秋から年末までは懸賞賞品がいちばん充実している時期。自分のスマホやパソコンから手軽に賞品を狙えるSNS懸賞がズバリ、狙い目! ハガキと違ってお金も手間もかからず、サクサク応募できます。ツイッター、LINE、インスタグラム、そしてアプリをフルに使えば、当選チャンスは無限。すき間時間に「ひと稼ぎ」している“やり手主婦”に攻略法をリサーチ!
SNS懸賞が注目される理由
「懸賞というと、ハガキで応募するイメージが定着していますが、いま、当選する機会が多いのは、ツイッターやLINE、インスタグラムなどを使って応募するSNS懸賞です。今後、SNS懸賞はますます増えていくと思うので、今のうちに始めておきましょう」と話すのは、懸賞のスゴ腕達人のぴろりさん。
SNS懸賞はなじみが薄い人もいるかもしれないが、手軽に当たるチャンスを広げられるという。ハガキ懸賞とSNS懸賞のいちばんの違いはSNS懸賞は応募のための費用がかからないことだ。
「ハガキは1枚63円なので、1か月に10枚のハガキを書いて応募すると、費用が1か月630円かかります。その点、SNS懸賞なら、費用は通信料だけ。それも魅力の1つですよね」(ぴろりさん、以下同)
また、いつでもどこでも、スマホさえあれば、すき間時間に応募できるのがSNS懸賞の強みでもある。応募するときは、自分が使っているSNSのアカウントから行う。
「SNS懸賞を始めてみたいと思ったら、まずはSNSのアカウントを取得することが第一歩になります」
現在、ツイッター、LINE、インスタグラムの3つが、主なSNS懸賞の応募方法になる。この中のどれか1つでも自分のアカウントを持っている人は、今日からでも応募を始められるのだ。
また、SNS懸賞は締め切りまでの期間が短いものが多いのもポイントだ。当選結果がすぐにわかるため、初心者でもチャレンジしやすい。
「ハガキ懸賞は応募期間が長く、締め切りまで1、2か月あるものが主流です。その一方で、SNS懸賞の応募期間は1、2週間という短期間で締め切られることが多いです。短いものでは、1日で締め切られるものもあるため、ほぼ毎日、懸賞の締め切りがあるといってもいいでしょう」
しかも、SNS懸賞は種類や数が豊富だ。毎日のように、新しい懸賞の情報が100件も200件も発信されている。すき間時間に毎日いくつもの懸賞に応募できるのが、SNS懸賞のいちばんの醍醐味だといえよう。
どんなものがあるの?SNS懸賞の応募の仕方は3つ
ツイッター
企業などの公式ツイッターでは、さまざまな懸賞が告知されている。気になる懸賞があったら、まずその懸賞を行っている公式ツイッターをフォロー。次に、懸賞の投稿をリツイートすれば応募が完了する。
LINE
なじみのある食品メーカーなどの公式アカウントを友だち追加する。LINEのトーク画面に、その企業からの懸賞が配信されたら、懸賞の告知に触れて説明ページを確認し、応募方法に従って入力後に送信する。
インスタグラム
懸賞を行っている企業などの公式アカウントをフォローする。懸賞のテーマに合った料理や風景などの写真を撮影。コメント欄にコメントを入力して、指定されたハッシュタグをつけて投稿する。
ぴろりさんが伝授! SNS懸賞初心者の応募ルーティンLINE編
1、企業の公式アカウントをLINEで検索
LINEアプリを開き、「ホーム」または「トーク」の画面の上部にある検索窓に「公式アカウント」と入力。多数の公式アカウントが表示されるので、知っている企業を探す。
