秋篠宮さまと愛子さま

「12月1日に20歳を迎えられる天皇家の長女、愛子さまは、成年にあたっての皇室行事をお誕生日当日ではなく、5日に実施することになりました。

 上皇ご夫妻の長女、黒田清子さん(当時紀宮さま)は、昭和天皇の崩御で1年遅れて行事が開かれましたが、基本的に成年皇族の行事は誕生日当日に行われてきました。

 表向きは学業を理由に曜日をずらされたとのことですが、現在の状況での発表は、“秋篠宮家との兼ね合いもあるのではないか”と勘繰ってしまいますよね……」(皇室担当記者)

眞子さんのティアラは「2800万円」

 成年行事の当日、愛子さまは勲章などを身につけたドレス姿で関係各所に挨拶に向かわれる予定だ。

「当日の午前は、皇室の祖先などをまつる宮中三殿を参拝され、宮殿で天皇陛下から『宝冠大綬章(ほうかんだいじゅしょう)を授けられます。午後には両陛下と上皇ご夫妻に成年の挨拶をされますが、新型コロナ禍を考慮して、夕食会などのお祝い行事は見送られる方向のようです。なんでも、愛子さまが初めての記者会見となる成年にあたっての会見も、年明けまでずれ込むこともあり得るそうです」(宮内庁関係者)

 昭憲皇太后(明治天皇の皇后)のティアラが作られて以降、女性皇族が成人になるにあたっては、正装としてティアラを身につけるようになった。愛子さまも成年行事の当日、ティアラをお召しになるはずだが“新調されない”可能性があるという。

宮内庁の'21年度予算に愛子さまのティアラの費用が盛り込まれていなかったのです。ちなみに、先日結婚された小室眞子さんは『銀座・和光』が約2800万円、佳子さまは“デザイン重視”とのことで、デザインを一般公募された結果、『ミキモト』が提案した約2900万円のものが落札されたそうです」(宮内庁OB)

 製作費は公的経費である『宮廷費』から支出されることが多く、国有財産として宮内庁がティアラを管理するケースが多い。

 なぜ今回、愛子さまのティアラの製作費は、予算に盛り込まれなかったのだろうか。

再び結婚騒動に注目が

「予算が成立したのは今年3月で新型コロナの新規感染者が多く、国民が困難を強いられていた時期です。天皇ご一家は、コロナ禍で苦しむ国民に今でもお心を寄せ続けておられます。これまで出席されたオンライン行事での陛下のご挨拶は、毎回国民を案じられるお言葉を述べられていることからも感じられる。

 成年という一生に一度の慶事といえど、コロナ禍で苦しむ国民を前にして、華美で高価なティアラを新調することは避けられたのでしょう。愛子さまもご両親の抱かれているお気持ちを理解されているでしょうし、ほかの女性皇族方が身につけたティアラをお召しになる可能性があると思います」(侍従職関係者)

 一方、愛子さまの20歳のお誕生日の前日は、秋篠宮家が“正念場”を迎えられる。

11月30日に秋篠宮さまが56歳をお迎えになります。毎年、お誕生日に合わせて記者会見が行われるのですが、今回も眞子さんと圭さんに関する質問が、新聞社とテレビ局が所属する宮内記者会から提出されるはずです。結婚されてから初の会見となるので注目度は高い。

 小室さんがNY州の司法試験に不合格となり、想定よりも収入が減ることで生活の基盤が揺らぐことも考えられるので、その辺りの説明を本人から受けているのか、記者から問われる可能性は十分あるでしょう。

 とはいえ踏み込んだ回答ではなく、結婚問題の総括的な内容で、基本的には当たり障りのないご発言になるかと思いますが、眞子さんが結婚してから初めての“肉声”のため、マスコミはある程度大きく報じることになると思います」(秋篠宮家関係者)

 その翌日である12月1日、愛子さまのお誕生日当日に成年行事を行った場合、国民の関心が愛子さまではなく、秋篠宮さまの会見内容に集中してしまう危険性があったということだ。

結婚会見に臨んだ小室圭さんと小室眞子さん('21年10月26日)

近いうちに小室夫妻は渡米する予定と聞いていますが、日本から発つことでいったん騒動が落ち着いたとしても、殿下のお誕生日会見によって、再び国民の関心が集まってしまう恐れがあるのです。

 愛子さまの記念すべき成年行事を国民がしっかりとお祝いできる状況になることが、両陛下にとっての願いでもあると思います。

 意図的なのかはわかりませんが、12月5日に行事がずれたことで秋篠宮さまのお誕生日から多少日にちが空くため、愛子さまの慶事から国民の注目がそれる恐れはなくなったと思います」(前出・宮内庁関係者)

 殿下のお誕生日と愛子さまの成年行事が、多くの国民から祝福されることを願うばかり……。