映画『科捜研の女―劇場版―』もヒット中の沢口靖子(56)、幾度の不倫報道を経ても人気の衰えない斉藤由貴(55)、朝ドラの母親役も好評だった鈴木京香(53)、俳優・椎名桔平との熱愛が報じられた原田知世(53)。皆、若いころから人気の高い女優たちだが、50代を迎えた今も若々しく、仕事も第一線で活躍し続けている。そんな4人はまさに「奇跡の50代」と言えよう。
そんな夢のような「美アラフィフ&アラ還」世代の女優4人の若さの秘密とは? 「整形ポリス」こと、有名人の顔やボディ、プチ整形疑惑にまで鋭く目を光らせている、ネットウォッチが趣味のOL・プラ美と美容ライター・イム子のアラフォーコンビが調査!
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プラ美:“リッツパーティー”は終わったけど、科捜研は相変わらず大人気ね。
イム子:科捜研ねぇ。あら? 第1話放送って1999年? もう22年前なの? 沢口靖子さん変わらなすぎじゃない!?
プラ美:リッツパーティーのときも科捜研第1話のときも今回の劇場版も、ずっと同じイメージよ。それこそ科捜研で調査してほしいわ!
イム子:しかもいつの間にかアラ還だったのね。驚き! でも最近の50代ってみんな若々しくって、「現役の女」って感じがしない?
プラ美:そうね。斉藤由貴さんは定期的に恋愛報道があるし、鈴木京香さんは相変わらずモテオーラがすごいし、原田知世さんのほっこりデート報道は心底羨ましかったわ!
イム子:仕事も現役、女も現役。今の50代は無敵なのかしら?
プラ美:やっぱりバブルの洗礼を受けた世代は強いのかも。それとも何か秘策が……? 沢口さんは「最新美容クリニックで5時間美肌ケア」って報道もあったしね!
イム子:私たちもいつか50代になるし、秘策があるならぜひ知りたい! ちょっと私たちの科捜研こと、美容整形外科で調査してくるわ!
今回のターゲット:沢口靖子・原田知世・斉藤由貴・鈴木京香
「『奇跡の50代美女』その若さのカラクリに迫る!」
イム子:沢口さんたち50代人気女優のみなさんは、お仕事も頑張られて、見た目も美しいまま。とは言えそれぞれに顔の美点や欠点があるとは思うのですが……。
入谷先生:まず沢口さんですが、目立っていた鼻の下のホクロを取ったか、小さくされたように見えます。
イム子:確かにそれは思いました。お顔がすっきり垢抜けましたよね!
入谷先生:ホクロはチャームポイントにもなりますが、場所や大きさによっては欠点になることも。しかも加齢により大きくなるので、簡単なオペですむうちにCO2レーザーで切除したり、小さくするのはいいと思います。
イム子:小さなホクロならシミ取り感覚で取れるというし、肌も白く見えそうですよね。
入谷先生:顔や身体で気になる部分は早めに取り組んだほうが、簡単に、しかも値段も抑えて処置できることも。
鼻は年齢によって変化する
イム子:なんでも早めの対策が大事なんですね。ところで、沢口さんの鼻って若いころと若干、変わった印象がありますが、鼻は年齢によって変化する場所なのでしょうか?
入谷先生:土台となる鼻骨が女性ホルモンの減少や加齢によって減るので、形が変わることがあります。
イム子:鼻も加齢現象があるんですね!
入谷先生:そうなんです。もし何か形で気になることがあるなら、『シャープラインノーズ』など長期持続型のヒアルロン酸を注入して高くしたり、オーソドックスな『シリコンプロテーゼ』を使った方法もあります。
イム子:解消法があると聞いて安心しました。ちなみに沢口さんはデビュー当時、ガミースマイル(笑うと歯茎が露出すること)ぎみでしたが、こちらも変化があるものですか?
入谷先生:年を取ると口周りが痩せてきますし、悪化する方も多い箇所ですね。でも沢口さんはケアや笑い方などでカバーできているのか、そう目立ってないと思います。
イム子:沢口さんはいつも美しく、欠点なしの美人に思えますが、美容外科医として見ると、何か気になる部分はありますか?
入谷先生:本当におきれいですが、こめかみの凹みやシワが少し目立つかな? これは足りない部分にヒアルロン酸を注入することで、滑らかなフェイスラインが復活すると思います。あとは今後、目の下のたるみが起きそうなので、早めに引き締め効果のある『サーマクールアイ』などでパーツケアをするといいと思います。
過剰なダイエットの影響か、くぼみ目に
イム子:アラ還でその程度のケアで済むならば、やはり若くお美しいですね!
入谷先生:そうですね。しかし沢口さんより1歳下の斉藤さんは大幅なダイエットをされたのか、まぶたが痩せてくぼみ目になり、ちょっと険のあるお顔に見えているかも……。
イム子:確かに、目元がとても変わりましたね。
入谷先生:くぼみ目はまぶたにヒアルロン酸を注入する方法がありますが、やはりダイエットもやりすぎは禁物。若いころよりも2〜3キロ太っているくらいのほうが、お顔はふっくらとして、くぼんだりシワっぽくならないと思います。
イム子:女性ならダイエットは気になることですが、あまり痩せるとシワや骨っぽさが目立ち、かえって老けて見えるんですね。
入谷先生:そうですね。それに斉藤さんの場合は、もともとワシ鼻ぎみだったのが目立ち、若いころからある首のシワも深く見えちゃいますね。
イム子:首のシワ! 気にしている人も多い部分ですが、クリニックではどのような解決方法がありますか?
