2021年12月に入り、嵐の二宮和也(38)と女優の有村架純(28)がそろってテレビ出演している姿を見かけた人も多いのではないだろうか。彼らの出演目的は、2022年1月3日にフジテレビ系で放送される新春スペシャルドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』の番宣だ。
ジャニーズとの共演が多い女優は?
有村は、2022年1月28日に公開される主演映画『前科者』でジャニーズ事務所を退所したばかりの森田剛と共演。さらには、2023年に放送が予定されているNHK大河ドラマ『どうする家康』にて松本潤と共演することがすでに発表されている。
有村といえば、2013年8月に元Hey! Say! JUMPの岡本圭人との熱愛が報じられたが、そんな過去はどこ吹く風。いまや、ジャニーズ事務所に所属する俳優たちの共演相手として、しっかりとその地位を築いている感もある。
ジャニーズ俳優たちが出演するドラマや映画は、テレビ局や映画配給会社にとって外すことが許されない重要作品。また、彼らの相手役を務める共演女優のキャスティングで、ファンの反感を買うようなことも許されない。つまり、ジャニーズ俳優との共演が多い女優は、ジャニーズ事務所や製作スタッフから信頼を集めている証ともいえるだろう。
そこで、今回はそんなジャニーズ事務所がお気に入りの女優を見つけるべく、調査を実施。5年前の2016年から、12月1日時点で発表されている2022年以降に放送・公開予定のドラマ・スペシャルドラマ・映画までを対象に、ジャニーズ俳優たちの共演相手を務める女優をリサーチした。
『ジャニーズ共演女優ランキング』
【集計方法】……歌手デビューを果たしているジャニーズ所属タレントおよび、主演を務めることの多い生田斗真、風間俊介が2016年以降に出演した連続ドラマ、スペシャルドラマ、映画を調査。ジャニーズ俳優が主演を務める作品の場合は、作品のホームページやポスターなどで主な共演者として名前が記載されている場合に共演としてカウント。ジャニーズ俳優が助演で出演する作品は、その妻・恋人などかかわりの深い役を演じている場合のみカウント。シリーズ作品での共演は1作としてカウントした。ジャニーズ事務所を退所した俳優については、在籍時に出演が決まったと推測される退所時期に近い放送・公開作品までを対象。
1位 10作……山本美月(30)
2位 8作……木村文乃(34)
菜々緒(33)
4位 7作……飯豊まりえ(23)
5位 6作……新木優子(28)
有村架純(28)
川栄李奈(26)
木南晴夏(36)
栗山千明(37)
小池栄子(41)
波留(30)
本田翼(29)
13位 5作……石川恋(28)
江口のりこ(41)
大島優子(33)
清原果耶(19)
倉科カナ(33)
黒島結菜(24)
平祐奈(23)
土屋太鳳(26)
橋本環奈(22)
森川葵(26)
山崎紘菜(27)
芳根京子(24)
共演といっても役柄はさまざま
1位に輝いたのは2016年から実に10作品でジャニーズ俳優と共演している山本美月だった。共演といっても役どころはさまざまだが、山本の場合は、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧とダブル主演を務めた映画『ピーチガール』(2017年5月公開)などでの恋人役から、Hey! Say! JUMPの中島裕翔が主演を務めた連続ドラマ『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』(フジテレビ系・2016年7月期)での主人公とともに困難に立ち向かう同僚役など、特に年齢の近いジャニーズ俳優の出演作品でヒロインを務めたケースが多い。
だが、ジャニーズ俳優と共演のピークは2016年(2作品)と2017年(3作品)。とくに俳優の瀬戸康史と結婚した2020年以降は共演のペースが落ちている。
2位となったのは、8作品で共演した木村文乃と菜々緒。木村の場合は、共演するジャニーズ俳優の年齢の幅が広いのが特徴。
