかったですけど、役作りはちゃんとしました。金髪に学ランを着て、少しだけアイラインを引くと白銀になっていきました。前作よりもコメディー要素もありつつ、本格的に白銀とかぐやの距離をどう縮めていくかが描かれているので、白銀がカッコよくみえるにはどうしたらいいかは考えました。やや早口ぎみにしゃべるとか、少し低めの声にするとか。ふだんはすごい猫背のですが、姿勢をよくしたりとかもしました。
白銀とかぐやの心の声が聞こえる作品。
もし、心の声が聞けるなら、誰の声を聞きたい？
今回も、白銀と四宮のモノローグ（心の声）が流れる中で演技しました。続編でもやはりむずかしかったです。相手の声が聞こえていないフリをしないといけないし、自分の感情も相手に悟られたらいけないので。
誰かの心の声が聞けるなら、ジャニーさんかな（故・ジャニー喜多川さん）。やっていることが正解なのかわからないときがあって。ジャニーズJr.のころから、ジャニーさん基準みたいな部分があったんです。何か大きなチャレンジに出たときに、それがジャニーさんにとっての正解なのかっていうのは、いまでもすごい気になります。
まわりの方々から「すごくよかった」って言っていただけても、ジャニーさんには「ダメ」って言われることが結構あったんですよ。ただ「やりたいことをやりなさい」って言われたことは、いま実現できているので、そこは褒めてもらえるんじゃないかなとは思います。僕の想像ですけど。
“告白したほうが負け”の恋愛頭脳戦
『かぐや様は告らせたい ～天才たちの恋愛頭脳戦～ ファイナル』
8月20日より全国公開。配給：東宝
（C）2021 映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』製作委員会
（C）赤坂アカ／集英社