入谷先生:首はなかなか難しい部分ですが、深いシワはヒアルロン酸、浅いシワはベビーコラーゲン、小じわや全体的なシワ感の場合は水光注射になり、これらを組み合わせて行っています。
イム子:ヒアルロン酸とベビーコラーゲンはよく耳にしますが、どのように使い分ければいいのでしょうか?
入谷先生:簡単に言うと、深いシワにはヒアルロン酸、浅いシワにはベビーコラーゲンがいいとされています。しかし、斉藤さんがこれ以上ダイエットをして、もっとシワ深くなってたるみが出てしまったら、『ミニリフト』とヒアルロン酸の併用治療などの方法がいいでしょうね。
イム子:『ミニリフト』は耳の前辺りの皮膚を切開して引き上げる施術ですね。興味はありますが、なかなか難しそうです。
入谷先生:ヒアルロン酸のように注入しておしまいではないので、技術が高く施術件数も多いような信頼できる医師に頼むといいと思います。
若見えに重要な“顔の3点セット”
イム子:参考にします! では鈴木さんのお顔はいかがでしょうか?
入谷先生:若いころから少し目立っていた「顎下の脂肪」がより増えたような……。ご本人が気になるのなら、脂肪溶解注射や脂肪吸引でスッキリさせて、フェイスラインを糸で引き上げる『イタリアンリフト』がいいと思います。でも和服にはこのふくよかな雰囲気が似合うので、あくまでご本人が目指す美の方向に向かうのがいいと思います。
イム子:確かに鈴木さんは色も白く、うりざね顔で和装が似合いますね!
入谷先生:うりざね顔は老けにくいのですが、鈴木さんは何よりも頬骨の高さがあり、口角もキュッと上がっていて、鼻下から上唇の距離も短く、若々しさとハッピーオーラがあるお顔です。
イム子:頬骨、口角、鼻下の短さ……この3点は重要なんですね!
入谷先生:頬骨に関しては先述の沢口さん、斉藤さん、これから解説する原田さんともに、みなさん位置が高くて美しいと思います。
エラがあることで逆にハリを保っている
イム子:50代美女優の共通事項は「頬」だったんですね! 頬が下がらないように私も今日からスマホを上にして見ます!
入谷先生:先取りケアとして『ウルセラ(HIFU[ハイフ])』で引き上げたり、ボリューム足しにヒアルロン酸を注入するのもおすすめですよ。そういう意味では原田さんは頬も美しい高さで、絶妙なファニーフェイス! わざとらしくない若々しさでとても素敵です。
イム子:デビュー当時の可愛い雰囲気が今も崩れてないのはすごいのひと言ですね。
入谷先生:華やかな美女系ではないかもしれませんが、目も鼻も小ぢんまりしていることにより若々しさがキープでき、またエラがあることで逆にハリを保ってます。
イム子:エラは小顔の敵として、ボトックス注射などで細くする方も多いと思いますが、そのような効果もあるんですね。
入谷先生:ボトックス注射ですっきりと小顔になり、骨っぽさがなくなって若く見えるという効果もあるので、エラの良し悪しは個々によると思いますが、原田さんの場合はこのままでいいと思います。強いて欠点をあげるなら、目と目の間が少し離れているので、鼻根のあたりに少しヒアルロン酸を注入すると、目の距離が近くなって、よりおきれいに見えるかもしれません。
イム子:確かにすっきり美しい瞳になりそうですね。他にケアしたほうがいいパーツはありますか?
入谷先生:誰もがそうですが、加齢により顎が小さくなったり、口唇が痩せてくるので、ヒアルロン酸を少し注入したり、あとは美肌ケアなどを早めに行い、今の状態をキープしてほしいですね!
イム子:優しげでナチュラルな雰囲気から、あまり「美!」という印象が強くない原田さん、まさかの高評価ですね。
入谷先生:原田さんは自分を知ることで美を客観的に管理できていそう。その点では沢口さんはプロフェッショナルらしい厳しさがありそうだし、鈴木さんは自分の長所を知っている。一方、斉藤さんは恋愛に揺れそうなので気苦労に気をつけてほしい……という印象でしょうか。
イム子:なるほど~。では、読者のみなさんが美しいアラフィフ・アラ還を迎えるのに大事なポイントを教えてください!
入谷先生:まず無理なダイエットをしないこと。そして気になる部分は早めのケアを。あとは無理しすぎず、自分の長所を愛し、ゆったりとした気持ちで毎日を過ごすことですね!
イム子:どれも今すぐできそう! ぜひ実践したいと思います!
今回お話を伺ったのは…
入谷英里先生:
杏林大学医学部卒業。昭和大学臨床研修センター、昭和大学形成外科、美容外科クリニックを経て2013年より『高須クリニック東京院』(公式Instagram)に勤務。東京院・横浜院を担当し、女性医師の目線からアンチエイジングから女性器の悩みまで、幅広い相談に応じている