神田うのが、盗難に遭った。自宅の机の上に置いていた約750万円のダイヤピアスの片方が紛失。その後、女性スタッフの犯行と判明した。ただ、ネットでは「セレブ気取りしているせい」「お金目当てで近づく人が多いのでは」といった声も。被害者なのに、ちょっと叩かれてもいる。
2度目の盗難被害も叩かれる神田うの
五輪並みのペースで騒動を起こしてきた彼女だが、盗難の被害に遭ったのも実は2度目。2012年から'14年にかけて、ベビーシッターの女性にバッグや貴金属など約3000万円相当を盗まれていた。このときもネットでは「自慢のつもりか」などと揶揄されたものだ。
ショックを受けた彼女は、その原因がKYで自由すぎる言動にあると、反省。'16年に出演した『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)では「自分を変えなければいけない」と宣言した。
そのための5つの決意も発表。そこには「自分のことを“私”と呼ぶ」「自分の常識を相手に押しつけない」「SNSはアップ前に誰かにチェックしてもらう」といったものがあった。が、今回の犯行は彼女のSNS制作を担当するスタッフによるもの。なんとも皮肉なことになってしまった。
とまあ、ここからわかるのは、人間、そうそう変われるものではないということだ。
「うの」という名前の由来は、持統天皇の幼名「 う野讃良皇女(うののさららのひめみこ)」。国家公務員の娘に生まれて、幼少期には海外生活も経験し、クラシックバレエに熱中した。根っからのお嬢様、いや、お姫様育ちなのである。
スカウトされて雑誌モデルになると、その流れで芸能界入りして女優や歌手もやった。が、彼女の「代表作」はサッチーこと野村沙知代とのバトルだろう。ビンタをされても「愛のムチをいただきましたぁ」と返す打たれ強さで、ワイドショータレントとして面白がられた。
つまり、特に芸があるわけではないのだ。自分でも、こんなことを言っていた。
「うのはね、かわいいおばあちゃんになりたいの。こういう映画に出たいとか、こういうアルバムを作りたいとかっていう夢はない。うのはうのだから」(『志村XYZ』フジテレビ系)
当時22歳。こういう不思議ちゃんなところが、古舘伊知郎や島田紳助といったオヤジ系の大物にウケた。また、世間の中高年女性たちもイライラしつつ注目してしまう。こうして「生意気な小娘というキャラ」が一種の芸として成立したわけだ。
しかし、この芸は「小娘」でなくなるにつれ、通用しなくなる。そこで切り替えが必要なのだが、彼女は大物実業家と結婚。趣味でもあるという結婚式を国内外で9回も挙げるようなお姫様モードの人生を送り続けた。
そんななかでの2度の盗難騒動。結局、ワキの甘いお姫様気分なんだ、とあきれた人も少なくなかったのだろう。
それにしても、彼女が夢だと語った「かわいいおばあちゃん」とは何か。ふと連想したのが、デヴィ夫人。こちらも偶然だが、事務所スタッフに大金を横領されたりしている。
が、夫人にかわいいイメージがあるとすれば、バラエティーで身体を張り、笑いを提供しているところが大きい。うのにそういうことができるとは考えにくいのだ。
この先、3度目の盗難なんてことになればますます笑えないし、こんなことでしか話題にならないのもつらい。将来「かわいそうなおばあちゃん」にならないよう、気をつけたほうがよさそうだ。