《個人的には鼻(出し)マスクぐらいよくない?って思ってます。だって、レストランとか今行くじゃないですか。みんなマスクしないでご飯食べて、普通に会話もしているじゃないですか。それなのに感染者数は上がってないじゃないですか、実際。
てことは、マスクしないのはまだ怖いし、まだ時期じゃないとは思うけど、鼻マスクぐらいいいんじゃないかなって、思います》
11月28日、インターネットテレビABEMAの『ABEMA的ニュースショー』に生出演した“ゆきぽよ”こと木村有希。司会の千原ジュニアから、この日に特集された大分県臼杵市議会で起きた“鼻出しマスク議員”騒動について意見を求められると、マスク着用に対する持論を展開したのだった。
「この騒動とは、同市の若林純一市議が議長の指示に従わずにマスクを着用しなかったり、鼻出しマスクで出席を繰り返したため議会での発言が認められなかったもの。
市議は“表現の自由を損害している”として臼杵市と市議会を提訴。慰謝料100万円と、マスクをつけずに発言する権利を求めています。なお、若林市議はワクチンも打っておらず、11月30日の議会にもノーマスクで出席しています」(地方紙記者)
やっぱり、マスク邪魔ッスよね!
冒頭の発言前には《持病があって、苦しくなってできない人もいる》と、マスクをつけない人の中には“つけたくてもつけられない人もいる”ことも理解、強調していたゆきぽよだったが、後には、
《ファンデがよれちゃったりすると、面倒臭いし本当に困るし、(メイク直しも)時間もない中でやるから、やっぱり……マスク邪魔ッスよね!夏、地獄でしたね、もうぐっちゃぐちゃ。顔面最悪でした》と、自身も不便な思いをしていることを吐露したのだった。
確かに東京都を含めた全国の新型コロナウイルスの新規感染者は8月をピークに、以降は劇的に減少。10月に緊急事態宣言、並びにまん延防等重点措置が解除されて以降は、心配された“リバウンド”の兆候も現在のところは見られずに、彼女が指摘するように感染者数は“上がっていない”と言えよう。
東京都では行動制限も徐々に緩和され、感染防止対策の認証を受けた飲食店に限り、12月以降は人数制限を4人以内から8人以内にするなど、繁華街には飲食を楽しむ客が戻り日常が取り戻されつつある。
とはいえ「彼女の言う“マスクしないでご飯食べて、普通に会話している”の意識はズレている」とは情報番組ディレクター。現在も、厚生労働省や各自治体は飲食の場においても、食事中以外の会話時には続けてマスクの着用を推奨している。
「また同省も不適切としているのが“鼻出しマスク”や“顎マスク”。鼻出しマスクを“推奨”するようなゆきぽよの物言いに、“こういう意識の人がいるから収束しない”といったきびしい指摘が多く向けられるのも致し方ない。さらには“ああ、だから感染したんだ”と、意識の低さを疑う声も聞こえています」(同ディレクター)
8月18日に、ゆきぽよと新恋人のミュージシャン・CIMBAとの熱愛が報じられた2日後、飛び込んできたのが彼女が新型コロナに感染したというニュース。幸いだったのはCIMBAを含めて濃厚接触者がいなかったことだが、その感染経路は明かされなかった。
コロナって本当に恐ろしい
8月27日には自宅療養の終了を自身のインスタグラムで報告し、《私の場合幸い軽症で最初の2日間は発熱、咳がありました。今は味覚はあるけど嗅覚が弱くなっていてコロナってほんとに恐ろしいなと実感してます》と、感染経験者としてコロナの脅威を訴えていたはずだったが……。
「“喉元過ぎれば熱さを忘れる”なのか、単に何も考えていなかったのか(苦笑)。番組ではジュニアさんが“楽屋からスタジオまでマスクをされる方、しない方もいる”とテレビ界の現状も明かしたことで、彼女もそれに乗ってしまった部分もあるのかなと。
としても、若者から支持される彼女がメディアで発言すれば、“なんだ、鼻出しマスクでいいんだ”と影響される人もいるかもしれない。彼女に限ったことではありませんが、生放送にコメンテーターとして出演するからには発言には責任を持つべきでしょう」(前出・ディレクター)
昨年12月には大手化粧品メーカーが開発した、小顔に見せるマスクのPRイベントで商品を鼻までしっかり覆って着用して大絶賛していたゆきぽよ。タレントとしての意識も「鼻マスクぐらいよくない?」はマズかったか。