2、なじみのある公式アカウントを友だち追加
よく購入する商品のメーカーなど、自分になじみのある企業を友だち追加する。飲料メーカーや食品メーカーなどは、懸賞のキャンペーンをよく行っているのでおすすめ。
3、トーク画面を定期的にチェック
友だちになった公式アカウントのトーク画面を定期的にチェック。懸賞の告知が送られてきているかを確認する。頻繁に見なくても、時間があるときにまとめて見ればOK。
4、懸賞キャンペーンの告知を指で触れる
トーク画面に「〇〇キャンペーン実施中! 」「〇名様にプレゼント! 」などの懸賞の告知が送られてきたら、その告知を指で触れて説明ページを表示させ、応募方法を確認する。
5、応募方法を確認して応募! あとは吉報を待つだけ
応募方法は、応募フォームに必要事項を入力するもの、簡単なアンケートに答えるもの、指定の商品を購入したレシートを撮影し、トーク画面で送信するものなどさまざま。
6、当選通知を受け取る
懸賞に当選したときは、トーク画面に当選通知が送信されてくるので、指示に従って賞 品の送付先などを入力する。期限までに入力しないと、無効になるので気をつける。
LINEの専用用語を知っておこう
●応募フォーム
懸賞に応募するときに表示される、名前や住所などを入力する画面。
●トーク画面
LINE上の友だちと個別に文字やスタンプなどをやりとりする画面。
●友だち追加
自分のLINEに知人のアカウントや公式アカウントを登録すること。
●公式
一般の個人ではなく、企業や著名人などのことを指す。
●アカウント
ユーザー登録をすることで得られるインターネット上の自分の場所。
秋から12月にかけて懸賞が増える
ぴろりさん自身もツイッター懸賞で焼き肉店の「ホルモンを一生食べられる権利」や、北海道2泊3日ペア旅行などを当てているツワモノだ。
これから12月にかけては、家電や食品、金券などが当たる懸賞が増える時期。10月はハロウィン、12月はクリスマス、1月はお正月というように、季節のイベントが盛りだくさんだからだ。
「年末に家族が集まったときに、懸賞で家電や食品が当たっていれば、みんなの話題になります。例えば、家電だったらテレビやホットプレートなどは、大人数で楽しめる人気の賞品。企業もPRの意味を込めて、そういった家電の懸賞を増やすのです」
家電や食品のほかに、現金、ギフト券、宝くじなどが当たる懸賞も人気が高いという。
「賞品として『初夢宝くじ』の連番10枚セットや、2万円の現金などが当たる懸賞もこれから増えていきます」
これからの時期、初心者でも狙いやすい食品関連の懸賞情報にも注目だ。全国の自治体やJAなどが主催する旬の食べ物の懸賞は魅力的。
情報を集めるには、懸賞関連の情報を網羅した「まとめサイト」をチェックしよう。
今日から始めるSNS懸賞
「初めてSNS懸賞に応募する人は、応募期間の短いものを狙ってみるといいかもしれません。応募期間が短いほうが、懸賞の告知が広く行きわたる前に締め切られるからです。そのため、応募数が少なめで、当たりやすい傾向に。応募期間の目安としては、締め切りまでが1週間以内の懸賞が狙い目です。まず、挑戦してみてはいかがでしょうか」
当たりやすいかどうかは、当選人数とも関係している。当選者が1名のみという懸賞で、当選をゲットするのは、上級者向きだ。
「最初は100人、200人に当たるSNS懸賞から始めてみてはいかがでしょうか」
ぴろりさんが教えてくれた、初めてSNS懸賞に応募する人のための「SNS懸賞初心者の応募ルーティン」を参考にしてみよう(66ページ上図参照)。
