「“年内に結婚”と報道された後、眞子さまがお出ましになるのは初めて。オフィシャルでの外出も7月の『明治天皇例祭の儀』以来、2か月ぶりのことでした。以前よりも表情は明るく、皇居前に集まった人たちに対して何度も会釈されていました」(皇室担当記者)
都内では季節はずれの残暑となった9月23日、『秋季皇霊祭の儀』に臨まれるため、眞子さまは車で皇居へ入られた。そのお姿をひと目見ようと、皇居・半蔵門には多くの人が集まった。
結婚には「2人の証人」が必要
「眞子さまが通過されるときに“結婚おめでとうございます”と、お声がけしたかったです。でも、宮内庁による正式な発表は出ていないのでどうかと思い、心の中でお伝えしました」(皇居に集まっていた女性のひとり)
小室圭さんが留学のために渡米してから約3年。時計の針がついに動きだした。
「帰国した小室さんは一定期間の自主隔離を終えたら眞子さまと約3年ぶりに再会。それから結婚の準備を進め、10月中旬ごろにおふたりで会見を行うと見られています。ご自分で国民に直接、結婚の意思をお伝えになり、その後に婚姻届を提出することで眞子さまは皇籍を離脱されます」(前出・皇室担当記者)
婚姻届の用紙に記入する署名は直筆が求められるほか、2人の『証人』が必要と法律で定められている。
「証人になれる条件は2つ。成人であることと、新郎新婦となるふたりの婚姻を認めることです。それらを満たす証人は、婚姻届に署名と押印、本籍などの必要事項を記入する必要があります。証人は家族、友人、恩師など、誰でも構いませんが、両親を選ぶ人が多いです」(結婚情報誌ライター)
では、一般の戸籍がないといわれる秋篠宮ご夫妻が証人になることは可能なのだろうか。東京都中央区役所に問い合わせると、
「皇室の方々については回答しかねますが、日本に戸籍がない外国籍の方でも証人になることは可能です。その際、本籍の欄には、籍をおく国名を書いてもらえば問題ありません」
とのこと。秋篠宮ご夫妻が証人となられることは、可能なように思えるが……。
「おふたりの胸中をお察しする限り“証人になる”という役割を引き受けられるとは考えられません。証人は、新郎側から2人選出することも可能です。小室さんの母親の佳代さんと、祖父の國光さんが証人となれば、婚姻届の準備は滞りなく進むのではないでしょうか」(宮内庁OB)
婚姻届を提出した後、眞子さまは民間人となる。
「“小室眞子さん”は、宮邸から都内のマンションにお住まいを移され、パスポート作成やビザの発給など、もろもろの準備を進められることになると報じられています。すべてが整う約1か月後に渡米して、小室さんとはアメリカで新婚生活を送る、といったスケジュールになるでしょう」(前出・皇室担当記者)
では、眞子さまがお暮らしになる可能性のある“都内のマンション”とは、どのような物件になるのだろうか。
「元皇族の方が住まわれるのであれば、何より安全で警備しやすいエリア、そして管理体制が充実した物件であることが望ましいでしょう」
とは、住宅ジャーナリストの山下和之さん。
1か月で「100万円」の家賃
「三井不動産、三菱地所、住友不動産の業界大手3社が所有するマンションの最高級ブランドシリーズが適当だと考えられます。50戸以下の小規模物件が中心で、所有者も高所得者層がほとんどであるため、安心して住むことができると思います。
臨時的なお住まいであれば、六本木にある高級ホテル『リッツ・カールトン』が運営するレジデンスも考えられます。家具つきで、ホテル仕込みのサービスが徹底されているため、初めてのひとり暮らしでも安心です」(山下さん)
このように、家具や調理道具などの生活用品が備えつけてある賃貸マンションのことを“サービスアパートメント”という。
住宅評論家の櫻井幸雄さんは、こう解説する。
「ホテルとマンションの中間のような位置づけで、外国企業の方が日本出張などの際に利用されることが多いです。2週間や1か月単位などで契約できるため、眞子さまが短期間滞在される場所としてふさわしいのでは。
サービスアパートメントの多くは、大手の不動産会社が管理しています。元皇族の方が、個人が所有する物件を借りられるとは考えづらいため、その面でも好都合でしょう」
具体例として、東京タワーの近くにある森ビルの『愛宕グリーンヒルズフォレストタワー』や、住友不動産が管理する芸能人御用達のマンションシリーズ『ラ・トゥール』などを櫻井さんは挙げ、こう続ける。
「セキュリティー面で最も安心なのは、アメリカ大使館に隣接しているタワーマンション『ホーマットバイカウント』。大使館の周りには、ふだんから警備が配置されているので、頑強な警備体制が敷かれたとしても不自然ではありません。周辺住民からの理解も得やすいと思います」
これらの家賃の目安は、100平方メートルあたり月100万円。
