アンミカの夫・セオドール・ミラー氏に助成金“不正受給”疑惑が持ち上がっている。
『週刊文春』(9月16日号)が報じたところによると、ミラー氏の会社の主たる業務内容はイベントの企画制作。新型コロナウィルスの影響で経営悪化したためか、休業手当の一部を補助する“雇用調整助成金(雇調金)”を社員の実際の勤務日数より少なく国に申請し、不正に受け取っていたのだという。元社員の告発による報道だった。
あくまで“疑惑”の段階なのだが、労働局が不正と判断すれば受給した雇調金の全額返済を求められ、以後、5年間は助成金の受給が禁止されるという。悪質と判断された場合は刑事告発の可能性もあるというのだ。
そこで注目が集まっているのは、妻であるアンミカがどんな発言をするかについて。
ダンマリを決め込むことは本人が許さない
親や配偶者、あるいは子どもなど、芸能人の身内が何か不祥事を起こし週刊誌などで報じられると、当事者ではないにしても、そのタレントにコメントや事情説明を求められることはよくあること。しかしながら、明らかに犯罪と認められる場合でない限り、芸能人サイドがコメントを出すことはほとんど見られない。
犯罪と認められても、なかにはノーコメントで通す人もいるが、その芸能人の立ち位置と当事者との関係性の深さによって求められるものが違うというのはワイドショーのスタッフ。
「三田佳子さんや、みのもんたさんのお子さんが逮捕されたケースが記憶に新しいですが、三田さんは誰もが知る大女優ですし、ワイドショーの司会を務めていたことがありました。みのさんは情報番組の司会をされていて、社会で起きる出来事に対して意見を述べていました。子どもは別人格だとしても、まったく触れずにスルーすることはできないでしょう。お子さんの場合と配偶者、あるいは親ではまた対応が違ってきますがね」
最近では菅田将暉や勝地涼の親類のややネガティブなエピソードが週刊誌で報じられたが、彼らが何かコメントしたり取材を受けた様子はない。夫や妻の場合でも一般人である場合、明らかに犯罪者とならないかぎり、コメントを求めるのは難しいという。
では、アンミカの場合はどうなのか。
「モデル、タレントとしてバラエティー番組に出演しているくらいではコメントを求める声は出てこなかったと思います。が、彼女は現在、情報番組のコメンテーターとして不祥事を起こした芸能人や政治家に対して、厳しい言葉を投げることもあります。
今では芸能界の“ご意見番”としてのポジションを確立しつつありますから、視聴者としては彼女がダンマリを決め込むことを許さないと思います。ただ本人や事務所が申し出しない限り、テレビ局側からは何も言えないのではないでしょうか」(キー局プロデューサー)
坂上忍の意向に逆らえない
現在、彼女は『バイキングMORE』(フジテレビ系)で月曜日レギュラー、『ミヤネ屋』(日本テレビ系)で準レギュラーを務めている。他局のプロデューサーの中には“報道自体をスルーする”と見ている人もいるが、実際どうなるのか両番組の関係者に聞いてみた。
「ミラー氏が逮捕されたわけでもなく事件にもなっていないので、報道自体を取り上げることはないでしょう。それに今は、新型コロナ、総裁選、小室圭さんなどのニュースが数字(視聴率)を取るので、ミラー氏の話は会議にも出てきません。特に『ミヤネ屋』は報道局が作っている番組なので、芸能に関する話題はよほど大きなことでないと取り上げることはありませんから」(『ミヤネ屋』制作関係者)
たとえ、アンミカがコメントしたいと言ったとしても、番組は認めないだろうという。一方、『バイキングMORE』はというと、
「局側としては彼女に対してコメントしてくれとは言いにくいのは確かです。なにせまだ疑惑の段階ですし、ほかにニュースがいっぱいありますし、今のところ取り上げる予定はないようです。ただアンミカさんがどうしても“釈明”したいと申し出た場合は別です。また、番組の性質からいって出演者に関する報道はいいものも悪いものも避けて通ることはしません。当時レギュラーだった宮迫博之さんに不倫報道が出たときは、話題を取り上げて本人に釈明させていました。
今回のケースの場合、仮にスルーした場合に視聴者からクレームはこないかというのは心配です。あとはMCの坂上さん次第ではないでしょうか。坂上さんの意向には基本的に逆らえませんから。何を扱うのかがある程度固まるのは前日の夜なので、まだなんとも言えませんが。生放送なので当日にニュースを差し替えることも多々ありますし」(『バイキング』制作関係者)
対応は異なるようだが、万が一夫が逮捕されるようなことになった場合は両番組とも「降板は避けられない」という。視聴者からのクレームが殺到する恐れもあり、また本人のコメントも制限されるため、コメンテーターとしての役割を果たすことができなくなるからだという。
視聴者から慕われる“ご意見番”だが、落とし穴には気をつけねばならない。