ここでは、SNSの中でも利用者の多い「LINE」を使った懸賞の応募の仕方を取り上げた。LINEでの応募は安全性が高く、初心者でも比較的、簡単に行える。自分が使い慣れたSNSがあれば、そちらから応募してもいい。
もし、SNSの使い方がわからないときは、周りの人に教えてもらうのがいちばんだ。頻繁にSNSを使う世代の知り合いや、家族にSNSに詳しい人がいれば、その人に教えてもらうのが早道だといえる。
「SNS懸賞の達人さんにはスマホに不慣れな50代の人もいて、家族に応募の仕方を教わったり、写真の撮影や投稿を手伝ってもらったりしています。それが、家族とコミュニケーションをとる1つの手段にもなっているようです。楽しみながら懸賞に応募できるのは、ステキですよね」
達人が初心者に教える3つの心得
これからSNS懸賞を始める初心者に向けて、楽しむための3つの心得を達人たちから伝授してもらった。
1つ目は、手間のかかるSNS懸賞に最初から挑戦するのは避けたほうがいい。
「SNS懸賞の中でも、インスタグラムでの応募は、写真を投稿するものが多いです。応募する前に対象商品を購入して、その商品を使って調理をしたり、できあがりを写真で撮る作業が必要となる場合があり、手間がかかります。その分、ほかのSNSよりも当たりやすく感じるのですが、初心者向きではないかもしれませんね」
2つ目は、最初はなじみのある企業の懸賞に応募してみること。いつも食べているお菓子や、よく使う日用品や食品のメーカーなら安心して応募できる。
「ハガキ懸賞の情報を得るときは、多くの場合、雑誌や新聞など、信頼できる刊行物に載っている情報から探すため、安心して応募できます。しかし、SNS懸賞は偽物アカウントの存在を意識しないといけません。怪しい懸賞もあるので、応募先の企業や主催者が安全かどうか、自分でしっかりと確認することが大切です」
応募するということは、個人情報を企業に送るのと同じ。少しでも不安を感じたときは、家族や懸賞仲間に相談することも必要である。
「ツイッターやインスタグラムを検索すると、ハッシュタグをつけて当選報告をしている人がたくさんいます。どの懸賞に応募して当選したのかが載っているため、その懸賞や主催者は信頼できるとわかります。その人をまねて、同じ主催者の懸賞に応募してもいいですね」
最終的に、どの懸賞に応募するかを決めるのは自分だが、高額な賞金が当たる懸賞を見つけても、すぐに飛びつかないようにする。
「10万円という高額な賞金額を見て、冷静になれずに怪しい懸賞に飛びついてしまう人もいます。安易に応募すると後悔するケースもあるので、“これ大丈夫かな? ”と、いったん冷静になってみることも忘れずに」
3つ目は、応募に使うアカウントは自分のメインのアカウントを利用して、懸賞用のアカウントを別で作らないほうがよい。
「SNS懸賞では、ダイレクトメッセージなどで当選通知が来て、期限までに返信しないと無効になります。別のアカウントを使うと、見過ごす可能性があるのです」
少し慣れてきたら、下の達人主婦たちのように、ひと手間かける方法もある。当選率がアップするのでモチベーションも上がり、さらに応募して、ますます当選が増える、という好循環が生まれている。
初めて行うSNS懸賞。気長に続けていれば、自分に合ったSNSや方法が見つかるはず。
少しずつ当たるコツもつかめてくるので、ぜひ、この秋はSNS懸賞に挑戦してみたい!
