「すべては、僕が相手の女性に対してきちんと向き合ってこなかったことが原因で起きたことだと、深く反省しております」
真剣な眼差しでそう語り始めたのは、“元”俳優の小澤廉(れん)。昨年12月に『文春オンライン』で“壮絶DV”“堕胎強要”と報じられ、芸能界から追放された男だ。
小澤は2013年の『仮面ライダー鎧武/ガイム』(テレビ朝日系)でドラマに初出演し、ミュージカル『おそ松さん』シリーズなどの舞台で活躍。昨年10月には『共演NG』(テレビ東京系)にも出演し、将来が有望視される人気の若手俳優だった。
しかし、小澤が交際していた女性・A子への暴力を『文春オンライン』が報道。所属していた事務所『アイズ』は《本人に事実確認を致しましたところ、記事にありました通りとの確認が取れた》と発表し、契約解除に至った。
当時、小澤は自身のツイッターで謝罪しながらも《記事の通りと認めたことはありません》と反論。ところが、数時間後に削除し、《先程のツイートは取り乱して書いてしまいました。申し訳ございません。今は落ち着きました。事務所の方と話し合い、自分が思っていた事が誤解だとわかりました》と再投稿した。
世間の反応は厳しく、非難の声が集中。小澤は表舞台から姿を消し、SNSでの発信も途絶えた。
「やっていない」ことが文春記事に
しかし、30歳の誕生日だった今年8月12日にツイッターを更新。注目を集めたのは、その内容だった。再度謝罪したうえで、《今後は自分の言葉でお伝えしたいと切に思っております》と記したのだ。
そんな小澤が週刊女性を前に、8か月ぶりに口を開いた。
「自らが招いた部分もあるし、反省でいっぱいです。ただ、僕がやっていないことが、あまりにも一方的に、たくさん記事になってしまっている。そこを細かく“やってないんだよ”と、お伝えしたいと思います」
謝罪しながらも、事実と異なる点があると主張する。まずは、ふたりの出会いについて確認した。
――初めて会った当時、A子さんは16歳だった?
「そうですね。実は、A子さんは当時からモデルをされている方で……」
小澤によると、A子は現在も大手芸能プロダクションに所属しながらモデルとして活躍するタレントだという。
――ロケで出会って、小澤さんからアタックした?
「はい」
――その後、すぐ親密に?
「そうですね。そのまま交流を続けて、2019年の5月から半同棲の関係になりました」
20歳を越えていたA子と順調に交際していたようだが、彼女は“性行為中に暴力があった”と告発している。この点に関して、小澤は反論する。
「軽いSMのつもりで、彼女も同意のもとでした。性行為中の暴力は、“ない”と僕は断言できます。彼女からのLINEにも《痛いことをしてほしい》みたいなメッセージがありました」
DVを受けていたのは小澤のほうだった
逆にA子から小澤に暴力行為があったとも。
「どちらかというと、僕がDVを受けていた側なんです。彼女の束縛が強くなって、僕が“別れたい”と言ったら、半狂乱に。僕はサンドバッグ状態で、いつも頭を守るために丸まっていたから背中が傷だらけになって……。さすがに我慢できない一線があるんです。“男だから手を出しちゃいけない”と思っていても、痛みに耐えきれず彼女の胸ぐらをつかんで“いい加減にしろよ!”とやったことはありました」
A子の青黒いアザの写真がDVの証拠として『文春オンライン』に載せられていたが……。
「1番驚いたのはあのアザの写真。あれは彼女が自分でつけた傷です。ヒステリーになって、いつも自傷行為をしていて。僕は“やめてくれ”と止めて、彼女にアイシングとかもしていたんです。僕が看病した傷を、僕がDVでやったとA子さんは話しているので、“それはないだろう”と記事を読んで唖然としました……」
避妊薬を飲むことを強要したという告発もあった。
「そうですね……。言い出したのは僕です。ですが、それも同意のもとです。“飲んでいるから大丈夫”と言われていたし、避妊具を求められたこともありませんでした」
『文春オンライン』の記事では、小澤のDVがエスカレートしたことでA子から別れを切り出したとされている。小澤の主張は、まったく逆だ。
「2019年8月、A子さんが僕への誕生日プレゼントとしてプーケット旅行を予約してくれて、2人で行きました。けんかのとき以外は、彼女との関係も良好だったので……。もし、僕が一方的に暴力行為をしていたとしたら、やられている人、それで別れようとしている人が高額な旅行を彼女が予約してくれて僕と一緒に行くでしょうか」
A子が妊娠したというのは、その旅行の際だった。
「実はそのころセックスレスになっていたのですが、旅行先の雰囲気もあり1度だけ性行為をしました。彼女が“ピルを飲んでいるから大丈夫”と言うので、その際も避妊具をつけなかった。ただ、そのときは僕もA子さんも知らなかったのですが、彼女は潰瘍性大腸炎という病気になっており下痢気味で、ピルが吸収されにくくなっているということが旅行後にわかりました。でも“強制で中出し”という記事は違う。あくまでも同意のもと、ピルも服用したうえでのことです」
小澤は中絶手術の同意書にサインをしている。
