映画『マスカーレイド・ナイト』が公開され、PRを兼ねて精力的にテレビ出演をしている木村拓哉。9月15日放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)のゲストとして出演したときのトークが話題となっている。
TOKIOの3人が、「株式会社TOKIO」となってから初共演となったこの日は、《(秘)パパ初告白》として、テレビで初めて子育てについての質問に答えた。
娘たちに“イヤイヤ期”はなかったと言い、娘の髪を乾かしているときなど「あのとき、一番かわいくない?」「愛おしくないですか、あの瞬間が」と、滅多に見せない“パパ”としての顔をみせた。
夫婦ツーショット写真も解禁
13日のKoki,のインスタグラムのストーリーでは、マクドナルドの広告ビジュアルでハンバーガーを持つキムタクの前で、CocomiとKoki,が同じポーズのツーショットを投稿。姉妹と父の“疑似スリーショット”が話題を集めた。
木村ファミリーはそれぞれがSNSを活用しており、家族全員集合の露出こそないが、誕生日などには相手の写真を載せ、お祝いコメントを発信するなどしている。これまで、家族の話をしてこなった木村でさえ、昨年50歳を迎えた工藤静香の誕生日には、中国最大のSNSウェイボーにツーショット写真を“解禁”した。
「ジャニーズのタレントは、結婚しても“ファンの恋人”としてあり続けるために、奥さんや家庭を感じさせることは基本的にNGとされてきています。東山紀之、坂本昌行、イノッチ、森田剛、ニノ、生田斗真、風間俊介……既婚ジャニの数も増えてきていますが、奥さんのことを語ったり、夫婦揃ってメディア露出をすることは、まずありません。
そんななかで工藤静香が料理写真を投稿したら『これをキムタクが食べているのか』とか、人影が写っていたら『Koki,ちゃんのそばにキムタクいるよな』など、存在を感じさせる“匂わせ”が木村家には多いですよね。ガチなキムタクファンは、いまでも傷ついているようです」
と、ジャニーズ事情にくわしいテレビ誌記者は言う。
かつてSMAP人気絶頂期に、突然「俺、結婚します」と宣言した木村拓哉。それは、これまでのジャニーズではあり得ないものだったが、同時にジャニーズタレントとしていろいろなものを開拓してきた。前出の記者は、「家族の話は好感度にも繋がるから、この先もどんどん発言してくのでは」と言う。
“安売りはしません”という姿勢
木村拓哉を筆頭に、家族4人すべてが個々で活動している「木村ファミリー」は、もはや立派な芸能ファミリーとして誰もが知るとことになった。そんな状況を見て芸能ジャーナリストは、
「木村ファミリーも、古くは高島忠夫ファミリーや梅宮辰夫ファミリー、渡辺徹ファミリーに高橋英樹ファミリーなどと、同じといえば同じですよね(笑)。一家揃っての露出がほぼないという意味では、柄本明ファミリーや、松田優作(松田美由紀)ファミリーに近いかもしれません。4人揃っての露出は考えられませんが、この先『徹子の部屋』などでキムタクと娘のセット共演はあるかもしれませんね」
と笑う。
木村ファミリーがほかの仲よし芸能一家と少し違うのは、ジャニーズルールなどの条件はあるものの、一緒に登場しないということで保たれる“神秘性”のような部分が大きい。
「キムタクはどんなに庶民的な一面をアピールしても、やはり高いところにいる遠い存在。2人の娘もただの“二世タレント”という括りではなく、いきなり『VOGUE』の表紙を飾ったり、フルート奏者として活躍するなど、ほかの芸能一家と一線を引いています。家族それぞれの格式を高めに保ち、“安売りはしません”という工藤静香のプロデュースがすけて見えます」
芸能界でファミリー売りは決してせず、“おしゃれな一家”としてSNSで発信していく姿に、どれだけの好感度があるかは不明だが、いまだに木村ファンを味方につけることができないのは、妻の工藤静香の存在のようで……。
「いまだに工藤静香を受け入れられないキムタクファンは、間違いなく一定数います。本当の好感度を手にいれるには、そこが最大の難関になるでしょう」
キムタクが娘の話をテレビでしだし、徐々に解禁しつつあるファミリートーク。衝撃の4ショット解禁はそう遠くないかもしれない。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