10月26日─、この日がついに訪れた。
『聴覚障害者教育福祉協会』の松本末男専務理事は、ご結婚を祝福しつつ、感慨深げにこう話す。
「眞子さまには、'14年に紀子さまとともに『聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会』にご出席いただいたのですが、当時のことを知る桜井博専務理事は、今年3月に亡くなってしまいました。
桜井専務理事は、眞子さまの結婚問題をとても気にかけていました。いつも“どうなるのだろう”とすごく心配していて……。こうして、結婚が決まったことを聞いたら本当に喜ぶと思います」
「誠実に生きていく」覚悟
婚姻届を提出する3日前の10月23日には、眞子さんは30歳のバースデーを迎えられた。
「お誕生日に際し、宮内庁はお住まいの赤坂御用地で撮影された6枚の近影を公開しました。眞子さんにとっては、皇族としての最後の公式写真になりました。そのうちの1カットには、物憂げな表情で赤い実を見つめられるお姿がありました」(皇室担当記者)
赤い実の正体は『カラスウリ』。夏の夜に白い花を咲かせ、秋になると朱色の実をつけるのが特徴だ。
「眞子さんは、今年3月に行われた『歌会始の儀』でもカラスウリの和歌を詠まれました。ご自身の考えなどを公にする機会が少ない皇室の方々にとって、『歌会始』で詠む短歌は“お気持ち”を表に出せる貴重な機会でもあり、何らかのメッセージがあるとも推測されています」(同・前)
カラスウリの花言葉は“誠実”。和歌に引き続き、最後のお誕生日写真でもカラスウリが登場したのは、偶然ではないだろう。
「“誠実さ”は、眞子さんがこの30年間、何よりも大切にされてきたこと。実際に、異例の結婚が決まってからも、卑屈になられることなく、公務やご親族への挨拶をきちんとこなされました。
そんなご自身の姿勢をカラスウリの花言葉に重ねられ、“皇室を離れてからも、誠実に生きていきます”というメッセージを、国民にお伝えしたかったのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)
眞子さんが強い覚悟を暗示されるのには理由もある。
「民間人となられたら、生活はこれまでと一変します。例えば、納税や保険加入が必要になりますし、ガスや水道、スマホの契約もご自身で行わなければなりません。環境の大きな変化に適応すべく、努力することが求められるのです」(宮内庁OB)
孤軍奮闘の大変な日々が想定される一方で、眞子さんが“奥さん”として輝く姿を想像している人物がいる。香川県にある旅館『紅梅亭』の料理長・武田利史さんだ。
いまだに燻る佳代さんの職場トラブル
「日本を離れるとお聞きしており寂しく思いますが、素敵なご家庭を築いていかれると思います。ぜひ、NYで甘みの染み込んだ肉じゃがをお作りください」
武田さんは、'13年6月に英国・在エディンバラ日本国総領事館で開かれた日本食のPRイベントで、留学中だった眞子さんに日本料理の説明をした。
「肉じゃがの説明をした際、眞子さまからは“エディンバラのじゃがいもや人参はどうでしたか”とご質問がありました。“少しかためで甘みが少なかったので、お砂糖でしっかりと煮詰めてからお醤油で味を調えました”と説明すると、“おいしそうですね”と透き通るような笑顔でおっしゃったのが忘れられません。その後も、私が説明しやすいように相槌を打ってくださり、気持ちよく説明できました」(武田さん)
その後、眞子さんに夕食として、肉じゃが、お寿司、すき焼き、胡麻豆腐、味噌汁などを振る舞ったという。
「お箸を用意するのを忘れてしまったのですが、眞子さまは自ら調理場に取りにこられました。食事後には、眞子さまが食器を厨房まで運んでくださり、“ご馳走様でした。肉じゃが、野菜に甘みがしっかり染み込んでいておいしかったです。ありがとうございます”と、あたたかいおことばをちょうだいし、思わず涙ぐんでしまいました」(同・武田さん)
このとき、すでに眞子さんは小室さんと交際されていた。武田さんの説明に熱心に耳を傾けられる一方で、いつか彼に手料理を振る舞う日を夢見ていたのかもしれない。
それから8年─。いよいよ結婚生活が始まる。
結婚に先立ち、新郎の母・佳代さんは……。
「今年6月、佳代さんは職場の洋菓子店に対し“更衣室でアキレス腱を断裂した”と労災を主張。目撃者がいなかったこともあり、お店側は困惑していました。
その後、佳代さんは無断欠勤を続けたため、洋菓子店の社長は“懲戒解雇も視野に入れている”と話していました」(前出・皇室担当記者)
そんな中、佳代さんはとあるアクションを起こしていた。
「ケガの治療費や休業補償を給付してもらうためには、労災申請書を『労働基準監督署』へ提出し、労基署職員による調査のうえで、労災だと認定される必要があります。
10月中旬、佳代さんは労基署へ書類を郵送していました。洋菓子店と接触することなく、トラブルを収めることができるように手配したのでしょう」(秋篠宮家関係者)
事情を聞くべく、洋菓子店の社長のもとを訪問。佳代さんの名前を出すと、
「もう知らない。関係ないから。正式に辞めたと言っていいのかどうか……。とにかくもう来ませんよ」
姑との同居生活へ
15年近く勤めた洋菓子店との縁が切れてしまった佳代さんだが、そんな不安を紛らわしてくれるのも、新たな家族の一員だった。
「眞子さんは、パスポートやビザを取得して渡米するまで都内の高級マンションに滞在しています。ただ、いずれは小室さんの実家である神奈川県横浜市内のマンションに一時的に生活される可能性があるのです」
そう明かすのは、前出の秋篠宮家関係者。10月中旬、ある引っ越し業者が小室さんの自宅マンションに数箱の段ボール箱を搬入。関係者の間では「眞子さまの私物では」という話が上がっていた。
「小室さんの実家前にはポリスボックスが設置されていて、近隣住民も厳戒な警備体制に慣れています。それに、一定期間だけでもこの家に身を置かれれば“公金から住居費が捻出されているのでは”と、さらなる批判を浴びることもありません」(前出・秋篠宮家関係者)
しかし、小室さんと過ごせる時間はつかの間だという。
「職場の弁護士事務所に“早く戻るように”と急かされている小室さんは、結婚後すぐにNYへ飛び立つ見通しです。つまり眞子さんは、佳代さんと小室さんの祖父である國光さんと同居されることになります」(同・前)
秋篠宮ご一家が'19年2月から仮住まいとされていた、3階建ての延べ床面積が約1378平方メートルの『御仮寓所』から、約50平方メートルの2DKのマンションで、姑と義祖父との3人暮らし……。
「眞子さんは“小室さんの妻”という自負を強くお持ちですから、小室家にうまく溶け込むことができると思います。それに小室さんが不在だからこそ、嫁姑間の“取り合い”が起こるのではという余計な心配事もないでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
決意を胸に、眞子さんは小室家の敷居を跨がれる─。