ニュージーズたちのダイナミックなダンスや歌声が今作品の大きな魅力。センターで輝きを放つ大我から目が離せなくなる 写真提供/東宝演劇部

「(コロナ禍の影響での)昨年の中止から1年半かな、本当にお待たせしてしまって。僕たちももどかしい思いをしてきたんですけど、報われたといいますか、まず初日、開幕できたことが何よりも、本当にうれしく思います」

 主演ミュージカル『ニュージーズ』の初日カーテンコールで、かみしめながら語ったSixTONESの京本大我。1899年のニューヨークを舞台に“ニュージーズ”と呼ばれた貧しい新聞販売少年たちが立ち上がる感動のストーリー。ディズニーの大ヒットミュージカルを新演出で日本初演。

さらに磨きがかかり心に響く歌声とダンス

大我が演じる主人公・ジャックの仲間のニュージーズに加藤清史郎や松岡広大が出演 写真提供/東宝演劇部

 演出の小池修一郎氏から「1年半の延期で歌も演技も数倍うまくなった。ここまでやれると思わなかった」と絶賛された大我。伸びやかな歌声と、キレのあるダンス。少年たちを束ねるリーダーの風格で見る人を魅了していく。

 まさに、本人が語った「(カンパニー全員の)愛が届いたんじゃないかな」という思いをダイレクトに感じる鳥肌モノの舞台が幕を開けた。

「(延期が決まったときは)喪失感というか、いろいろな思いがありました。こうしてスタートできたので、これからも突っ走って、いろいろ吸収して、勉強して、(カンパニーの)みなさんからたくさん学ばせていただいて、記憶に残る作品にしていきたいと思います」

東京・日生劇場にて10月30日まで。大阪は梅田芸術劇場メインホールで11月11日から17日まで