12月1日に天皇・皇后両陛下のご長女で、『学習院大学』2年生の愛子さまが20歳の成人をお迎えになった。
「初めて私の胸元に連れてこられる生まれたての子供の姿を見て、本当に生まれてきてありがとうという気持ちでいっぱいになりました。今でもその光景は、はっきりと目に焼き付いております。
生命の誕生、初めておなかの中に小さな生命が宿って、育まれて、そして時が満ちると持てるだけの力を持って誕生してくる。そして、外の世界での営みを始めるということは、なんて神秘的で素晴らしいことなのかということを実感いたしました」
愛子さまが誕生されてから5か月後の'02年4月、当時皇太子妃だった雅子さまは、出産された際のお気持ちをそう述べられた。
それから20年、愛子さまはご両親が皇族として公務や祭祀を行われる姿を見ながら、天皇直系の子女として健やかにお育ちに。
「成年に際しての行事は12月5日、記者会見に関しては来年3月ごろに行われる見通しとなりました。成年行事では『ローブモンタント』という白いドレスをお召しになり、叔母にあたる黒田清子さんが所有するティアラを借用される予定です。コロナ禍で困難な生活を強いられている国民がいる中で“高価なティアラを新調することは好ましくない”と、ご家族で相談されて決めたそうです」(皇室担当記者)
これまで“不登校問題”や“激やせ騒動”などが取り沙汰されるなど、決して平坦な道のりではなかった愛子さまの20年。両陛下からの愛情をいっぱいに受けながら成長されてきた日々。
そのお名前のように「人を愛して人からも愛され、人を敬い人からも敬われる」内親王として、これからも“国民とともに歩む”皇室を体現されていかれることだろうーー。
◆秘蔵写真で振り返る愛子さまの20年
●2001年12月1日、天皇皇后両陛下(当時・皇太子さま雅子さまご夫妻)の第1子としてご誕生。身長49・6センチメートル、体重3102g。称号「敬宮」、名は「愛子」と決められた。
●1歳の誕生日を迎えられた愛子さまの抱っこを雅子さまと交代される陛下。ほほえましい光景とともにイクメンぶりを発揮。
●歩けるようになった愛子さまのキュートなポーズ。葉山御用邸裏の一色海岸では砂遊びや地元の子どもたちと触れ合った。
●ご家族で初めてディズニーリゾートを訪れた。ミッキーマウスら人気キャラクターのお出迎えに戸惑ったご様子の愛子さま。
学習院幼稚園にご入園
●学習院幼稚園にご入園。通園バッグと手提げには2頭の愛犬、ピッピとマリがモデルの刺しゅうが施されている。
●4歳の夏はご家族とオランダでご静養され、初めて海外をご訪問。オランダ王室の長女で2歳のアマーリア王女と仲よく遊ぶ姿も。
●幼稚園の運動会で大玉転がしにご参加した愛子さまとそのご様子をほかの保護者に交じって笑顔で見守られた両陛下。
●初めての遠足に参加され東京・新宿御苑を訪れた。大きくふくらんだリュックには雅子さま手作りのお弁当が入っているのかも。
●5歳の誕生日を前に一般の七五三にあたる「着袴の儀」。上皇上皇后両陛下から健やかな成長を願い贈られた袴などをお召しになった。
学習院初等科にご入学
●'08年4月、学習院初等科にご入学。入学式を前にセーラー服姿を披露され、ツインテールが初々しい女子生徒にご成長。
●写真展『皇后さまと子どもたち』の会場をご一家で訪れご鑑賞。美智子さまや幼少期の写真などについて陛下から説明を受けられた。
●那須御用邸でご静養のため那須塩原駅にご到着。ピッピとマリの死後に飼い始めた保護犬の由莉は愛子さまが命名された。
●初等科5年生の'12年4月「オール学習院大合同演奏会」でチェロを演奏。管弦楽部に入部され、朝や放課後に練習をして臨まれた。
●初等科6年生の運動会で組体操やダンスに参加された。絆創膏をされた両ひざに本番に臨むまでの気合と熱意が推察される。
中等科、そして大学生へ
●学習院中等科にご入学。入学式に出られるために両陛下と一緒に徒歩で向かう。セーラー服のスカーフの色が初等科の赤から青に。
●第1回「山の日」記念全国大会にご参加。長野・上高地を訪れ、ご家族おそろいのチェックシャツで山ガールスタイルを披露された。
●学習院中等科をご卒業。“激やせ”について宮内庁は「ちゃんと食事も召し上がり、学校も普段と同じように通っています」と説明。
●昨年10月、コロナ禍のためリモート授業が続いていた学習院大学キャンパスに初通学され「みなさんにお会いできることをうれしく思います」
●19歳のお誕生日写真。コロナ禍のため授業のない時間や休日は両陛下と一緒に過ごす時間を大切にされ、感染に留意して運動をされていた。