市村正親

 10月7日から上演されているミュージカル『オリバー!』。主演を務める市村正親の72歳とは思えない圧巻のパフォーマンスに、多くの観客が魅了されている─。

「武田真治さんやソニンさん、市村さんの長男の優汰さんが出演しています。息子さんはオーディションを勝ち抜いて出演が決まりました。彼はこの作品を機に本格的に芸能界デビューするようです」(スポーツ紙記者)

 市村といえば、7月に篠原涼子と離婚したことを発表した。夫婦で別々の道を歩き始め、市村はシングルファーザーとして奔走している。

中学生と小学生の2人の子どもの親権は市村さんが持ちました。仕事終わりに、買い物をするなど、家のことも疎かにしません。彼はもともと家事をするのが苦にならないタイプなので、仕事と家庭を両立していますよ」(芸能プロ関係者)

 そんな市村が座長を務めるミュージカルには、多くの観客が足を運んでいるが、やはり新型コロナウイルスの影響はまだ残っていて─。

「子連れのお客さんも増えていますが、2000人収容可能な大きな劇場なので空席が目立つんですよ。特に、平日の客入りが少なく、チケットが3~4割程度しか売れていない日もあるといいます」(同・芸能プロ関係者)

 市村は今作が101回目のミュージカル出演となる。そんな演劇界の“重鎮”の舞台でも、すぐに元どおりとはいかないのだろう。

息子と舞台に立つのが夢だった

 連日公演に追われる中、彼の心の癒しは息子だ。

親子共演は初めてですね。ただ、優汰さんが2~3歳のころから自分のミュージカルを見せるなど、かなり期待していました。今回、同じステージに立てるのがうれしいみたいで、市村さんは“こんなふうに息子と一緒に仕事できるなんて夢みたいだよ”と頬が緩みっぱなし(笑)」(舞台関係者)

 舞台裏では、息子の指導に熱を入れている……わけではない。

「基本的なマナーや礼儀について教えることはありますが、芝居に関してはあまりアドバイスしていませんよ。市村さんとしては、経験を積める貴重な機会なので、父親の自分とばかり話すのではなく、ほかの出演者や演出家とコミュニケーションをとってほしいのでしょう」(同・舞台関係者)

 そんな父の思いは届いているようで……。

「優汰さんは演出家にも積極的に質問しています。単に言われたことをやるのではなく、自発的に行動しているんです。13歳で初めてミュージカルをやるとは思えない彼にみんな感心しています。ただ、ときどきお父さんがセリフのニュアンスを変えると彼が遠慮なく指摘するので、ちょっとヒヤヒヤするみたいですけどね(笑)」(前出・芸能プロ関係者)

 わが子の成長は、父親にとってこれ以上ない“サプライズ”に違いない!