妻夫木聡、松坂大輔(ともに2006年)

《僕たちにとって、ヒーローであり、夢であり、最大のライバルでした》

 12月4日、自身のインスタグラムで親友への思いを綴った、俳優の妻夫木聡。

妻夫木さんはこの日、同世代の友人である西武ライオンズ・松坂大輔選手の引退セレモニーにサプライズ出演。球団の本拠地・メットライフドームに集まった観客からは驚きの声が上がりましたが、松坂選手本人もびっくりした様子で、うれしそうに笑みを浮かべていました」(スポーツ紙記者)

 花束を松坂に手渡すと、そのまま熱く抱擁。いくつか言葉を交わした後“友人代表”としてマイクを手にメッセージを送った。

「僕はずっと、マツの背中を追いかけていました。その背中は、会うたびにどんどん大きくなりました」

「マツ、本当に23年間お疲れさまでした」

 途中、涙で言葉を詰まらせながらもあふれ出る思いを口にした妻夫木。スピーチの後にはふたたび抱擁し、観客からは温かい拍手が起こった。

 突然の登場が話題を呼んだが、2人の関係に驚いた人も多かっただろう。

「妻夫木さんは“松坂世代”ともいわれる1980年生まれ。実は昔から熱心な野球ファンで、球場でビールの売り子のアルバイトをしていたこともあったんです。地元・横浜の高校で“平成の怪物”とも呼ばれた同い年のスターの活躍には、かねて特別な思いがあったことでしょう」(芸能プロ関係者)

アパレル社長と3人で食事に

 実は以前、松坂との関係についてテレビで語ったことがあった。

「2011年にフジテレビ系『笑っていいとも!』の『テレフォンショッキング』に出演した際、ロサンゼルスの街中でばったり会ったエピソードを明かしていました」(テレビ誌ライター)

 松坂が2006年から2012年まで所属していたボストン・レッドソックスの球場でも、実際に妻夫木の姿が目撃されている。

試合を観戦しに来た妻夫木さんが、子どもを球場の保育室に預けた松坂選手の奥さんと楽しそうに談笑していました。家族ぐるみの深い仲のようですね」(前出・スポーツ紙記者)

 海を越えて親睦を深めていた2人。松坂の帰国後も、交流は続く。

大手アパレル企業の社長・A氏は2人と親交があり、A氏の音頭で3人そろって食事に行くことも多いといいます。引退セレモニーの日もツイッターで《大輔、23年間お疲れ様でした!!》とねぎらいの言葉を送っていて、妻夫木さんのことも“ブッキー”と呼ぶほどの仲なんです。《また皆んなで飲みに行こう》という言葉とともに仲よさげな写真も載せていて、現在も親密な関係にあることがわかります」(前出・芸能プロ関係者)

 長年の親友、「マツ」の引退に花を添えた妻夫木。それぞれの活躍を見せる同世代のスター2人は、人知れず熱い絆で結ばれていた。