小室圭さんと眞子さま('17年9月・婚約内定会見)

「小室さんは私を温かく励ましてくださる存在でございます。

 最初に惹かれたのは、太陽のような明るい笑顔であったと思いますが、性格を深く知るうちに、まじめでご自分の考えと強い意志を持ちながら努力されるお姿、また、物事に心広く対応される姿に惹かれました」

'17年9月3日、小室圭さんとの婚約内定会見に臨まれた眞子さまは、そう微笑まれた。あれから4年─。

金銭トラブルの現状は?

「9月1日、おふたりが年内に結婚される見通しだと報じられました。一般の結納にあたる『納采の儀』などの結婚関連の儀式は行わない方向だそうで、眞子さまは皇籍離脱に伴って支給される約1億4000万円の一時金も辞退される意向とのことです」(皇室担当記者)

'17年12月に本誌がスクープした、小室さんの母・佳代さんが抱える400万円超の金銭トラブルを受け、'18年2月に宮内庁は結婚に関する儀式の延期を発表。

 混迷を極めた結婚問題に“ゴール”の兆しが見えたということは、佳代さんと元婚約者・竹田さん(仮名)とのトラブルも解決に向かっているのだろうか?

「いえ、まったく。今年4月に小室さんサイドから“解決金を支払う”と言われたものの、交渉すら始まっていません。“対面ではなく、手紙でも構わないから、佳代さん本人から金銭トラブルの見解について説明してほしい”と伝えていますが、その返事すらいただけず……。これ以上は手の打ちようがないので、今は先方の対応を待つのみです」(竹田さんの代理人)

 そのような状況でも、竹田さんは「圭くんには幸せになってほしい」という気持ちを持ち続けているという。

「佳代さんに対する感情と、圭くんに対する感情はまるで違うのだと思います。世間が結婚問題と金銭トラブルを抱き合わせて捉えていることに対しても、複雑な思いを抱えていました。

 今回の報道に対しても“結婚が決まってよかったね”と声をかけたら、肯定するんじゃないでしょうか。心の内は本人にしかわかりませんが……」(竹田さんの知人)

 佳代さんが抱えている“トラブル”は、これだけではない。

「夫の自死後に遺族年金を“不正受給”していたのではないかという疑惑や、職場の洋菓子店との間に生じている“労災トラブル”。先日は“約3年前に傷病手当金を不正受給していたのではないか”とも報じられました。

 お金絡みのトラブルが絶えない小室家に、国民は不信感を募らせていく一方です。'18年に秋篠宮さまがお誕生日会見でおっしゃった“多くの人が納得し喜んでくれる状況”とは、ほど遠い。もはやその状況になることは不可能では……」(前出・皇室担当記者)

一時金を「0円」にすることは可能

 秋篠宮さまからのご要望を“無視”する形で結婚へ突き進まれるおふたりに対し、世間からの風当たりは強まるばかり。

「反発の声は日に日に大きくなりました。“『納采の儀』を行えば、殿下が婚約を承諾されたことになるので行うべきではない”といった声や“結婚を反対する声が多い中、約1億4000万円の一時金が国民の税金から捻出されるのは、納得がいかない”などといった声です。

 眞子さまは、1年半以上前から“一時金を辞退し、結婚関連の儀式は行わない”という意向を示されていたそうですので、早い段階から国民の理解を得るために試行錯誤しておられたようなのですが」(皇室ジャーナリスト)


 そうはいっても、正式な手順を踏まない“異例ずくめ”の結婚は、現実的に可能なのだろうか。

9月1日、『読売新聞』は朝刊一面トップで、おふたりの結婚を大々的に報じた

 宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、「一時金の辞退を表明されるのは、眞子内親王殿下の自由」としたうえで、こう解説する。

「『皇室経済法』に皇籍離脱の際には一時金を支給することが規定されており、支給額は『皇室経済会議』で決まります。“眞子内親王殿下が一時金の辞退を表明されているので、皇室経済会議は開催しない”というのは法律違反になります。ただ、皇室経済会議で“ご意向を尊重して支給額を0円とする”と決定しても法律違反にはなりません」

 一時金は、元皇族としての品位保持を目的として支給されるが、過去にも“0円”だったケースはある。

「'47年10月、11宮家51人が皇籍を離れ、一般人となりました。それに伴って開催された皇室経済会議では、元軍人だった男性皇族の一時金を0円にすると判断されたのです」(前出・皇室ジャーナリスト)

 しかし、結婚によって皇籍を離れる女性皇族に、一時金が支給されなかったという前例はない。

「批判の声は数値化できないため、“世間からの反発を考慮して一時金は半額に”などということは考えられません。支給額は黒田清子さんと同様の1億5250万円か、“天皇の孫”の前例にならって1割減の1億3725万円、または0円という3択のいずれかになるでしょう」(同・前)

