ゴールデンボンバーの歌広場淳に対する非難の嵐が吹き荒れている。
『週刊文春』(11月18日号)が報じたところによれば、昨年初めにお酒の席で知り合った20代女性と男女の関係を続けていたという。女性が妊娠したことがわかると、当初は「ずっとそばにいるよ」と話していたが、次第に、堕胎を迫るようになったそうだ。最終的に女性は中絶したのだが、歌広場との連絡が途絶えてしまった。記事について所属事務所は、「概ね事実」とその内容を認めている。
歌広場は'16年に一般女性と入籍。'19年5月には第1子が、今年の8月には第2子が誕生していて、つまりは“妻子持ち”。女性とは不倫関係にあったことになる。
ゴールデンボンバーといえば、2カ月前には、ボーカルの鬼龍院翔が、入籍発表直後、約10年に及んだ二股交際が『文春』に報じられ、話題になったばかりだった。メンバーの女性問題が相次いだことでグループ自体への風当たりも強くなっている。
鬼龍院の謝罪でとった“悪手”
今回、歌広場は『文春』報道があったその日のうちに“活動自粛”を発表した。鬼龍院の一件とは違う措置がとられたが、
「鬼龍院さんのケースは結婚直前までの二股交際とあって、マネジメント側もそこまで大ごととは捉えていなかったため、すばやく『謝罪』という形式をとって穏便に事を済ませました。年末に行われる予定のライブも決行というかたちで進めてしましたしね。しかし、本当に叩かれてしまったのは“その後”でした」(音楽業界関係者)
9月19日、『ニコニコ生放送』で月に1度レギュラー放送されている『月刊ゴールデンボンバー』に出演し、二股報道の件について謝罪。“最近は体を張ることも少なくなったため調子に乗った”として、「激辛わさび寿司」「生クリーム砲」といった身体を張った謝罪を実践、それを禊としようとした。
しかし、これが『茶化すならやらないほうがマシ』といった声が相次ぎ炎上騒ぎに。そのウラ事情について、音楽業界にも明るい芸能プロ関係者に聞いたところによると、
「『謝罪』というかたちをとってこの内容を放送するのは、大手芸能プロならこんな選択はしませんよね。彼らが所属しているのは所謂、アーティスト系の事務所なので、鬼龍院さんの炎上を受けて、ようやく“これはマズい”と世間とのズレを認識するようになった。ゆえに、今回の歌広場さんは即謝罪・謹慎という対応をとったと聞きます。それでもギリギリまで“何とかならないか”と対処を考えていたそうですよ」
音楽とエンターテインメントを融合してきた彼らにとって、謝罪の場においても、人を楽しませることが一番の贖罪になると考えたのかもしれない。しかし、ファンとの間でのみ通じるノリやコミュニケーションは今の時代、SNSで拡散されてネット炎上するリスクが大きい。
復帰は“絶望的”と関係者
先の関係者によればゴールデンボンバーの所属事務所は「歌広場さんの復帰については時期や方法についてなど、まだ何も考えることができていない」という。事が事だけに、時期についてはかなり長引きそうではある。鬼龍院の謝罪動画で歌広場も彼にビンタをしていたが、まさか自分の素行が週刊誌にバラされてしまうとは夢にも思ってもいなかったということだろうか。
中絶スキャンダルの翌週、『文春オンライン』(11月17日配信)に新たに複数人の女性からの“私も交際していた”と複数女性からのタレコミがあったと報じている。なかには新たな中絶の告白も……。
その昔、私は“グルーピー”と呼ばれていた熱狂的なバンドファンを取材したことがあるが、彼女たち大部分はバンドの“推しメン”と関係を持つことを「勲章だ」と考えていた節があった。最近でも、ある人気ダンスグループのファンに取材する機会があったが、彼女らは勲章ではなく「素敵な思い出」と語っていた。
だが、すべてがそういうファンではない。また許される時代でもなくなった。今後、歌広場が背負う十字架は重いという。
「最近は歌番組こそそこまで出演は多くないですが、歌広場さんは『めざましテレビ』(フジテレビ系)で“イケメン手帳”というコーナーを持っており、定期的にテレビに出る機会がありました。しかし、今後復帰は絶望的というのが制作側の見立てのようです。妊娠・中絶というショッキングさは、なかなか視聴者に受け入れられない」(制作会社関係者)
本人ばかりが責められることではなく、女性側にも大いに問題はある。だが、ファンの気持ちと世間の空気を読み間違えると、まさに“爆死”といったことになってしまうのかもしれない。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。