今年の8月に自身のYouTubeチャンネルで「自分にとって必要がない命は僕にとっては軽いので。ホームレスの命はどうでもいい」などと発言し大炎上したメンタリストのDaiGo。そんな彼と “青汁王子”として知られる起業家の三崎優太氏の対談動画が公開されたことでふたたび火種がくすぶりはじめている。
12月5日に三崎氏のYouTubeチャンネルにアップされた《「ホームレスの命はどうでもいい」発言について、本人に重い口を開いてもらいました》なるコンテンツでDaiGoは、自身が当時あのような発言をした背景について語っているのだが、
「DaiGoさんは『純粋にあの発言自体に対しては、言い方もすごく悪かった』としつつも、 『運悪く、放送の前にワイン会があった』ことで酔っぱらっていたと弁明し、ワインを3本ほど飲んだうえでのトークだったことを明かしました。……しかし、その言い分がネットで炎上。酒のせいにするのもおかしい、むしろ飲んで本音が出ただけだろうといった声が多く聞かれましたね」(スポーツ紙記者)
オンラインサロン以外は無視していい
世間からそういった非難の声があがるのには理由がある。DaiGoは8月の“ホームレス軽視発言”の数日後の配信で改めて「個人の意見」と主張しており、自身が高額納税者であることを引き合いに、「残念ながら僕を叩いている人よりも、僕は彼らのことを保護してますよ」と、火に油を注ぐような発言をしていたからだ。「酔っていたから」は言い訳にならないという見方であろう。
「三崎さんとの対談はSNSのダイレクトメッセージを通じて実現したそうです。三崎さんは“忖度のない動画をあげる”ことをモットーとしていますが、もちろんDaiGoさんから“あそこはカットして欲しい”との要望があれば当然従ったはず。“酔っていたから”のくだりも世に出さないでおくこともできたのですが、そのまま公開されました」(ウェブメディア編集者)
このような動画がアップされた背景について、DaiGoを知る出版業界関係者は、「オンラインサロンのフォロワーさえ離れなければ、その他の意見は無視していいと考えているのでしょう」と主張する。
サロンメンバーも“収益を得られる”
「YouTubeの更新をストップしていた時期、彼は周囲の人間に辛い心境を明かしており、落ち込んでいました。ただ、その間もどれだけユーザーが離れていったかデータを常にチェックしていたそうです。
すると、YouTubeの視聴者は減ってしまったらしいのですが、収入的にはそこまで大きなダメージを受けていないことがわかった。彼の収益の大半を占めるのは『Dラボ』という有料オンラインサロンの月額費。ホームレスの炎上のときも会員数が激減するようなことはなかったと聞きます」
あれだけの炎上騒ぎになっても本質的なファンは離れなかった……どころか、あの“ホームレス炎上”が起こったきっかけのひとつに、『Dラボ』会員たちの営利活動が関係していたのだという。
「DaiGoさんはオンラインサロンの会員に“動画の切り抜き”ができる権利を与えています。彼がYouTubeで発信したコンテンツを自由に切り取って編集し、“ショート動画”として発信できるという仕組みで、再生数が増えれば、投稿者は広告収益が得られる。もちろん収益はDaiGoさんにも分配され、そちらの割合のほうが大きいですが、win-winな構造ですよね。ホームレスの炎上も、要点だけが切り抜かれた過激動画が多く出回ったことが一因なんだとか」(前出・出版業界関係者)
現在もDaiGoの切り抜き動画は次々と量産されており、YouTube市場に出回り続けている。
「“切り抜き権”をサロン会員にした最大の理由は、その動画から入会へと誘導できるから。いくら炎上しようとも、その中のひと握りがサロンに興味を持ってくれさえすれば御の字なのです。DaiGoさんは“面白い切り抜きチャンネルはフォロー・宣伝します”、“切り抜きのメンバーと飲み会もやってみたい”と積極的に参加を煽っていますよ」(前出・出版業界関係者)
炎上商法の最前線といったところか。