「私は眞子さんを愛しております。一度きりの人生を、愛する人とともに過ごしたいと思っています」
10月26日の午後2時、東京都千代田区内にあるホテル会場。日本中が注目した記者会見で、秋篠宮家の長女・眞子さんと結婚した小室圭さんは開口一番、声を張り上げた。
眞子さんが主導した「2つの案件」
「眞子さんは冒頭、皇族として過ごしてきた30年間を振り返り、ご結婚に際して支えてくれた周囲の人々への感謝を語りました。
一方の小室さんは眞子さまへの思いを述べた後、小室家が抱える金銭トラブルに対するこれまでの対応、そして今後はトラブルの当事者である母親の佳代さんに変わって対応すると明かしました。今年4月に解決金を渡す意向を提案した気持ちは変わらず、元婚約者からも“前向きなお返事を頂いている”とのことでした」(皇室担当記者)
その後、宮内記者会と日本雑誌協会、在日外国報道協会からの計5問に関しては、質疑応答の形式ではなく、文書で回答となった。
「事前に提出された質問の中に誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない問いがあり、会場で口頭で答えると恐怖心が再燃する可能性を眞子さんが懸念されたそうです。会見当日ぎりぎりまで悩まれたそうですが、質疑応答は不可能だと判断されました。
懸念された質問は、週刊誌などが所属する『日本雑誌協会』から提出されたもの。小室佳代さんの金銭トラブルや遺族年金の不正受給に関するものと、小室さんが“眞子さまのフィアンセ”であることを利用して留学先のロースクスールに入学したのではないかという疑惑に関する質問です」(同・前)
眞子さんは文書の中で、
《圭さんが「フィアンセ」としてフォーダム大学に入学しようとした事実はありません》
圭さんは、
《遺族年金の不正受給については、そのような事実はありません》
《入学選考において、私が「プリンセス・マコのフィアンセ」であるとお伝えしたことはありません》
と完全否定している。圭さんに対するこれまでの批判の原因となった金銭トラブルへの対応や、婚約延期中のアメリカ留学についても、眞子さんは夫をかばうように……。
「圭さんが独断で動いたことはなく、金銭トラブルへの対応方針は眞子さんの意向が大きかったと明かしました。さらに“海外に拠点を作ってほしい”とお願いした結果、圭さんが将来的に計画していた留学を前倒しすることになったそうです。これらの事実には正直、大変驚きました。
ただ、海外に拠点を置きたいということは“早く日本から離れたかった”と受け止められかねない回答だったと思います」(宮内庁関係者)
とはいえ『複雑性PTSD』を抱えながら、カメラの前で10分ほどの会見に勇気を持って臨んだ眞子さんの一方で、小室さんには疑問の声が。
「眞子さんはともかく、小室さんはおふたりで気持ちを述べた後、おひとりで記者からの質問に答えるべきだったのではないのでしょうか」
小室さんが逃した最大のチャンス
昨年、秋篠宮さまはお誕生日会見で、
「実際に結婚するという段階になったら、もちろん、今までの経緯とかそういうことも含めてきちんと話すということは、私は大事だと思います」
と述べられている。今回の会見も、秋篠宮さまが日本中を騒がせてしまったことは事実であり、“ケジメ”として行うべきと判断され、眞子さんもそのご意向を汲んで実現したという。
「殿下のお気持ちを汲んだ宮内庁としても“提出された質問にすべて答えることがケジメである”という認識だったと聞いています。
普段行われる皇室の方々のお誕生日会見では、テレビ局や新聞社が所属する『宮内記者会』から事前に提出された質問を宮内庁が修正を入れるなど、宮内記者会と何度かやり取りをします。
しかし今回は『日本雑誌協会』の質問にもいっさい手を入れることなく、原文のままで眞子さんと小室さんの手に渡りました。その質問に直接自分たちの声で回答することが、心配や迷惑をかけてしまった関係者、ひいては国民に対する“最大限の誠意”になると考えたからでしょう」(同・前)
しかし、記者会見の冒頭に所感を話した後に小室さんも眞子さんと一緒にその場を後にしたことで“最大のチャンス”を逃してしまった。
「国民が会見でいちばん知りたかったのは、小室家の金銭トラブルや佳代さんの夫・敏勝さんの遺族年金の不正受給疑惑の“真実”です。さらに、佳代さんが職場を休業した際、傷病手当金を受け取っていた期間に軽井沢の飲食店で勤務していたという疑惑も報じられていました。
小室家に関する疑惑の数々が国民に不信感を抱かせた大きな原因だったため、それらの1つ1つに丁寧に答えてもらいたかった。だからこそ『日本雑誌協会』も疑惑に関する質問を提出しています。
もし、眞子さんが退出した後に小室さんだけが会場に残り、誠意を持って記者からの質問に答えていれば、多少なりとも国民感情を翻すことができたかもしれません。しかし、結局は一方的に言い分を述べるだけに留まる印象になってしまったことは残念でした」(皇室ジャーナリスト)
意を決して行われた記者会見で、おふたりは殿下が求められた“ケジメ”をつけることができたのだろうか。