 皇室経済会議が行われるタイミングについては、明文化されていない。

「一時金は、女性皇族と一般国民との婚姻届が受理されたことを宮内庁が確認したうえで支給されます。支給日は入籍の翌日が多かったと思いますが、そのタイミングまでは法律で定められていません。

 これまで皇室経済会議は、結婚式の1か月ほど前に開催されていますが、開催の時期に関しての規定はありません。皇籍離脱後に開催し、決定した一時金を支給しても問題はないと思います」(山下さん)

'90年6月、秋篠宮ご夫妻は結婚に際して『朝見の儀』に臨まれ、両陛下(当時)に感謝の言葉を述べられた

 一方、問題なのは“入籍前”の儀式について。眞子さまは、一連の儀式を行わない意向を示されている。『納采の儀』や、小室家の使者が宮邸を訪れて結婚式の日取りを伝える『告期の儀』は行わないとしても、“すべて行わない”となれば、皇室の歴史を否定することになるという。

「宮中三殿で拝礼する『賢所皇霊殿神殿に謁するの儀』と、天皇・皇后両陛下に謝恩の辞を申し上げる『朝見の儀』は、結婚以外の理由で皇室を離れる際にも行われる儀式です。この2つの儀式は結婚に伴うものではないので、行うかどうかは、秋篠宮殿下ではなく、天皇陛下がお決めになるでしょう。

 宮中三殿での拝礼は、天照大御神、ご先祖様、八百万の神に皇籍離脱のご挨拶をする、極めて重要な儀式です。国民からの批判を理由にこれが行われないとすると、天照大御神などにご挨拶もせず、皇室を離れることになります。これは大きな問題になるでしょう」(山下さん)

 いっさいの儀式を行わないというのは、皇室の“汚点”にもなりうるということ。30年間過ごしてきた皇室への不義理をしてでも眞子さまが結婚を急ぐのには理由がある。

「眞子さまは“早く窮屈な皇室を出たい”とお考えのようです。今回のように結婚するにも“国民からの祝福”が必要になったり、常にマスコミから注目される日々はそうとうなストレスになります。

 当初はご両親と同じく、自由恋愛の末に小室さんとの結婚を夢見ていたのは間違いないでしょうが、今では“早く皇室を出て、自由な生活を送りたい”というお気持ちのほうが強いのだと思います」(秋篠宮家関係者)

 そんなおふたりが、国民からの逆風を鎮めるための“最後の切り札”とは─。

「秋篠宮殿下が小室さんに求めていらっしゃったのは、記者会見などを開いて自分の肉声で国民に説明することです。昨年のお誕生日会見でも“経緯を含めてきちんと話すことが大事”と述べられていました」(皇嗣職関係者、以下同)

『全国高等学校総合文化祭』にオンラインでご視聴された秋篠宮ご夫妻(8月1日・赤坂)

 今年4月、小室さんは金銭トラブルの経緯や見解、言い分などを綴った28枚からなる膨大な文書を公表した。

「その際、宮内庁の上層部からは“当然、次は会見を開くだろう”との声もありました。だからこそ、宮内庁長官と殿下は、文書に対して一定の評価を示し、小室さんが会見などで国民に直接語りかける場を作りやすくしたのです」

小室さんに求められる最大の役割

しかし、自分たちの言い分を押し通す文書内容に国民からの批判の声が相次いだ。

「国民の反発が強い現状でも、宮内庁の上層部からは“小室さんはいずれかのタイミングで帰国して、眞子さまとおふたりで会見を開くべき”という声が上がっています。彼が帰国すれば大騒ぎとなり、会見を行っても“今更遅い”と非難されるとは思います。

 ですが、小室さんが改めて金銭トラブルの経緯や、なぜ解決できなかったのか、将来的にどんな仕事で社会に貢献しようとしているのか、眞子さまとの結婚の意思の強さを自分の声で説明してケジメをつける。これこそが秋篠宮ご夫妻の最後のご希望だと感じています」

 とはいっても、帰国のタイミングも難しい。年末にかけて『新嘗祭』などの大切な宮中祭祀や皇后のお誕生日など皇室の行事が立て込んでいる。

 昨今のコロナ禍においては、眞子さまのみが会見の席にお出ましになり、小室さんはアメリカにいるので“リモート”で同席されるという方法も考えられる。しかし、

「現在は、NYから日本へ直行便で帰国した場合は強制隔離をされることはありません。年末にかけて皇室行事がめじろ押しであっても、眞子さまと小室さんが会見を開く準備は十分に整います。

 眞子さまにとっても小室さんには帰国してもらって、4年前と同じように、おふたりそろって国民に説明をされるほうがいい。それこそが、小室さんに求められている最大の役割なのです

“一億総ブーイング”を覆す最後のチャンスは、窮余の一策しか残されていないのだ。