小室圭さんが帰国してから2週間が経過した。自宅での隔離期間中は、つかの間の休息に浸っていたことだろう。
「小室さんは映画の『スター・ウォーズ』が大好きで、自宅にはフィギュアやグッズも飾られていると聞きました。『ダーティハリー』や『スーパーマン』なども好きな作品だそうで、そういったアメリカ映画を楽しみながら過ごしていたのかもしれませんね」(小室さんの知人)
『ダーティハリー』のハリー刑事は、アウトローながらも信念を貫徹して悪と戦い、『スーパーマン』は自分の力を大切な人々のため発揮する。『スター・ウォーズ』の主要登場人物のひとり、ハン・ソロは無法者ながら敵国と命を懸けて戦って王女を救出し、のちにふたりは結婚する。
小室さんも米映画のヒーローのように、苦境に立たされているプリンセスを救い出し、結婚という名のハッピーエンドへ突き進んでいるのか─。
「税金泥棒」と言われた皇族
10月1日、眞子さまと小室さんが26日に入籍と記者会見を行うことを宮内庁が発表した一方で、眞子さまが『複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)』の状態にあることも明かされた。
「'18年から'19年にかけて、ご自分や小室さん、双方のご家族への誹謗中傷によって“自分には価値がないと思い込む”“感情が不安定になる”といった精神的苦痛を感じられるようになったそうです。
公務を行うのに支障はなかったため今回の発表になったそうですが“これ以上の批判は耐えられない”との思いから小室さんとの結婚を急ぎ、皇族であることの重圧から解放されたかったのかもしれません」(皇室ジャーナリスト)
皇室を離れる際に支給される高額な一時金も、眞子さまを苛ませる原因となっていた。
「眞子さまは中学生のころから、ご自身や身近な方々に対する誹謗中傷に心を痛められていたそうです。高額な一時金を受け取ることに対する批判も気にかけておられていたんだとか」(皇室担当記者)
皇族の方々のほとんどは、そういった経験をされてきたという。
「皇族は特別なお立場ゆえに、子どものころにいじめられることはよくあるそうです。
平成26年('14年)に66歳でお亡くなりになった桂宮殿下は、子どものころに“税金泥棒”と言われたり、学生時代に“税金で暮らしているくせに”などと言われたことが原因で、同じようなつらい思いをする人をつくりたくないとお考えになって、生涯独身を通されたといわれています。
戦後生まれの皇族のほとんどが、いじめの内容に違いはあるでしょうが、こういったつらい経験をされてきていると思います」
そう話すのは宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さん。
「平成17年('05年)に『皇室典範に関する有識者会議』が開かれ、皇室に注目が集まっていました。その年の11月には紀宮殿下(黒田清子さん)が結婚され、約1億5千万円の一時金が支給されました。
その報道により、国民は改めて一時金のことを知ったと思います。眞子内親王殿下は当時、中学生でしたが、結婚したらその一時金を受け取るお立場であることから、心ない言葉をかけられ、傷つかれた可能性はあります」(山下さん)
秋篠宮ご夫妻はまだ納得できず
眞子さまが『国際基督教大学(ICU)』に進学されたのは“いじめのトラウマ”から逃れるためもあったのかもしれない。
「『ICU』は海外からの留学生や帰国子女の日本人、インターナショナルスクール出身の学生が多いので、多様性を認める文化が根づいています。眞子さまが皇族だからといって特別視されず、普通の同級生として接してくれる学生ばかりでした。
眞子さまが『ICU』に惹かれたのは“普通の学生になりたい”というお気持ちがあったのだと思います」(宮内庁関係者)
そんな思いで進学した『ICU』で、小室さんと運命の出会いを果たされた。
「中高がインターナショナルスクール出身だった小室さんも、眞子さまに対してほかの女子学生と同じように接していた。
眞子さまとしても、自分を特別視せずにプロポーズまでしてくれた小室さんは自分を救ってくれる、まさに“王子さま”というべき存在だったのでしょう」(同・前)
しかし、小室家の金銭トラブル発覚から事態は悪化の一途をたどる。結局、秋篠宮ご夫妻は小室さんに対する不信感を拭うことはできなかった。
「今年4月に小室さんが金銭トラブルの経緯やこれまでの対応を綴った文書に対して、“秋篠宮ご夫妻は、見える形になるよう努力したものと受け止められていると感じた”と、おふたりの最側近である皇嗣職大夫は明かしました。
しかし実際は、小室さん親子の一方的な言い分が書き連ねられた内容に、殿下は失望したご様子だったそうです」(皇嗣職関係者)
さらに、紀子さまも小室さんとの結婚に難色を示されているという見方もある。
「今年9月に公表されたお誕生日に際しての文書が、昨年の内容とほとんど同じだったことに違和感を覚えました。昨年、殿下が“結婚を認める”と述べられたにもかかわらず、そのことに沿われたおことばがなかったことから、妃殿下はまだ納得できていないのでしょう」(同・前)
小室さんへの強い不信感をいまだに抱かれる秋篠宮ご夫妻は、帰国した彼と、いつ面会されるのだろうか……。
「普通に考えれば、義父母となるご夫妻への挨拶は当然行うべき。しかし、小室さんは面会する“チャンス”自体がなくなってしまったんですよ」(秋篠宮家関係者)
どういうことか。
「生きるべき道を知っている」
「入籍後の眞子さまは民間人となるため、記者会見は民間の施設で行われる見通しです。婚約内定会見やお誕生日会見が行われてきた赤坂御用地内の『赤坂東邸』は、皇族以外は原則、使用できませんから。
小室さんがご夫妻と面会する機会は“入籍前に『赤坂東邸』で会見を行うときしかない”といわれていたのですが、その可能性がなくなってしまったのです」(同・前)
殿下としては、憲法で保障される結婚の権利は認めても、家同士の問題である婚約は認めておられないため、皇室関連の施設で会見を開くことを許されなかったのだろう。
「小室さんが秋篠宮ご夫妻に挨拶するためだけに秋篠宮邸を訪問すれば“ご夫妻が小室さんとの結婚を認めた”と受け止められかねません。ご夫妻が小室さんと会うことは難しいため、結果的に小室さんとの面会は“拒否”せざるをえない状況なのです。国民感情を踏まえると、このタイミングを逃せば、生涯お会いすることができないかもしれません」(同・前)
義父母に筋を通すことすら難しい彼にできることは、プリンセスを守り、幸せにすることだけ……。
小室さんが小学4年生のときから交流があり、彼が学生時代にアルバイトをしていたフランス料理店の元オーナー・五井憲治さんに話を聞いた。
「基本的に圭くんは優しい子。感情を出すほうじゃなくておとなしいけど、常に冷静で、生きるべき道を知っているし、しっかりしています。
圭くんなら大丈夫。いいかげんな男じゃないから、眞子さまのことをしっかりと守って、きっと幸せな家庭を築いてくれると思います」
アメリカから帰還した眞子さまにとっての“ヒーロー”には、どんなエンディングが見えているのだろうか─。