YouTubeでコラボした宮迫博之とフィフィ

 8月17日に雨上がり決死隊が解散すると発表され、32年間コンビとして連れ添った蛍原徹との“熟年離婚”を報告してからというもの、宮迫博之は激動の日々を送っている。

「『アメトーーク!』の解散報告会の後に謝罪動画をアップし、解散は全部自分のせいだと言い放ちました。その直後、YouTubeでの動画掲載を休止を発表。かと思えば、そのわずか1週間後に復帰しました。そして、9月5日には京セラドーム大阪で開催されたファッションイベント『関西コレクション』にも登場するなど活動の場を広げています。

 しかし、宮迫さんの出演シーンはテレビで放送されないなど、いまだに吉本興業をはじめとした各所との“確執”があるのではないかとささやかれています。常に動向が気にされていますよ」(スポーツ紙記者)

2年間バッシングを受け続けてきたから

 そんななか、9月8日にはタレントのフィフィとのYoutube“緊急対談”もアップされた。

「互いのチャンネルにアップされた対談動画のなかで、闇営業問題が取りざたされた当時の心境から始まり、『アメトーーク!』での解散報告会までフィフィが宮迫さんに鋭く切り込む様子がみてとれました。なかでは、なぜテレビ朝日の地上波で放送されなかったのか、といったツッコミまで飛び出していましたね。それに、ダウンタウンさんとの現在の関係性などについてもズバズバ聞いていました」(ウェブメディア関係者)

YouTubeでコラボした宮迫とフィフィ(フィフィのチャンネルより この画像をクリックで動画ページへ)

 いつもは世の中をぶった斬るフィフィが、なぜこのタイミングで宮迫とコラボすることになったのか。フィフィを直撃した(以下、「」内はすべてフィフィ)。

──なぜコラボすることになったのでしょうか。

闇営業問題以降、宮迫さんは2年間ずっとバッシングされ続けていましたよね。メディアが宮迫さん叩きを続けて、世間もそれに便乗する。

 問題が発覚した当初に嘘をついていたこと、またYouTubeチャンネルを開設したタイミングも悪かったのかもしれませんが、他人の失敗をこれだけずっとバッシングし続けるのはどうなのか、一人の人生をめちゃくちゃにしてもいいのか、と常に疑問に思っていました。私も過去に炎上をしたことがあるので叩かれたときの気持ちはすごくわかるんです。

 今はお互いにYouTubeというプラットフォームがある。メディアを介さなくても意見を言えるということでコラボさせてもらいました

コメント欄を見て「こんなに叩かれるのか」

──動画内では現在よくコラボされているYouTuberのヒカルさんのこともお話になっていましたね

「ヒカルさんを蛍原さんに代わる“新しい相方”扱いしているメディアもありますが、前事務所や周りの芸人さんたちも含めて、どれだけの人が彼を助けたというのでしょうか。

 結局、雨上がりさんほどのビックネームにも関わらず『アメトーーク!』が地上波で放送されることもなかったわけですし。事情はわかりませんが、あの状況の宮迫さんが差し伸べられた手を掴むのは当たり前。コラボ動画のなかでも“ヒカルくんは恩人”だとおっしゃっていましたが、それは当然のことを言っているだけだと思います」

──実際に話して印象的だったことは?

今ではYouTubeのコメント欄などで、自分への意見や感想をダイレクトに受け取れる時代になりました。宮迫さんも“やっぱりコメントはみちゃう”とおっしゃっていました。『アメトーーク!』放送後にアップした“アンサー動画”もカメラを前にすると、なかなか撮ることができなかったとも。あれほど芸能界の一線で活躍していた人も、叩かれ続けるとボロボロになってしまうんですよ。

 今回の宮迫さんの件で、“一度の失敗をここまで叩く”という前例ができたわけです。それが繰り返される社会でいいのか。今回のコラボ動画にも、宮迫さんに対する厳しい意見もあって、“今でもこんなに叩かれるのか”と衝撃を受けました。

 そういったコメントをする方々は“自分が何に怒っているのか”きちんと向き合ったほうがいいと思います。私も今回のコラボで改めて、人の失敗を受け入れられる人間でありたいなと思いました。許すとかそういった話でなく、自分と向き合ってみることが大事かなと。

 人を追い込んではいけないということに関しては、マスコミももちろん同じ。それでも宮迫さんは“今後、どういう書かれ方をしても怖くない”とおっしゃっていました。間違ったことに対してはちゃんと間違っていると自分で発信できるメディアを持てたからでしょう」

──今後の宮迫さんについて思うことは?

私は16年前、雨上がりさんの番組でデビューさせていただいたので、2年前に宮迫さんが炎上していたときから複雑な思いで見ていました。

 今やYouTubeは芸能人の皆さんがやっているけど誰だって成功できるわけじゃない。
ある意味、“条件が揃っていた”のだと思います。彼ほどの知名度になれば人もお金も集まりやすい、そんな状況のなかで、騒動をきっかけに“YouTubeしかない”と腹をくくった。そして、がむしゃらに突き進んだ結果、成功できたんじゃないかなと思っています。

 宮迫さんからはYouTube界の新しい可能性を切り拓いているといった印象を受けますね。今後、どんな新しいものを作っていくのか楽しみですし、注目したいです」