KAT-TUNの亀梨和也が主演を務めた連続ドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系・2016年1月期)など、同世代のジャニーズ俳優が出演する恋愛作品に加えて、連続ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系・2017年1月期)では木村拓哉演じる天才外科医の医療チームの一員を演じ、5歳年下の重岡大毅(ジャニーズWEST)がゴールデン・プライム帯で初めて主演を務めた連続ドラマ『#家族募集します』(TBS系・2021年7月期)では女優1番手の座を任された。
毎年コンスタントに共演が続いていることをみても、ジャニーズ事務所からの信頼が厚い女優の一人といって間違いはないだろう。
菜々緒は、2016年から共演したすべての作品で恋愛要素を含む役柄はなし。日本テレビ系連続ドラマ『怪盗 山猫』(亀梨和也主演/2016年1月期)、生田斗真の人気映画シリーズ『土竜の唄』(2016年/2020年)などライバル的な存在が目を引く。
なお、連続ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』、テレビ朝日系連続ドラマ『BG〜身辺警護人〜 』シリーズ(2018年1月期/2020年6月)、映画『マスカレード・ホテル』(2019年1月)など木村拓哉との共演が多いことも特徴だ。
共演7作品で4位となったのは、飯豊まりえであった。
藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)と窪田正孝がダブル主演を務めた2016年1月期の日本テレビ系ドラマ『MARS〜ただ、君を愛してる〜』、杉咲花が主演を務め、King & Princeの平野紫耀が出演した『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系・2018年4月期)など恋愛をテーマにした作品もあるが、近年は、東山紀之主演のスペシャルドラマ『必殺仕事人2019』(テレビ朝日系・2019年3月)、TOKIOの松岡昌宏主演の人気ドラマシリーズ『家政夫のミタゾノ(第4シリーズ)』(テレビ朝日系)など、共演作の幅が広がりつつある。
先の有村架純は今後の放送予定作品を含む6作で5位タイ。2016年以降、岡田准一、松本潤、二宮和也の相手役を務め、さらには連続ドラマ『姉ちゃんの恋人』(フジテレビ系・2020年10月期)ではKing & Princeの高橋海人の姉を務めるなど、ジャニーズ俳優との共演の幅が広がっている。彼女もまさしく、ジャニーズ事務所から信頼を得る女優の1人といって間違いないだろう。
この他、5位以下に目を向けると、恋愛要素のある役で共演が多いのは新木優子、倉科カナ、黒島結菜、橋本環奈、本田翼といった面々。なお新木優子、本田翼らは、近年は共演の機会が減っている状況だ。
共演多い女優の共通点
ちなみに有村架純は2017年10月公開の映画『ナラタージュ』(松本潤主演)以来、ジャニーズ俳優との共演から遠ざかっていたが、連続ドラマ『姉ちゃんの恋人』以降、再び増加傾向にある。
このように、最近ジャニーズ俳優との共演が増えている女優は誰かを調査したところ、有村架純と大島優子、さらに上記ではランク外だが奈緒、福本莉子が4作で並ぶ結果となった。
大島優子は、櫻井翔と広瀬すずのダブル主演ドラマ『ネメシス』(日本テレビ系・2021年4月期)など脇を固める役柄が多い。江口のりこ、小池栄子らと並ぶ、名脇役の座に近づいている印象だ。
対して奈緒と福本莉子は、ヒロイン役での共演が多い。特に奈緒は、藤ヶ谷太輔主演ドラマ『やめるときも、すこやかなるときも』(日本テレビ系・2020年1月期)、亀梨和也主演映画『事故物件 恐い間取り』(2020年8月)など、4作すべてがヒロインやジャニーズ俳優の恋人役という重用ぶりであった。
有村架純と奈緒に共通するのは、いい意味でギラギラとした感じのない点や、癒しといったイメージだろう。俳優の共演はその後、恋愛や結婚に至るというケースも少なくない。演技力の高さはもちろん、そんな想像をさせない女優がジャニーズ事務所の信頼を得ているのではないだろうか。