「A子さんが僕に妊娠を報告したとき、“私は堕ろすから”と言ってきた。でもやっぱり、命を宿すと母性が芽生えて産みたいという気持ちになり、そのことを僕に伝えてきました。その後2人で話し合って、仕事もあるし、将来のことを考えるとやっぱり堕ろさざるを得ないとなりました。中絶手術で彼女の身体に傷をつけてしまったことは、今でも本当に申し訳ないと思っています。ただ、お腹を殴ったなんてことは、いっさいありません」
A子さんは“結婚はしなくていいから1人で産みたい”とも話したという。
「“それはやめてくれ”と言いました。妊娠させた時点で僕が無責任なわけですが、さらに自分の子どもが知らないところで育っていく、それを見て見ぬふりをするようなことはしたくなくて……」
A子による愛犬の飼育放棄を見かねて
小澤が中絶を考えたのは、ほかにも理由があった。
「彼女はP君という犬を飼っていました。2019年5月ごろから、A子さんは僕の自宅で半同棲しており、別の場所にある自分のマンションにP君を置いたままだったんです。なかなか家に帰らないから“P君は大丈夫?”と聞くと“1日ぐらい餌あげなくても大丈夫”みたいなことを平気で言う。心配で見に行ったら、P君は毛が全然なくなっていて、『バイオハザード』のゾンビ犬みたいに……。明らかに“飼育放棄”でした。
そこで僕の家にP君を連れてくるように言って、本格的な同棲が始まりました。中絶の話し合いのとき、飼い犬を飼育放棄するような人が赤ちゃんを育てられるのかと疑問に思ったことも事実です」
前出の記事では明かされなかったが、手術の後、小澤はA子による手書きの“約束書”にサインしている。内容は“一生恋人であること”“浮気はしないこと”“この約束について口外しないこと”“破った場合は500万円を支払うこと”――。
「2019年9月から昨年9月に至るまでの1年間、僕に対して“仕事を辞めろ”というA子さんの要求が、ずっと続いてたんです。僕の当時のマネージャーだったHさんと話し合い、A子さんともやり取りを続けた結果、去年の9月に別れることになりました。そのとき、僕は600万円を用意したんです。誓約書の500万円に加えて、僕の家にある彼女が払ってくれた洗濯機代とか冷蔵庫代の100万円を上乗せした金額です」
A子は最初「500万円はいらない」と言ったものの、すぐに考えを変えた。
「“私は中絶をして身体を傷つけているのに、廉は何も傷を負っていない。パイプカットするか、仕事を辞めるかどちらかを選べ”と言われて……。僕は仕事を辞めるほうを選んだのですが、彼女は“辞める保証がないから、500万円は保証金として預かる。仕事を辞めたら返すから、今は500万円持って帰る”と。さらに“人に見られたくない写真をバラまく”と脅してきました」
別れてからも、A子は小澤の家にやってきた。
「写真をバラまくと脅してくるので、合鍵を返してほしいと強く言えなくて……。A子さんにとっては、“別れたけど私のモノ”みたいな感覚だったと思うんです。僕が女性と会うことを嫌がり、LINEの履歴は全部見られました。仕事のスケジュールも全部伝えて、すべてを無理やり管理されていた状態です。スケジュールにない仕事が判明すると、また“写真をバラまく”と……」
A子が大声で叫んで近隣住民に通報されたこともあり、昨年11月28日には警察沙汰になった。A子による自殺未遂があったとされる日である。
「この日はA子さんと会う約束などいっさいしておらず、男友達と焼肉を食べて、スーパー銭湯に行きました。風呂から上がって携帯を見たら、驚くほどの着信履歴が残っていて……。彼女は“僕が女と遊んでいるかもしれない”と疑って、それが許せないという状況でした。“ビデオ通話をしろ”と言われて従ったら、A子さんは僕の家の中で包丁を握りしめている。それで“今すぐ帰って来なかったらここで死ぬ”と言い始めて、叫び声をあげて、暴れ出して……。恐怖を覚え、家に帰れなくなりました。そのときの様子は録音してあります」
500万円は今も返金されず
手に負えない状況になり、小澤は警察に相談することを考えた。マネージャーに相談すると反対され、まずA子の所属事務所と話し合いをすることに。
「しっかりと向き合っていなかったことをお詫びをしたうえで、A子さんの言動で困っていることを伝えました。彼女のマネージャーからは“本当に申し訳ない”“500万円は必ず返す”と言っていただきました。そしてホテル住まいを進言されたこともあり、その日はホテルに泊まりました。A子さんの束縛から解放された気持ちになり、そこに女性を呼んだのは事実です。今考えると、本当に軽率なことをしたと思っています……」
11月30日、小澤は荷物を取りに自宅に帰った。
「ドアを開けると、家が荒らされていました。冷蔵庫やカーテンにマジックペンで落書きがされていて、ソファーや壁一面にペッパーソースがかけられていて……。僕の服にも落書きがあって、めちゃくちゃにされていました」
8か月たった今でも、500万円の返金はされていない。
そして、A子の自殺騒動を受けて、彼女の所属事務所に相談した日から約半月後の12月12日、小澤は『文春オンライン』の直撃を受けることになる――。
【独占】小澤廉、元JK恋人の文春告発は「事実1割ウソ9割」彼女から届いた恐怖のメッセージ #2へ続く。