達人たちが日々実践!SNS懸賞の狙い目5か条
その1、懸賞の達人をフォローして懸賞情報をゲット
SNS懸賞の情報をツイッターに投稿している達人をフォローすると、情報をゲットしやすい。達人は多くのSNS懸賞に応募(フォロー&リツイート)しているので、当たりやすい情報が多い。
その2、フォロワー数が少ない企業を狙う
SNSのフォロワー数が少ない企業などが主催するSNS懸賞が狙い目。あまり知られていないので、応募数が少ない傾向にあり、当たりやすい。SNSを開設したばかりの企業などにも注目。
その3、写真や動画の投稿は応募者が少ないこともある
インスタグラム懸賞への応募は、写真や動画を投稿することが多い。ひと手間かかるので、面倒に感じる人は応募しない。そのため、応募数が少ない場合もあり、当たりやすくなる。
その4、当選率が上がる条件を満たすようにする
当選率が上がる条件があれば、その条件を満たす。例えば、対象商品を購入したレシートを撮影し、ツイッターのダイレクトメッセージで送れば当選率が2倍になる懸賞は、そのとおりに行う。
その5、応募期間が短く、当選人数が多ければ狙い目
応募期間はなるべく短いものが狙い目。応募期間が1週間以内なら、すぐ応募を。また、初心者は当選人数が1名のSNS懸賞よりも、100名単位で当選する懸賞を狙おう。
達人主婦たちのSNS懸賞品の楽しみ方
欲しいものをゲットし続ける、高い的中率を誇る2人の達人主婦にSNS懸賞運をグッと引き寄せるワザをお聞きしました。
達人主婦(1) めぐめぐ。さん
海外旅行や家電で家族の笑顔が増えた!
めぐめぐ。さんがSNS懸賞を始めたのは、出産後に家にいる時間が増えたのがきっかけ。インスタ懸賞では4万円相当の「ソウル往復航空券」、ツイッター懸賞では「お料理代行5万円分」を当てた達人だ。
懸賞数が増える昨年の11月、12月はなんと毎日のように、さまざまな懸賞の賞品が送られてきたそう。
印象に残っているのが低温調理器とキッザニア東京の入場券。
「前から気になっていた低温調理器の当選はうれしかったですね。早速ローストポークを作ってみたら、簡単に作れました。また、家族で楽しめたのがキッザニア東京です」
よく応募するのは、対象の商品を購入し、写真に撮って応募する、少し手間のかかる懸賞。
「なるべくマイナーな商品が対象の懸賞を選び、商品を扱っているお店を探すところから始めます。商品を扱うお店が少ないほうが応募人数も減るので、当たりやすいと感じているから。応募に手間のかかる懸賞は面倒だと感じる人も多いので、私は狙い目だと思っています」
SNS懸賞で気をつけていることは?
「個人情報の収集が目的の懸賞もあり、少しでも怪しいと感じたら応募しません」
生活にSNS懸賞を上手に取り入れためぐめぐ。さん。
「地道に続けていれば、必ず当たると思いますよ」
達人主婦(2)ももごんさん
高級牛肉や憧れの食器“穴場”を仲間と共有
夫婦そろって懸賞好きだというももごんさん。最高額では2万円相当の近江牛を当てたことも!
昨年の秋から冬にかけて当選した賞品は、47都道府県の味のポテトチップスや、お茶のペットボトル100本など、ボリューム感があるもの。
「ポテトチップスは、全部で47個届き、すごい量にびっくり! 知り合いに『お福分け』をしたら、みんな喜んでくれましたよ。自分で考えた料理の写真を投稿して当たったのは、憧れのル・クルーゼの食器。この食器に盛りつけたら、
いつもの料理がひと味違いました」
最近、ももごんさんは、ツイッター懸賞を当たりやすくするコツを発見した。
「以前は、ツイッター懸賞の応募は、応募方法どおりに公式ツイッターをフォローしてから、懸賞の投稿をリツイートする『フォロー&リツイート』のみを行っていました。今年に入ってから、フォロー&リツイートに加
えて、『リプライ』を送るようにしたら、当選率が上がったような感じがします。懸賞を主催する企業の担当者の方も、リプライを見てくれているのかもしれないですね」
ももごんさんは、懸賞の情報を入手するために「フォロワー」とも情報を共有。
「穴場のSNS懸賞を教えてもらうこともあるんです。みなさんと楽しく続けたいですね」
教えてくれたのは……ぴろりさん●月刊懸賞専門誌『懸賞なび』の編集者。自らも懸賞達人として活躍中。近著『懸賞当てるコツ&裏ワザ100』(白夜書房)。
(取材・文/松澤ゆかり 写真提供/phtoAC)