「58歳になられるにあたって公表された文書を読んで、とても驚きました……。10月末に小室圭さんと結婚された眞子さんへの言及がいっさい、なかったからです。
'17年のお誕生日文書では、その年の9月に小室さん夫妻の婚約が内定したことに祝意を綴られていたのに、今回のご結婚に触れられていなかったのは、とても違和感がありました」(皇室担当記者)
12月9日にお誕生日をお迎えになった雅子さまは、文書の冒頭に愛子さまが成年を迎えられたご感想を。その後、新型コロナの世界的な影響を案じられ、東日本大震災について、この1年に起こった自然災害なども記されるなど、多岐にわたる話題について文書で綴られた。
眞子さんに対する4年前のコメント
「通常であればお誕生日の数日前、新聞社やテレビ局が所属する『宮内記者会』に事前に文書がわたります。しかし、皇后になられてからの一昨年と昨年のお誕生日文書に関しては、誕生日の前日に『宮内記者会』に渡されました。
そして、今年もぎりぎりまで時間をかけて推敲を重ねられたため、3年連続で誕生日の前日、しかも夕方に『宮内記者会』へと内容が公表されたのです。雅子さまは“完璧主義”のような一面がおありで、文書の細部までかなりこだわっておられます。今年は愛子さまの成年についても触れられているため、大変ご苦労されたと拝察しております」(同・前)
今年はお誕生日文書以外にも、ご負担の大きいお仕事が重なっておられた雅子さま。
「来年初めの新年一般参賀が中止となったため、今年のお正月同様に、両陛下が新年のビデオメッセージを収録される予定だと聞いています。さらに、今年は愛子さまが成人をお迎えになった誕生日当日に公表された文書や、来年3月の記者会見も控えています。特に、先日の愛子さまの感想文書は雅子さまが何度も手直しされて、その推敲は当日まで続いたそう。来年の成年会見も今から入念な準備を始められるそうで、例年以上にご負担が大きいのです」(侍従職関係者)
それほどお誕生日文書にこだわっておられるだけに、雅子さまが先日の出来事である眞子さんの結婚に祝意を示されなかったのは、不可解ではある。
ちなみに'17年のお誕生日文書では、
《9月には、秋篠宮家の眞子内親王殿下のご婚約が内定し、喜ばしく思っております。私が皇室に入りました時には、東宮仮御所の隣にお住まいの、まだ1歳半余りの活発なかわいらしい女の子でいらっしゃった眞子様が、すっかり立派に成長された姿を感慨深く思います。日頃から、愛子にも優しく、また、楽しく接していただき、私たちにとっても、いつも楽しい時間をご一緒してきた眞子様には、心からのお幸せをお祈りしております》
眞子さんの婚約内定に、このような喜びの声を綴られていたのだ。しかも、眞子さんにとって雅子さまは頼れる“先輩”だったという。
「婚約が内定したころから、眞子さんは時折、雅子さまに結婚生活や海外生活に関する相談をしたり、アドバイスをもらっていたそうです。天皇ご一家は、皇居に移られる前は秋篠宮邸もある赤坂御用地にお住まいでしたし、交流の機会もほかの皇族方よりも多いのです。
ご自分のお母さまである紀子さまよりも、伯母にあたる雅子さまのほうが気兼ねなく相談できた部分はあったのでしょうね。雅子さまも、眞子さんが幼いころから成長を見守られていましたし、ご自分の経験を生かしてもらえるように、いろいろなことをお伝えになっていたと思います」(秋篠宮家関係者)
「両陛下」に触れられなかった理由
結婚される数日前も、皇居を訪れて天皇ご一家と和やかに懇談されており、関係は良好なはず。それでは、なぜ雅子さまは眞子さんの結婚について触れられなかったのだろうか。
「まず1つに、眞子さんへのお気遣いがあったのだと思います。もし文書の中で眞子さんの結婚に触れてしまうと、結婚に反発的だった国民が再び、秋篠宮家に対してネガティブな反応を引き起こす恐れがあります。できるだけ眞子さんの話題を避けて、批判の矛先が彼女に向かないように配慮されたのでしょう」(前出・侍従職関係者)
可愛い姪っ子の結婚に対する祝意を文書に盛り込みたいお気持ちはおありだっただろうが、そうされなかったところに、雅子さまのお心遣いが深く感じられる。
もう1つの理由として「両陛下と秋篠宮家の間で“協定”が存在している可能性がある」と、事情を知る宮内庁関係者が語る。
「今年2月に行われた天皇陛下のお誕生日会見で“眞子内親王がご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っています”と発言されたところ、国民の間では“眞子さんの結婚問題が陛下にまで波及してしまった”と、秋篠宮家に対して非難の声が噴出してしまいました。
それからというもの、今年4月の小室圭さんが公表した文書や10月末の結婚会見、同日に公表された秋篠宮ご夫妻のコメントにも“両陛下にご迷惑をお掛けした”といった文言は入っていません。
文言を入れてしまうことで、逆に両陛下にも迷惑がかかる可能性を危惧された結果なのだと思います。天皇陛下を中心とする皇室にこれ以上ダメージを与えないよう、雅子さまや秋篠宮家は公的な文書にお互いの話を盛り込まれなかったのかもしれません」(同・宮内庁関係者)
令和皇室のため、努力と工夫を重ねておられる雅子さまのお心遣いがつまったお誕生日文書だったということだ。