従来、結婚後に民間人となられた元皇族のお住まいや警備にかかる費用は、皇籍離脱に伴う一時金から賄われるが、眞子さまは以前から“一時金の受け取りを辞退する”との意向を示されてきた。
「そういった“一時金を受け取らないから自由に皇籍を離れる”という前例ができてしまうと、同じく“お金はいらないから”と皇籍を離れる方も出てくるおそれがあるため、簡単に認めることはできませんでした。しかし、結局は宮内庁側が“根負け”をして、眞子さまのご意向を尊重する方向で最終調整中とのことです」(皇室ジャーナリスト)
会見は「小室さんだけで行うべき」
そうなると今度は結婚生活の原資についての疑念が生じており、“公金から捻出されるのでは”といった批判の声も上がっている。
「コロナ禍の影響で鬱々としている国民が多く、過激な“結婚反対派”の人々によるデモにまで発展しています。そのような中、宮邸を離れて一般のマンションで生活されるというのはリスクも大きいため、厳重な警備体制が敷かれることになるでしょう」
そう語るのは、象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授。
法的には皇籍を離脱した皇族が宮邸に住むことは認められない。しかし、リスクやコストを考慮すると、今回のケースで法律を厳密に守る必要があるのかどうかと疑問視する声も上がっている。
「そこはどうしても眞子さまが秋篠宮邸を出られなくてはならない理由があるのです」
そう明かすのは秋篠宮家関係者。
「眞子さまに宮邸からの“即時退去”を命じられたのは、ほかでもない秋篠宮さまだと聞いています。殿下は“娘の結婚問題で、皇室にこれ以上のダメージを与えるようなことはできない”というお考えです。両親の反対を押し切られた眞子さまを“勘当した”と世間にアピールするためにも、婚姻後に宮邸に滞在させるわけにはいかなかったのでしょう」(同・前)
かつては“仲よし父娘”だった秋篠宮さまと眞子さま。過去にはおふたりで海外旅行へ行かれたり、秋篠宮さまが研究者仲間との会合に眞子さまを連れていかれたこともあった。
そんなおふたりが一緒に過ごされるのは、あとわずか。眞子さまと小室さんが記者会見を行う日も迫っている。
「会見を行うのであれば、結婚報道が出る前に、小室さんのみで行うべきだったと思います。ひとりで臨めば、より踏み込んだ会見になったはずです。今回のようなタイミングで“ツーショット会見”を執り行うのは“結婚するためのプロセスとして必要に迫られているから……”といった印象を受けてしまいます」(河西准教授)
ふたりの記者会見は、天皇陛下や秋篠宮さまがお誕生日に際して行われる記者会見と同様の形式になる可能性が非常に高いという。
「新聞社とテレビ局が所属する宮内記者会という記者クラブが事前にいくつか質問を提出し、それらに対する回答を用意して会見で述べられる、という形です。その後、おふたりのご回答を踏まえ、アドリブで担当の記者から2〜3問の関連質問が投げられるでしょう」(宮内庁関係者)
“別パターン”もありうる。
会見は眞子さまのシナリオどおりに
「事前に質問は提出されず、おふたりが婚約延期されてから結婚に至るまでの経緯や思いを一方的に述べられた後、記者たちからアドリブでいくつか質問がされるという形も考えられます」(同・前)
国民は、小室家に関するトラブルや数々の疑惑についての説明を期待しているが、
「踏み込んだ内容には触れられないと思います。宮内庁の管理下で行われ、眞子さまとおふたりで臨まれる以上、事前に内容が作り込まれた“フィクション”のように見えてしまうのではないでしょうか。4年前の婚約内定会見と同じく、おふたりのお気持ちについての質問が中心となるでしょう。
小室さんがトラブルについて初めて“肉声”で説明すれば“ケジメをつけた”と判断する国民は一定数いると思います。しかし、強く批判する人々には“賺し会見”だと捉えられ、火に油を注ぐ可能性も高いと思います」(河西准教授)
国民感情に訴えかける最後のチャンスであり、ケジメをつける場でもある重要な会見だが、この会見には“カラクリ”がある。
「今回の会見で披露される回答内容のほとんどは、眞子さまが事前に“執筆”されることでしょう。おふたりは、その原稿を丸暗記して臨まれると思います」(前出の宮内庁関係者、以下同)
脳裏に浮かぶのは4年前の婚約内定会見だ。
「当時、おふたりが述べられた回答のほとんどは、眞子さまがお考えになったそうです。その“原稿”を小室さんは必死に暗記し、練習を重ねて“本番”に臨んだといいます。
当日、予行練習どおりに会見を終えた小室さんが退出する際、ほっと胸をなで下ろした彼の表情を見た眞子さまが“ちゃんと最後までやり遂げたね”と、にこやかに見つめられていたのです。眞子さまが用意された“シナリオ”どおりに、小室さんがきちんとこなせたことに満足されたのでしょう」
眞子さまが思い描かれる“台本”に納得する国民は、はたして……。