「先日報じられた皇族数の確保策に、正直驚きが隠せません。もしこの構想が成立して結婚した女性皇族を皇室に残すのであれば、年内結婚が既定路線になっている眞子さまと、妹の佳子さまので“格差”が生じてしまいます。
個人の自由を尊重してほしいという思いがお強い佳子さまにとって、この案は人権侵害とも受け止められているのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)
まだ宮内庁から正式な発表はないものの、眞子さまと小室圭さんの年内結婚が既定路線となりつつある中、今度は妹の佳子さまの人生を大きく左右する政府案が報じられた。
眞子さまと立ち位置が逆転する
それは、皇族数の減少に伴って、いずれ即位される秋篠宮家の長男・悠仁さまをお支えする体制を作るための構想案について。
「内容としては、天皇ご一家と現存の4宮家(秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家、高円宮家)を存続させるというものです。例えば、天皇家の愛子さま、秋篠宮家の佳子さまが結婚しても、それぞれの家を継がれるということです。現状のままだと、悠仁さまが即位されるころに皇室から女性皇族が離脱され、皇室を維持することが難しくなることから浮上した案のようです」(同・前)
宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、この政府案に理解を示す。
「女性皇族が結婚後も皇室に残るという案は、
第119代光格天皇は閑院宮家から皇位に就きましたが、
眞子さまは“小室眞子”として民間に嫁がれ、皇族の時には得られなかった自由な暮らしを手に入れることができる。一方で、今回の法案が成立すれば、妹の佳子さまは結婚後も皇族として公務を担ったり、将来即位される悠仁さまをお近くで支える存在になられる。つまり、姉は一般人で妹は皇族という、姉妹で立ち位置の差が生まれてしまうということだ。
しかし皇族数の減少は深刻であり、将来的に皇室を維持するための案として、この構想は有効のようだ。当該であるご本人はどう受け止められるのだろうか。
ある秋篠宮家の関係者によると、「佳子さまがこの構想に納得されるとは到底思えない」という。
「佳子さまはこれまで、皇族であるが故に、活動を制限されてきました。幼いころからフィギュアスケートをたしなみ、高校からはダンスに熱中されるなど、根っからの“パフォーマンサー”でいらっしゃいます。'17年にはイギリスの『リーズ大学』で舞台芸術などのパフォーマンス学科の授業を履修されていました。
しかし、日本ではお好きなダンスを公に披露することなどが難しかった。学習院大学ではダンスサークル『N』に体験入会されるも警備の問題で断念されています。編入された『国際基督教大学(ICU)』でも学内でいちばん人気のダンスサークル『S』に入会するも、マスコミの取材が殺到して退会を余儀なくされました」
学内にある団体での活動は難しいと判断した佳子さまは、外部のダンススクールに活路を見い出されたのだが……。
「個人の権利を尊重してほしい」
「ICU時代に民間のダンススクールに入会し、市民ホールなどでヒップホップやジャズダンスを披露されていましたが、結局マスコミにスクールが特定されてしまい、泣く泣く退会されたようです。
佳子さまは、皇族であることで活動が制限されることに息苦しさと悔しい思いを抱かれ続けてきたのです」(同・前)
そういった経験からも、姉である眞子さまの結婚意思を「尊重してあげたい」と願われ続けてきたのだ。
佳子さまはICUを卒業されるにあたって出された文書回答で、
《結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています》と綴られている。
「皇族といえど、結婚のような私的なものは民間人と同じように個人の権利を尊重してほしいと訴えられているように感じます。
もしご自分が結婚される際、お相手の男性に少しでも不安な面があれば、小室さんのように国民から一気に反対意見が押し寄せる可能性を危惧されていることでしょう。
ダンスの件もそうですが、外出時には必ずSPがつき、簡単には外出や旅行もできず、皇族には民間人のような“普通の自由”がありません。佳子さまも皇室を離れたい気持ちはある程度抱かれていることでしょう」(宮内庁関係者)
佳子さまだけが皇室に閉じこめられる
しかし、民間に嫁がれたとしても元皇族が本当の意味で“一般国民”になることは難しいと、前出の山下さんは語る。
「女性皇族が結婚して法的には一般国民になっても、その後の人生
佳子内親王殿下が皇室に残れば、これまでと同じようにお世話する
ただ、女性皇族が結婚後も皇室に残ることになり、合わせて女
皇室に残るメリットは十分あれど、今回報じられた政府案は、佳子さまの望まれている個人的な希望や自由を著しく制約することになる。
例えば、一般人であれば何も制約なく実現できる旅行や趣味でも、皇室に残られるならSPなどの警備体制を整えたり、外出先への連絡や導線の確保などが必要となり、場合によっては断念せざるを得ないこともあり得る。佳子さまの望まれる“完全な自由”は望めなくなる。
「佳子さまは今年の12月で27歳。眞子さまの婚約が内定したのが当時25歳だったことを考えると、いつ結婚されてもおかしくありません。政府としては皇族数を確保するため、佳子さまが結婚される前に今回の構想を成立させようと奔走する可能性があります。
法案が成立する前に結婚したいと考えた佳子さまが、急いでお相手を見つけた場合、今度は調査が不十分となって小室家の金銭トラブルのような問題が浮上するリスクも高まります。眞子さまは最終的に好きな男性と結ばれて民間人となれますが、自由と個人の希望を重んじられている妹の佳子さまだけが、法案の成立次第で“皇室に閉じこめられる”ことになるのです……」(前出・宮内庁関係者)
お姉さまのように、佳子さまもご自分の意思を貫かれることはできるのだろうか。