《警察の方々にお世話になってしまいました》
12月1日、YouTuberのヒカルがこのようなタイトルの動画をアップし、話題を呼んでいる。
“警察のお世話”というのは、11月30日にヒカルと撮影スタッフたちが高級ミニバンのトヨタ・アルファードに乗って動画撮影中のこと。運転手がカーナビの指示通りに右折したところ、右折禁止の時間帯だったことから警察官に止められ、交通違反で減点。そして、車検証を提示した際に「車検切れ」が発覚したのだという──。
「会社の車だったんで、まったく車検を確認せずに乗っていたことが判明いたしまして。“これさすがにアウトだね”と警察の方に聴取されて、供述書みたいなのを話して書いていただいて、お世話になってしまったという話なんですよね」
「事の重大さをわかっていない」
翌日に緊急動画をアップしたのは理由がある。すでに、路上で複数の警察官に囲まれる彼らの様子が一般人に撮影され、SNSで拡散されつつあったからだ。ヒカルは、
「ちゃんと自分の口から言っとかないと、変に勘違いされてよく分かんない方向にいったりする」
と事情を説明。コメント欄には《迅速な対応は大事ですね》《いつも何かあったらすぐに説明動画上げてくれるの、さすが》といったファンからのコメントも多く寄せられていた。ヒカルも動画内で「1年2年ずっと車検を受けずに乗っていた可能性あるんで。それは本当にやばいなって思うんで。もう、なんなら逆に一番大きな事故を避けられてよかったなっていう」との発言を残しているが……。
「ヒカルさんは事の重大さをわかっていませんね。個人としてももちろんですが、社用車で車検切れなんて普通はありえないですよ。車検が切れている車のほとんどは自賠責が切れていますし……。
もしその状況で公道を走った場合は、違反点数12点(前歴がない場合)、90日間の免許停止、1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金といったペナルティーが下されます。酒気帯び運転の違反点数が13点ですから、違反ではなく、もはや犯罪に近いですよ。動画の後半では今後アップする動画の宣伝トークをしていたことからも、そこまで大ごとではない、と捉えているのでは?」(カーディーラー)
「車検切れを知っていた?」疑惑
このことはネットニュースでも取り上げられ、ヒカルファン以外からの批判の声が多く集まった。さらに、ネットユーザーのなかにはヒカルの過去の動画と照らし合わせて、新たな疑惑を追及する者まで出現するように。
11月15日にアップされた《外の駐車場に停めてたアルファードが凹んでました》というそのコンテンツは、同じく緊急動画としてアップされたものだった。ヒカルがスタッフたちと食事をしていた2時間ほどの間に、コインパーキングに停めていたアルファードの助手席ドア部分に、何者かから傷をつけられたといった内容なのだが、
「激怒したヒカルさんがその場でカメラを回しながら、被害を訴えていたのですが、警察に行くことに関して、“事情聴取に時間がかかる”、“解決されるのがずっと先になる”という過去の経験を鑑みたうえで、“時間が奪われるのがもったいないから目をつぶる”と結論づけていました。
しかし、今回の『車検動画』がアップされると、当時から車検切れを知っていたから警察を呼べなかったのでは? との疑いの声が噴出するようになったのです」(ウェブメディアライター)
しかし、そういったネット上の盛り上がりに対してYouTube動画制作会社関係者はこう擁護する。
「ヒカルが被害を取り下げたのはそういった理由からではないと思います。彼は電車ですら『一人で乗ったことはない』という人なので、単に車検切れの問題性に気づいていなかっただけかと。また、彼はアルファードを複数所持しており、傷をつけられたものとは違う車ですよね」
何が起こっても動画しなければならないカリスマYouTuberだからこそ、素行には気をつけてほしいものだが……。