前回の密着の際は連ドラに映画、バラエティーにと引っ張りだこで、休みなしだった木下ほうか。密着した最後の日は医療系の連ドラ現場で、最後に残した言葉が“また来てね”だった。あれから3年。コロナ禍になっても変わらず精力的に活動を続ける木下の素顔に今度は半年近くも密着!
YouTubeや格闘技など“俳優以外の顔”
密着取材のスタートは、映画『キョンシー』(来年公開予定)の現場から。実は、木下は俳優だけではなく、製作やプロデュースなどもやっている。
「この映画は演者でもあるけど、キャスティングもやってます。ほかにもいま撮っている映画が『ペアリング(仮題)』(公開日未定)というタイトルで、内容はバイクにまつわる物語。リターンライダーの中年男が主演の人間ドラマです。
新型コロナ時代になってもちろん大変なこともあります。入っていた現場が飛んだり、延期になったり。そうやって収入も減ったけど、時間ができたおかげで映画の製作をしたりと逆にやりたいこともやれているわけ。ずっと避けていたYouTubeもやり始めたら、意外に楽しかったし。ローカルラジオも2本始めました」
今回は『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ系)にも密着。東西線の旅として、江戸川区の新左近川親水公園内にあるカヌー場をぶらり中におジャマした。
「東京オリンピックのカヌースラローム競技が行われたカヌー場なの。最初は“僕でいいの?”と心配だったけど、番組側も、僕のしゃべりが案外マッチしていると思ってくれたみたいで、もう4年続いてます」
8月には格闘技イベント『EXECUTIVEFIGHT 武士道 2021』に出場し、大沢樹生とキックボクシングでファイト! 熱戦の末、見事に勝利を飾った。
「昔からキックボクシングをやっていたから、いつかリングに上がりたかった。“ファイトマネーもギャラもいらないから出たい!”という実業家たちが参加するレアな格闘技イベントなんやけど、夢あふれる会場で楽しかったです。もちろん、マネージャーには止められたけれど、僕は言い出したら止まらないから。でも、減量がすごくキツかったし、たぶんもう出ません(笑)」
「ひょっとしたら結婚もあるかも?」
俳優としてはスプラッター映画『HolyMother』の撮影にも参加。特殊メイクで謎の生命体である“アンデッド”役に挑戦している。
「身体にも特殊メイクしてけっこう凝ってます。こちらは実はコロナの影響でスケジュールが後ろ倒しになって、とある俳優さんが都合がつかなくなったので代打です。こうやってコロナのおかげで舞い込んでくる仕事もあるんです」
独特な話っぷりの“ほうか節”はずっと健在だ。一方、プライベートではおひとりさま生活を満喫しているそう。
「プライベートでは、なかなか人と集まれないから、ひとりですよ。前回は、芸人仲間と箱根にツーリングした写真を掲載したんだっけ? あのころ、毎週のように開いていた飲み会(俳優たちと集うほうか会)もできなくなっちゃったから、ひとりツーリングしてます。寂しい? いやいや、自分のやりたいことをやっても許される時代になって、心の負担が減りました」
心の余裕とともに、さらに心の拠り所はできたかと聞いてみると……。
「拠り所? あっ、恋愛のこと!? まだまだ恋愛には慎重です。でもね、周りが続々と片づいていくので、ちょっとぞっとしてます。ますます変人扱いされています(苦笑)。でもね、ありえないことがこのご時世では起こるから、シリーズ第3弾をやるころにはひょっとしたら、ひょっとして結婚もあるかも? いや、ないない(笑)。いずれにしても、まぁ、また来てくださいな」
と、最後に微笑みを。仕事もプライベートも、3年たっても変わらず楽しんでいる木下だった。
木下ほうかの半年に密着!
■7月
●『キョンシー』
食卓のシーン。撮影は都内の一軒家をまるごと借りて行われた。
この日がクランクアップ。お疲れさまでした!
●『ぶらり途中下車の旅』
「僕は、運動神経がいいほうだから、カヌーもうまいでしょう?」と木下。
カヌーは初体験。まずは乗り方のレッスンから。
「“ぶらり”ってね、めちゃくちゃ楽しいんだ」と木下はロケを満喫しているそう。
■8月
●『EXECUTIVE FIGHT武士道 2021』
木下のキックが大沢にヒット。会場に打撃音が響きわたる!
試合前に控室でウォームアップ中。表情も次第に真剣に。
2ラウンドの激闘の末に木下が勝利。トロフィーを抱えて2人で記念撮影、バイクレースにも出場!
●バイクレースにも出場!
8月末にプライベートで参加した鈴鹿サーキットの走行会。ホンダのRC213V-Sに乗って、人生史上最高速度を出したことをYouTubeで吐露!
■9月
●『Holy Mother』
メイクを整えてこれから撮影にGO!
「衣装はすべて手作りですごいの」とカラフルで凝った衣装に木下も驚き。
リハーサルでは一連の動きや、台本でセリフを確認する様子も。
■12月
●『ペアリング(仮題)』
「この作品は自分の体験も加えたオリジナル脚本です」と木下。
(取材・文/いくしままき)