いしだ壱成(47)が3度目の離婚をしていた。その回数は父の石田純一超えらしい。2018年に舞台で共演した飯村貴子(23)と電撃婚、当初は公開キスを連発するなどかなりのラブラブぶりを披露し、YouTubeで娘と家族3人の石川県でのんびりと地方暮らしする様子を発信していたが……。
『女性セブン』のインタビューに答えた壱成は、離婚の理由について、「経済的な理由。食費も足りず、ずっとつらい状態にさせてしまっていた」としている。
慰謝料はなし、月4万円の養育費、娘との面会は月に2回──。記者にそこまで話す必要あるのか、というほど父親ゆずりのサービス精神をみせていたが、ひとつ引っかかったことがある。それは生活費を工面するにあたり「パワーストーンの販売やインターネットのライブ配信で収入を得ていた時期もあったのですが……」と話していること。
そう、パワーストーンなのだ。彼は今年に入ってからというもの、インスタグラムやツイッターを通じて『らばらば鉱石販売所』と名乗り、石の販売を始めている。
パワーストーン販売“70分”で起こったこと
《宇宙からきた鉱石、ぜひこの機会にお求めください 浄化、調整済み》(33000円)
《金運爆上げパワーストーンとして業界内に旋風を巻き起こした鉱石です》(41000円)
『セブン』の記事には、飯村貴子に「これ、取ってきたから書いて」と言われ、離婚届に判を押したのが12月7日とある。その3日前に彼は、インスタのライブ配信でパワーストーン販売を行なっていた。その様子はアーカイブとして今も残っている。
時間にして70分。妻と子が寝静まったあと電気のついていない部屋で行われたライブ映像に、夫婦最後の時間をみたような気がした──。
石に宿る“壱成のタレントパワー”
「別に石を売ろうとしているワケではないんですけど」
眠れない夜の雑談、という名目ではじまったそのライブはすぐさま即売会と化した。
「まぁ〜いい石ですね。リラックス効果があります」そう言って右手に巻かれたものを画面に近づける壱成。動画の終わりにはにはブレスレットとネックレスの2点が売れた。
動画のなかで彼は「あまり石で稼ぐつもりはない」「(値下げして)売上げ度外視」とのセールストーク(?)をしつつ、2万円だったネックレスを1万8000円、最終的に「今買ってくれるなら」と1万円まで値下げしていた。
石の効果を否定するわけではないが、動画をみていると彼が“タレント性”ありきで石を売っていることがわかる。
「僕が2〜3ヶ月大切につけていた」右手のブレスレットが1本売れると「実はあるんですよ、もうひとつ」とまた腕に装着して画面に寄せる。オマケでいしだ壱成のサインもついてくる。配信中に「好きな顔のタイプは?」との質問を受ければ、「一色紗英ちゃんかな」とかつての共演女優の名前を挙げた。懐かしい。ファンサービスがすごい。石に宿るのは、輝かしき過去のタレントパワーである。石はパソコンで検索して個人で仕入れているらしいが、それを聞いてしまうとどうも……。そんななか、視聴者が驚く出来事が。
──配信が終わる数分前、突如、ガーン! と激しい音がしたのだ。同居している妻が立てたものであろう、ドアを勢いよく閉めたか、蹴ったかといった音。パワーストーンをじゃらつかせていた壱成は真顔で数秒間、固まった。そして何事もなかったかのように配信を続けたのである。ライブのなかで彼は、部屋が暗い理由について、妻が節約のために消したのだと明かしていた。
SNSをたどると、妻の飯村は近所のラーメン屋でバイトをしていたとある。そして、いしだ夫婦はその店先で規格外の野菜を定期的に販売していたとも。詰め放題200円。写真をみると幸せそうだが、これでは稼げないとパワーストーンに手を出したのかと想像するとどうも切ない。何も石を販売しているのが悪いというわけではない。うつ病を患ってなかなか就職先がみつからないとも公言しているし、芸能人だけに色々と事情を抱えているというのもわかるのだが。
離婚が報じられた翌日、壱成はインスタグラムを更新。娘が猫を抱く写真をアップして「これからは娘のために精一杯生きていきます」と投稿している。その2時間後にアップしたのは、ガーデンクォーツというパワーストーンだった。
〈皿乃まる美・コラムニスト〉